全労済 いきいき応援/ 引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保険料・保障・告知内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 全労済
- 名称:
- いきいき応援
- 加入年齢:
- 40~70歳
- 保障:
- 入院・手術・死亡
- 告知内容:
- 5項目
- 特徴:
- 持病・既往症がある方や、通院・服薬中の方でもサポート
全労済 いきいき応援は告知項目の一部が緩くはあるが保険料が!?
※この共済は新規募集を停止しています。
いきいき応援は全労済 の医療共済で、持病・既往症を抱える人向けに告知項目を限定・減少させた医療共済だ。保険会社でいうところの限定告知型/引受基準緩和型医療保険と同一と考えて良い。以下、概要を記載し他社の同型の保険と比較する。
まず、この共済は共済期間が5年で更新となるため、掛け金が更新の度に上昇する点を抑えておきたい。同じく共済ではJA共済も同様の仕組みとなっているため、これが共済ではスタンダードなのかもしれない。
保障は入院日額が3,000円・5,000円の2つのプランがあり、さらに死亡共済金によって5つのプランに分かれる。死亡共済金は50万円より下の10万円も選択可能だが、掛け金からしてお得感はまったく無い。告知項目は入院手術の勧めが現在あったか、もしくはがん・肝硬変の疑いがあるか? 2年以内に7日以上の入院・手術を受けたか?5年以内にがん診断・治療を受けたか?要介護認定を受けているか?となっている。2年内が7日以上の入院となっている点で他社よりも僅かに告知は緩めだ。
次に下図では引受基準緩和型医療保険(限定告知型医療保険)を加入年齢・入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・手術給付金・先進医療給付金の有無等で比較した。告知項目は「現在~1年以内」「2年以内」「5年以内」に分け、項目の有無と内容から告知項目の緩さも比較した。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度の指標とした。
保険料は男性で40歳・50歳・60歳に分け、入院給付金5,000円プランを終身払いで選択した場合の金額で比較した。その際に選択可能であれば、先進医療給付金・通院特約は付加した。
名称 | メディケア メディRe |
メットライフ フレキシィ |
アフラック もっとEVER |
アクサ生命 OKメディ |
朝日生命 ワイド |
アメホ みんなホスピ |
JA共済 けあ |
全労済 いきいき |
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加入年齢 | 20~85歳 | 30~85歳 | 30~80歳 | 20~70歳 | 20~80歳 | 30~80歳 | 50~75歳 | 40~70歳 |
入院日額 日数 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\3,000~ 60日 |
\3,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\3,000~ 180日 |
通院日額 日数 |
- | \3,000~ 30日 |
\3,000~ 30日 |
- | - | \2,500~ 45日 |
- | - |
手術 給付金 |
5~20万 (外来2.5万) |
5万 (外来1.2万) |
2.5~5万 (外来2.5万) |
5~20万 (外来5万) |
5万 (外来5万) |
5万 (外来5万) |
5万 (外来?万) |
5万 (外来?万) |
その他 | 放射線 骨髄移植 がん無制限 |
放射線 骨髄移植 三大疾病 |
放射線 | 災害入院 | 放射線 入院一時金 |
葬式 | 5年更新 祝い金 |
5年更新 死亡 |
告知 (~1年内) |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め※ |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め※ |
入院手術の 勧め |
入院手術の 勧め※ |
告知 (~2年内) |
入院/手術 | - | 入院 12種 |
入院/手術 | 入院/手術 放射線 |
- | 入院/手術 | 7日入院 手術 |
告知 (~5年内) |
がん/肝硬変 慢性肝炎 |
がん/肝硬変 | がんなど 13種 |
がん | - | がん/肝硬変 | がん/脳腫瘍 | がん |
苦情率 | 0.19% | 0.45% | 0.42% | 0.31% | 0.11% | -% | -% | -% |
40歳保険料 | \2,745 | \4,668 (\3,831) |
\4,606 (\3,600) |
\3,509 | \3,720 (\5,360) |
\4,848 (\4,510) |
- | \4,555 |
50歳保険料 | \4,256 | \5,632 (\4,516) |
\5,394 (\4,470) |
\4,514 | \4,500 (\6,570) |
\6,260 (\5,810) |
\5,480 | \6,650 |
60歳保険料 | \6,898 | \7,416 (\5,901) |
\7,097 (\5,915) |
\5,929 | \5,635 (\8,220) |
\8,483 (\7,855) |
\6,680 | \8,135 |
上図で1番右の全労済 いきいき応援だが、加入できる年齢はJA共済ほどではないが下限が40歳で、上限も70歳と幅が狭い。また、80歳までは更新が可能だが、現在では男性の平均寿命が80歳、女性が86歳という点を鑑みれば、いざという時に保障が消滅している可能性がある。告知内容は他社と比較して平均的だが、前述したように2年内の項目が緩い。他社では日数に関係なく入院をしていれば告知項目に該当するが、全労済の場合には7日未満の入院なら該当しない。がん以外の病気・ケガで直近2年内に入院していても加入できるのはポイントといえそうだ。
掛け金は入院日額5,000円の金額で比較したが、他社と比較して一見すると平均的な額に見える。ただし、他社でも通院給付金がない保険(+通院給付金がある保険でも通院給付を外した場合の保険料)と比較すると、1,000円近く保険料が高額だ。さらには保険料が5年毎に上昇するとなると、保険料面でのメリットは皆無と言って過言ではあるまい。
結論としては、告知などの一部の面で評価すべき点もあるが、肝心の保障・保険料で他社に劣るためイマイチな保険とえいる。他社の保険料・保障・告知内容が優れた保険か、総合的にバランスのとれた保険を検討した方がいいだろう。