山口銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 山口銀行
- 創業:
- 明治11年(1878)
- 本店:
- 下関市竹崎町4丁目2番36号
- 展開地域:
- 山口県他
- 総資産:
- 5兆3,030億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 13.7%
山口銀行は退職金専用の定期預金なら他行より金利が高くオススメ!?
山口銀行は2006年にもみじ銀行と経営統合し山口フィナンシャルグループを設立し、その中核的な存在となっている。北九州銀行を含めたグループ全体の総資産額は9兆円超で、中国地方では随一、全国でも10位前後の規模を誇る。
最近では他県の地銀と同様に、取り扱う保険のラインナップの拡充をしている。特に、資産運用の色合いが濃い定期支払金付きの終身保険(円安を受けての外貨建てのもの)から、一生保障ものの医療保険などまで範囲を広げている。肝心の定期預金だが、他行と同様に退職金専用の金利上乗せの定期預金、年金受給者向けの優遇金利が受けられる定期預金がある。後者は金利だけでなく、年1回の指定日に記念の花束がプレゼントされる。一風変わった定期には「ゴールド定期預金 安心伝心」があり、金利アップではなく家族の安否が分かる見守りシステムの機器を無料でプレゼントされる商品もある。
また、同グループのもみじ銀行や北九州銀行に加え、YSネットサービスで山口県にある信用金庫も同様に平日昼間は無料になる。さらにコンビニでもセブン・ローソン等とも提携しているが、セブンとイーネットは平日昼間無料だがローソンは全日有料となる。
さて下図では、山口県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 山口銀行 | 西京銀行 | 西中国 信用金庫 |
ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.04% ※0.4% |
0.03% ※0.35% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% | 0.05% ※0.4% |
0.04% ※0.35% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.05% | 0.06% ※0.11% |
0.05% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
2.0% ※3ヶ月 |
(0.7%) 5年 |
- | - | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
1.5%~ | ~3.4% | 1.7%~ | ~3.8% | 1.9~3.5% | 3.7% | ~3.9% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 無料 | 無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
315円※ 525円※ |
315円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
138 | 63 | 63 | 417 | 6 | 1 | 3 |
コンビニ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、山口銀行の定期預金の金利は、通常の店頭では他行と同金利だ。だが、他行が各種キャンペーン商品に加えて、インターネット口座限定の金利アップの定期預金を用意しているため、定期預金では他行に金利で劣ることになる。ただし、退職金専用の定期預金の場合に適用される2.0%の金利はトップで、退職金で定期預金を組む場合は話は別だ。かつては西京銀行も退職金専用の定期預金をリリースしていたが、現在は休止中で、西京銀行がキャンペーンを再開しない限りは敵なしだ。住宅ローンもキャンペーン中で、うまく収入・資産状況が条件に合致すれば1.5%という相対的に低い金利を受けられる。ただし、各種手数料に関しては低額というわけではない点は覚えておきたい。県内の店舗ATM数も特に多くはないが、手数料が無料のセブン・イーネットを利用すれば十分リカバリーできる。
結論としては、退職金で定期預金を組むならオススメできそうだ。また、前述した通り住宅ローンでも得られる金利は別にして申し込む価値はありそうだ。その一方で、通常の定期預金では金利メリットがなく、各種手数料も安価ではない。ワンポイントでの利用をオススメする。