ふるさと納税の寄付金の支払い方法

ふるさと納税で最も得な寄付金の支払い方法とは!?

ふるさと納税は、自治体に寄付すると実質2000円の自己負担で、寄付した自治体の特産品が受け取れる人気の節税方法だ。寄付をする方法は自治体ごとに異なり、一定の自由度があるといえるが、どの方法が果たして得なのか?

自治体によっては選択できない方法もあるが、寄付金の支払い方法には概ね9通り(携帯キャリアで分ければ11通り)の方法がある。それをまとめて、概要とメリット・デメリットをまとめたのが下図だ。

ふるさと納税の支払い方法(現金・現金書留・銀行振り込み・ゆうちょ払込・クレジットカード・ペイジー・コンビニ納付・Yahoo抗菌支払い・ドコモ口座・au Wallet・ソフトバンクおまとめ)の概要・メリット・デメリット・備考

ベーシックな方法には、現金の持参・現金書留・銀行振り込み・ゆうちょ払込などがある。それ以外にはペイジー・コンビニ納付・クレジットカード・Yahoo公金支払い・携帯キャリアでの支払いがある。

まず冒頭の「現金を自治体まで持参する方法」は、自治体の窓口で感謝されるかもしれないが、遠方になるほど交通費が発生するデメリットがある。ただ、自分の寄付金が使用される自治体を実際に見に行って、見聞を広めるという意味では価値がある方法かもしれない。

「現金書留」は郵便局から封書で寄付金を送ることになるため、インターネットを介さない分だけセキュリティの不安は薄い。ただし、現金書留の基本料金は510円と意外と高く、基本料金だと1万円分しか損害賠償の対象とならないため、10万円を包んで紛失すると1万円しか戻ってこないというリスクを孕んでいる。

「銀行振り込み・ゆうちょ払い込み」は、いずれも窓口・ATMであれば交通費が発生する可能性があるものの、インターネットよりはセキュリティ面での不安は乏しい。手数料は自治体が指定する銀行か郵便局であれば無料(それ以外は自己負担)となっているため、インターネットを利用したくない人には一番現実的な方法といえる。逆にネット銀行を利用するなら、手数料無料のネット銀行を利用すれば、手数料を抑えて利便性も確保できる。

「ペイジー」「コンビニ納付」も基本的には銀行・ゆうちょ払込と大差はないが、店舗網の広さで有利といえよう。手数料が無料という点でのメリットもあり、その分だけ銀行・ゆうちょよりも良い方法といえそうだ。ただし、コンビニ納付の場合には30万円などの上限金額が設けられていることもあるため注意が必要だ。

以上の方法はインターネットでの不安がない反面、寄付する人が得をするメリットが存在していない。インターネットでの決済に不安・抵抗が無いなら、寄付金の支払いで真っ先に検討したいのが「クレジットカード払い」だ。

「クレジットカード払い」なら、寄付金に対してクレジットカードのポイントが獲得できるのが大きい。カード会社のポイントを獲得するもよし、ANAマイル・JALマイルを貯めて旅行代にしたり、キャッシュバック系のカードにしてふるさと納税のお得度を増す方法も考えられる。クレジットカードでも、ふるさと納税のサイトでカード番号を入力→寄付金受領書と特産品を受け取る、という流れとなり特に手続き上の複雑は無い。

ネットでのカード決済に抵抗がとはいえ、クレジットカード番号を野放図なサイトに入力するのに若干の不安があるなら、「Yahoo公金支払い」を利用する手もある。基本はクレジットカードと同じ流れだが、入力するのはYahooサイト上となるため、セキュリティ面で僅かだが安心感は高まる。

また、クレジットカードを利用しなくともポイントを得る方法はある。それが携帯キャリアが設けている支払い方法だ。ドコモ口座ならドコモの携帯料金と合算で寄付金が請求され、ソフトバンクならソフトバンクおまとめで同じく合算されて請求される。携帯料金と合算される以上、各々の携帯会社のポイントが貯まるという仕組みだ。さらにau Walletなら5%の還元が受けられるため、10万円の寄付で5000円がバックされる。ふるさと納税の自己負担である2000円が相殺されるため、auユーザーは利用しない手はないだろう。ただし、ドコモ・ソフトバンクに対応している自治体の数は決して多くないため、選択した自治体次第では利用できないケースが出てくる点は忘れずにおきたい。

以上のように、ふるさと納税には様々な支払い方法があるが、ネット決済に抵抗が無いならクレジットカードかYahoo、もしくは携帯キャリアでの決済をオススメする。ネット決済に抵抗があるようなら、ゆうちょ払込か自治体指定の銀行で振り込んで手数料を削るのが妥当といえる。どちらも得することに重きを置いているが、もしも時間に余裕があるなら、旅行がてら現金を自治体に持参してみるのも一興だ。