ANAマイレージクラブ Financial Pass カード/ ANAマイレージを貯める効率・還元率比較
- オススメ度:
- 名称:
- ANAマイレージクラブ Financial Pass カード
- 年会費:
- 無料
- マイル移行費:
- -
- ポイント付与:
- -
- マイル付与:
- 口座振替・定期預金・投信・ローンの申込時
- ボーナス:
- -
ANAマイレージクラブ Financial Pass カードはとりあえず持って損は無し!
ANAマイレージクラブ Financial Pass カードは、スルガ銀行のANA支店の口座保有者が保有できるカードで、スルガ銀行のキャッシュカード兼ANAメンバーカードとなる。edyも搭載されているが、クレジット機能は付いていないため、日常の買い物ではポイントは貯まらない。そのためマイルを貯めるには、edyを利用するか、スルガ銀行で公共料金の引き落としや金融商品を申込むしかない。クレジットカードではないが、以下では他のANA系カードと比較する。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・給与振込み指定/電話料金の引き落とし/カード引き落としで毎月マイルを獲得
- ・Edy利用でマイル獲得
- ・口座開設から4ヶ月目以降はATMの時間外手数料が割引
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・クレジット機能はなし
- ・ATM手数料の優遇は月末残高が50万以上かローン契約者のみ
- ・他社比較のシミュレーションでは、スルガ銀行の利用者なら損はない程度のレベル(後述)
まずマイルについてだが、クレジット機能が付帯していないため、スルガ銀行のサービスを利用して貯めるしかない。その中で大きいのは、給与の振込口座を同銀行にして毎月得られる50マイル(年間600マイル)、固定電話・携帯料金の引き落としで年間120マイルがある。さらに各種クレジットカード・生命保険・損害保険の引き落としは1件につき5マイルが毎月獲得できる。これらを全て満たすことで、およそ年間で900マイルになる。それ以上のマイルを獲得するとなると、定期預金の預け入れか住宅ローンの借り入れを利用するしかないが、その場合にはマイルを貯める意味では良いが、そもそも金利で損をする可能性があるため慎重に行ったほうが賢明だ。
また、スルガ銀行及び提携ATMでの出金手数料が口座開設後の4ヶ月目から割引される特典がある。提携しているのはセブン・ゆうちょ・E-net・イオンと幅広い。無料とまではいかないが、居住地に関わらず、これは一定程度のメリットはあるといえる。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルを貯める効率(マイル換算率・マイル還元率)・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、ANAグループ店で10万円を50万に追加利用した場合、50万の利用に東京・札幌間を1往復した場合を比較した。
上図で右から2番目のANAマイレージクラブ Financial Pass カードを他社と比較すると、まずは貴重な年会費無料のカードだと分かる。とはいえ、このカードにはクレジット機能が付帯していないことを考えれば当然ともいえるが。また、年会費が無料のため諦めもつこうが、各種ボーナスも存在していない。前述した口座振替や各種金融商品の申込を利用するしかないのだが、これではクレジット機能が付帯する他社カードとは比較はできない。しかし、定期預金・ローンは金利の兼ね合いがあり、投信にも商品ラインナップと手数料があるため、よく検討する必要があるが、口座振替には特にデメリットはない。そう考えれば、とりあえず利用しておいて損をすることはなく、少なからずマイルが貯まるのは間違いない。
結論としては、特に利用する銀行を定めていないなら、是非に検討したカード(口座)だ。年会費が無料でもあり、とりあえずマイルが貯まるのが良い。問題点といえば、各種クレジットカード・公共料金の引き落とし口座の変更手続きが必要で、その手間を惜しまないことが最低条件となる。ただ、昨今は各種申込はweb上からも可能で、手書きよりは楽になったこともあり一手間をかける意義は十分にある。