生命保険 解説・用語集

終身保険のメリット・デメリット

終身保険は被保険者が死亡すると保険金が受け取れ、死亡する前に解約すれば解約返戻金が受け取れる保険だが、どういったメリット・デメリットがあるのだろうか?

まずメリットは、①保障が一生涯 ②掛け捨てでなく解約返戻金がある ③更新がなく保険料が固定 ④不払いのリスクが若干低め?の4つがあると考えられる。①は見過ごしがちだが、定期保険のように何歳までに死亡しなければ保険金が受け取れない、ということが無い点でメリットといえる。一度契約して保険料を支払い完了すれば、人はいつかは死亡するため保険金は確実に受け取れる。医療保険などと異なり、幾つかの病気による入院は保険金(給付金)の対象外といったこともない。

②の解約返戻金だが、一般的に掛け捨ての保険よりも解約返戻金が大きい点でメリットといえる。大抵は保険料の払い込み完了から5~7年が経過していれば、解約返戻金は支払った保険料の合計額を上回る。実質は増えている解約返戻金を一気に受け取ってもいいが、年金形式で受け取ることもできるため老後資金・教育資金などの様々な用途で利用できる。

③の保険料が固定は、定期保険だと満期後に更新するとなると年齢に応じて保険料が上昇するが、保険料が一定で家計への負担が増大しない意味でメリットといえよう。最後の④だが、保険金の支払事由が被保険者の死亡と明白な点であるため保険会社と揉める可能性が低いということだ。これが医療保険やガン保険なら、ガンの部位や再発などで制限がされるが、死亡という明白な事実があれば一目瞭然だ。とはいえ、早期解約時の解約返戻金が保険料の合計額を下回ることがあることを把握していない人も多いため、実際には終身保険でも苦情は多いだろうが。。。

一方でデメリットは①満期保険金が無い ②定期保険より保険料は高い ③現金化まで時間を要する ④早期解約すると解約返戻金で損するの4つが考えられる。①は意識することは少ないだろうが、終身保険には満期が存在せず、満期保険金を受け取ることはない。ただ、死亡時が満期で死亡保険金を受け取ると考えれば、完全にデメリットとは言い難い。次の②だが、これは限られた期間だけ保障が受けられる定期保険よりも、一生涯の保障となる終身保険の方が必然的に高くなるのは止むを得ない。そのため、純粋に現役中だけの死亡保障が欲しいなら保険料の安い定期保険も候補になる。

③の現金化は盲点かもしれないが、突如として現金が必要になった場合(事故や怪我など)には解約返戻金を利用しにくいということだ。保険会社によって差はあるが、振り込まれるまで5営業日程度は覚悟する必要があり、普通預金のように気軽に現金を手にすることはできない。④は前述の前段で既述したように早期解約で損をする可能性のことだ。保険料の払い込み完了から5~7年経過するのを目安にしたい。

以上のように、メリットとデメリットは数の上では同一となった。五分五分ということになるが、デメリットの①はほぼ存在せず④は自分でコントロールできる要素と考えれば、メリットの方が大きいといえそうだ。早期解約を回避するためには、保険以外(株・投信なども除く)に手元に相応の現金があることが肝要だ。それさえクリアできれば、終身保険のメリットを享受することができるだろう。