朝日生命 朝日の養老保険/ 養老保険の返戻率・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

朝日生命 朝日の養老保険
オススメ度:
1
保険会社:
朝日生命
名称:
朝日の養老保険
契約年齢:
20~60歳
保険期間:
返戻率:
96.9% ※30歳契約
特徴:
楽しみな満期保険金と万一の保障をしっかりと確保

朝日生命 朝日の養老保険は他社より秀でた面がなくイマイチ!?

※この保険は新規の取り扱いを休止し、募集が停止されています。そのため今から新たに加入・契約することはできません。
朝日の養老保険は朝日生命が募集・販売する保険で、同社で唯一の養老保険だ。以下、朝日の養老保険の概要を記載し他社と保障・保険料面などで比較する。

朝日生命 朝日の養老保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・満期保険金など

この保険は一般的な養老保険と同様に、契約から保険料を支払い続け満期まで生存すれば満期保険金が受け取れ、満期前に死亡すると死亡保険金が受け取れる。一般的には死亡保障と貯蓄性を兼ね備えた保険(後者の貯蓄性には大いに疑問が残るが)と言われている。

それ以外の保障は特約に付加することができ、入院や手術を受けると給付金が受け取れるものや、成人病・女性疾病に特化した特約も用意されている。ただ、いずれも付加すれば保険料は上昇する。そして保障内容からして保険料を高くしてまで付加するものではない。魅力的な特約は、医療保険・がん保険などでカバーするのが妥当だ。

次に下図では各社の養老保険を、加入できる年齢・保険期間・保障の特徴・付加できる特約等で比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、顧客満足度の指標とした。さらに保険金額を1,000万円(一部は500万円)で契約した場合の保険料と、支払った保険料が満期保険金で何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。契約者は男性で30・40・50歳に分け、保険期間・保険料払込期間は基本的に60歳としたが、一部は保険期間10年で比較した。

名称 かんぽ
新フリー
かんぽ
新一病
住友生命
自由保険
朝日生命
養老保険
ソニー
養老保険
オリックス
養老保険
東京海上
あんしん
損ジャ
日本興亜
加入年齢 0~75歳 40~65歳 0~70歳 20~60歳 0~78歳 15~75歳 0~60歳 20~50歳
保険期間 10~50年 10年 ? ? 5~30年
60~88歳
5~30年
50~88歳
10年 ?
保障
特約
割引
事故2倍
入院
災害
事故2倍
慢性疾患
災害
多数の特約 多数の特約 定期
傷害
定期
傷害
医療
- 定期
災害
苦情率 0.30% 0.30% 0.36% 0.10% 0.29% 0.19% 0.19% 0.36%
保険料
返戻率
30歳
\26,700
104%
- \13,900
99%
\14,325
96%
\39,540
105%
\27,080
102%
\42,760
97%
\42,320
98%
保険料
返戻率
40歳
\42,100
98%
\44,250
94%
\14,505
95%
\22,145
94%
\40,350
103%
\28,300
98%
\43,000
96%
\43,130
96%
保険料
返戻率
50歳
\87,300
95%
\46,800
89%
\16,075
86%
\14,440
75%
- \31,450
88%
\43,700
95%
\45,150
92%
養老保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新フリー・かんぽ 新一病・住友生命 自由保険・朝日生命 養老保険・ソニー生命・オリックス生命・東京海上あんしん生命・損ジャ日本興亜)

上図で左から4番目の朝日の養老保険だが、加入できる年齢は他社と比較して若干上限が低くなっている。とはいえ60歳からとなると養老保険を検討するよりは、終身保険・定期保険などを検討した方がいいだろう。もしくは介護保険などで来るべき介護に備えるのもいいかもしれない。保障は前述した通りで、それ以外の保障は特約を付加することになる。苦情率は他社と比較して低いが、そもそも朝日生命の抱える契約数が大手の3分の2~2分の1と少ないため、数字を過信し過ぎないようにしたい。

保険料は1000万円(50歳だけ88歳満期)の場合の額で、完全に同じ条件の他社の保険がないため表面上の金額だけで保険料が得かは判断できない。しかし、返戻率で他社と比較すると30歳で契約しても返戻率が100%を下回り、その数字も上図ではワーストのため保険料面でのメリットは無いと考えていい。

結論としては、特に保障・保険料で他社より秀でた面がなくイマイチな保険だ。特に保険料は50歳からの契約となると90%も切っているため貯蓄性は皆無どころかマイナスだ。おとなしく他社の返戻率が高いか保障に魅力がある保険を選択した方がいいだろう。