ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較

- オススメ度:
- 名称:
- ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード
- 年会費:
- 2,000円
- マイル移行費:
- 6,000円
- ポイント付与:
- 1,000円 → 1ポイント
- マイル還元:
- 100円 → 1マイル ※10マイルコース
- ボーナス:
- 入会時1,000マイル・継続時1,000マイル
ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードは東急で買い物するなら?
ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードは、ANAカードにPASMOが付帯し、東急電鉄の定期券とも一体化できるカードだ。ポイントは通常の買い物はVISAのポイント、フライト・ANAショップではANAマイル、東急の乗車や東急系列の店での買い物には東急ポイントが貯まる。重複してポイントが得られるのがメリットだが、少し分かりにくい仕組みになっているのがネックだ。以下、このカードの特徴と他のANAカードとの比較を記述していく。
まず、このカードの注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・東急に乗ってポイント獲得/東急系列店では3~10%分のポイント獲得
- ・PASMOオートチャージでもポイント獲得
- ・カード継続時及びANAグループ便に搭乗するとボーナスマイル
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・ANAマイルで貯めると有効期限が3年
- ・10マイルコース(別途6,000円)が無ければ効率が一気に悪化するため必須
- ・他社との比較シミュレーションでは、東急での買い物額次第で他カードよりも優秀(後述)

まずポイントについてだが、日常的な買い物では1,000円でVISAのポイントが1ポイント貯まる。10マイルコースにすると、VISAの1ポイントを10マイルに交換できるため、同コースに加入し6,000円を支払うのが大前提となる。また、マイルへの移行は自分で申請すれば1週間だが、自動移行方式だと1~2ヶ月を要する。マイレージを利用して旅行を検討している場合、あらかじめ移行所要期間を考慮しておく必要がある。
次に東急にだが、東急百貨店や渋谷のヒカリエで買い物をすると、VISAのポイントとは別に東急ポイントがダブルで貯まる。東急ポイントは買い物額に対して3~10%分が貯まる。仮に1万円の買い物をすればVISAのポイントが10ポイント、東急のポイントが1000ポイント(10%分の場合)が貯まる。VISAは10ポイントが100マイルとなり、東急は1000ポイントで750マイルのため合計で850マイルが貯まる計算だ。還元率にすれば8.5%となるため非常に効率的にマイルが貯まるが、東急が3%だと還元率は約3%となりイマイチとなる。その他、パスモのオートチャージや東急に乗車する度に東急ポイントが貯まる。
また、空港などにあるANAショップではVISAのポイントとは別に、100円で1マイルが貯まり(VISAと合わせて還元率2%)、他のANA系カードと同様に搭乗する度にボーナスマイルが存在する。注意すべきはANAマイルの有効期限は3年と短く、東急ポイントの有効期限も3年という点だ。マイルを無駄にしないためには、随時マイルを消費していく必要がある。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。

上図で1番右のANA 東急 PASMO マスターカードを他社と比較すると、年会費は安価だがマイル移行費が大きな負担になることが分かる。マイル換算率は1%と他社と同等だが、加盟店(このカードの場合は東急)だと3%で他社よりも優秀だ。東急ポイントが10%で買い物ができれば、さらに数字は上がるため、自分が東急でどれだけ買い物するかも問題になりそうだ。とはいえ、他社カードよりも継続ボーナスマイルや搭乗ボーナスが他カードよりも少ないため、年間50万円利用・東京札幌旅行のシミュレーションでは物足りない数字になった。
結論としては、東急で年間10万円以上は買い物をするようならオススメできるかもしれない。さらに東急沿線に在住であれば電車に乗るだけでパスモオートチャージとは別にポイントが貯まるため、さらに利用価値は高まる。一方で東急での買い物が10万以下であったり、多少の年会費を犠牲にしても効率的にマイルを貯めたいようなら、継続ボーナスマイルが豊富なカードや、搭乗ボーナス率が高いカードを選択した方が賢明だろう。