アムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)/ イーストスプリング・インベストメンツ

アムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)/アムンディ・ジャパン
オススメ度:
3
運用会社:
アムンディ・ジャパン
商品名:
アムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)
地域/決算:
インド / 年2回
対象資産:
株式
基準価額:
4,934円(2013年6月24日付け)
手数料:
3.0%(申込手数料 ※りそな銀行) 1.13%(信託報酬)

アムンディ・りそなインド・ファンドは想定利回りなどは良好に見えるが!

この投信は、インド企業に投資するファンドに投資することで間接的にインドへ投資できる。ファンド・オブ・ファンズ形式ということになる。また、為替ヘッジを行っていないため、ルピーの為替動向に投信の成績が大きく左右される。円高ルピー安に振れれば、基準価額が大きく下落する要因となる。さて、過去の分配金履歴を振り返ると、年2回のチャンスがあるが2009年から0円で無配を続けている。基準価額の上昇に全てを賭けるしかない。

アムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)の基準価額(基準価格)及び純資産の推移チャート

まず基準価額だが、2012年から2013年現在までジワリと上昇したが、さすがにリーマンショック前の15,000円のほぼ半値と厳しい。ただ、累積投資額(分配込みの基準価額)では15,000円まで戻しており、ピーク時に購入していても現在は損はない計算となる。もちろん、獲得した分配金を全て使っていなければだが。。。とりもなおさず、損切りができる水準に近づいたと言える。

純資産は、基準価額と連動した動きをしてきたが、明らかに段階的に減少をしているのは間違いない。この投信は分配金は出していないが、これ以上減少するようなら、運用に徐々に支障を来たす可能性がある(運用担当者が欲しい銘柄を買えない等)。

アムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)の業種比率・上位構成銘柄

次に、この投信が投資している銘柄だが、業種別では金融がトップ、次いで情報技術・生活必需品・一般消費財/サービスが続く。概ね投資している業種は他社投信と似通っているが、情報通信関連に対する投資比率は他社より若干高めだ。

個別銘柄で投資比率がトップである「HDFC銀行」はインドで有数の銀行で、その母体であり同銀行の親会社であるHDFCが2番手に来ている。HDFCは「Housing Development Finance Corporation」の略で、住宅・発展・金融との名の通り、住宅ローンを軸に展開している。HDFCとHDFC銀行だけで投資比率全体の16%を占めており、2社の動向は、この投信のパフォーマンスにも相応に影響するが、その株価は概ね堅調に上昇はしている。3番手のITCもたばこから事業を多角化した企業(日本でいうJTのようなイメージ)で、こちらも株価は堅調ではある。

インド経済のGDP等の経済指標

今後のインド経済の見通しだが、結論から言うと現在は非常に厳しい状況だ。成長率は2010年から急速に減退している。BRICS諸国が全般的に成長スピードを落としているが、その中でも下げ幅が大きいのがインドだ。

その原因は幾つかあるが、その中でも急成長を背景に物価が上昇してきたが、過度なインフレを抑制すべく政府が金利引き上げを実施したのが大きい。インフレは抑えられたが、自動車ローンのように金利が高いと販売台数が落ち込むように景気が冷えてしまう。また、インドはIT大国のようなイメージが強いが、実際はGDPに占める農林水産業の割合は約18%と高い(日本・米国は2~3%で、中国で10%、インドネシアでも15%)。そのため気候、特に降水量が少なければ、作物が育たずに経済を悪化させる非常に不安定な面がある。

次に、インド株式に投資する投信(純資産ランキングで上位)と、基準価額・手数料・利益(利益=分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額)分配利回り等を比較した。また、分配金のうち実際にファンドの収益が何%かも投信の健全性として比較した。さらに基準価額の増減も加味して3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。計算上は「前年比で基準価額がマイナス5%なら、1~3年後も5%ずつ減額すると仮定し、3年分の分配金を足すと元金100万円はプラスか?」※増減率は基準価額が1年前から何%下落したか?を表す。一般的な騰落率とは異なる数値。信託財産留保額は投信を解約時に発生する約0.5%の費用

商品名 HSBC
インドオープン
イーストスプリング
インド株式
アムンディ
りそなインド
野村
インド株投資
イーストスプリング
インフラ株
基準価額 12,569円 9,754円 4,934円 14,029円 5,074円
増減率 +22.3% +28.6% +36.9% +24.1% +17.1%
手数料 3.0% 0% 3.0% 3.0% 1.5%
信託報酬 2.00% 1.22% 1.13% 2.00% 1.22%
分配利回り 0.4% -1.2% -1.1% -0.7% -1.2%
3年分の
分配利益額
-18,395円 -41,600円 -63,900円 -56,508円 -56,600円
分配金と収益
比率
\300=\300
(100%)
- - \180<\0
(0%)
-
100万で3年運用
※基準価額
増減考慮
1,810,447円 2,087,504円 2,504,157円 1,854,526円 1,548,066円
最終予想
利回り
21.8% 27.8% 35.8% 22.8% 15.6%
インド株式型投資信託の比較表(HSBCインドオープン・イーストスプリング インド株式・アムンディ りそなインド・野村インド株投資・イーストスプリング インフラ株)

上図で「アムンディ・りそなインドファンド」を比較したが、基準価額は1年前の2012年6月の3,603円から36%の上昇をしており、この伸び率はインド株式に投資する投信の中ではトップだ。さらに手数料こそ3%と高額だが、信託報酬はファンド・オブ・ファンズにしては珍しく安価で上図でも最安だ。ただ、分配金は出ていないため、分配利回りではマイナスとなる。以上を加味した最終予想利回りは、基準価額の上昇が大きく計算上では約35%と非常に高い利回りとなった。ただし、前述したインド経済の状況、世界的な投資マネーがインドから徐々に離れている点から、2014年以降も2012-2013年と同様のパフォーマンスを維持できるとは考えにくい。今からの購入となると、利回りは10%で上出来、最悪は大きくマイナスに落ち込む可能性も視野に入れておかねばなるまい。

結論としては、想定利回りなどの数字は高く、投資している銘柄の株価も堅調となると、インド株式型投信を購入するなら、この投信を検討することになる。だが、いかんせんインドの経済が悪く、同国の通貨のルピーが大幅安になっている現状からすると、同国経済の先行きには相当の不安がある。とはいえ、人口の増加や高いIT技術と識字率から、まったく成長しないわけではない。ただ、リスクとリターンを考慮すれば、今から投資するなら全体の資産の数%に留めておくのが賢明だろう。