楽天ANAマイレージクラブカード/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較
- オススメ度:
- 名称:
- 楽天ANAマイレージクラブカード
- 年会費:
- 540円※年1回利用で無料
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- 100円 → 1ポイント
- マイル還元:
- 200円 → 1マイル
- ボーナス:
- 入会時8,000ポイント(4,000マイル)
楽天ANAマイレージクラブカードは楽天で相当に買い物をしても厳しい!
楽天ANAマイレージクラブカードは、楽天とANAが提携して発行しているカードだ。かつては楽天カードで貯めた楽天ポイントをANAマイレージに交換する方法が主流だったが、このカードでANAマイルコースを選択すれば直接ANAマイルを貯めることが可能となった。以下、このカードの特徴と他のANAカードとの比較を記述していく。
まず、このカードの注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・ANAマイルコースならANAマイルが交換せずにマイルが貯められる
- ・ANAマイレージモール経由で楽天で買い物すればマイル還元率アップ
- ・ANAスキップサービスで搭乗手続きなしで国内線を利用可能
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・ANAマイルで貯めると有効期限が3年
- ・ANAに搭乗しても搭乗ボーナスが付与されない
- ・他社との比較シミュレーションでは、他カードよりも基本はマイルが貯まりにくい(後述)
まずポイントについてだが、ポイントは前述したANAマイルを貯めるANAマイルコースと、楽天スーパーポイントから選択することになる。この2つのコースはWeb上で自分で自由にコース変更ができる。普通に考えてANAマイルを貯めたい人は、ANAマイルコースを選択するだろうが、わざと楽天コースを選ぶという考え方もある。というのもANAマイルは有効期限が3年と区切られているのに対して、楽天ポイントは期間限定ポイントを除いて楽天を利用すればポイントは貯まっていく。これを利用すれば「海外旅行へ向けてマイルを貯めていたが、有効期限のため道半ばでマイルを使用」ということが回避できる。
次にポイントの貯まり方についてだが、どのコースでも基本的に200円で1マイルとなる。それがANAサイト経由で楽天で買い物した場合に限り100円で1マイルが獲得できる。ただ、楽天には随時ポイントアップするポイント倍増キャンペーンがある。倍増キャンペーンを利用すれば100円で2~3マイルまで膨らませることもできる。また、Edyがカードに付帯しており、200円ごとに楽天ポイントが1ポイント手に入るのも見逃せない。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。
上図で1番右の楽天ANAマイレージクラブカードを他社と比較すると、年会費は他社より安価で年1回の利用で無料と考えれば、他のANAカードよりも明らかに得なのは間違いない。ただ、マイル換算率は0.5%と低く、加盟店のボーナス加盟店(このカードの場合は楽天)でも2~3%で他社よりも特別優れているわけではない。そのため、普通に買い物しているようだと、他社よりもマイルは貯まりにくい。
さらに初年度こそ初年度特典で他社とマイルで大きな差はないが、次年度以降は継続ボーナスが無いため明らかに他社に劣る数字となる。加えて、他のANAカードだとANAに搭乗することで通常よりもボーナスマイルが加算されるが、この楽天ANAカードにはボーナスが存在しないため、この点でも他社カードにマイルでは大きく劣る結果となった。
結論としては、基本的にはオススメはしないカードといえる。ただ、年1回は楽天を利用するようなら楽天専用カードとして利用する手はある。年1回の利用で年会費は無料となり、さらに楽天コースを選択しておけば、無期限でANAマイルのために楽天ポイントを貯めておける。この1点に限って、この楽天ANAカードを持つ意味があるといえそうだ。そうでないなら、他の効率的にANAマイルが貯まるカードを選択した方が賢明だろう。