南都銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 南都銀行
- 創業:
- 昭和9年(1934年)
- 本店:
- 奈良市橋本町16番地
- 展開地域:
- 奈良県他
- 総資産:
- 4兆6,765億円(2012年現在)
- 自己資本比率:
- 11.5%
南都銀行は奈良県内では他行がキャンペーン期間外であれば!
南都銀行とは、昭和9年に設立された第六十八国立銀行を起点としている。総資産は奈良県で随一のシェアを誇る南都銀行の10分の1程度で大きな差がある。近年の業績は、預金は増加しているが企業への貸出金は減少傾向だ。奈良県内の経済が伸び悩んでいることもあるが、他行にも若干シェアを奪われた可能性も否定できない。かろうじて微減で済んでいるのは、県外への進出を活発化している点で補っているためか。
自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は11.5%で、他の奈良県を中心に展開する2行(総資産では大きな差があるが)とは奈良中央信用金庫の17.7%には劣るが、大和信用金庫の11.3%と同等。全国の地方銀行の平均が11%のため、全国でも平均レベルといる。
最近では、「吉野桜定期預金」という金利を0.1%アップさせると共に、世界遺産である吉野桜を守るための「さくら募金」に南都銀行が募金する定期預金がリリースされた。また、外貨預金をATMで入出金できるサービスを開始するなど、資産運用にも力を入れている。さらに、住宅ローン・マイカーローン・教育ローンなどの特別金利を設定するなど、個人向けローンにも注力しているようだ。
また、南都銀行のATMであれば、平日昼間はATMの出金手数料が無料になるが、提携しているセブン銀行やE-NETのコンビニでは手数料が徴収されるため注意したい。
さて下図では、奈良県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 南都銀行 | 奈良中央 信用金庫 |
大和信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% ※0.13% |
0.03% ※0.25% |
- | 0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% ※0.14% |
0.04% ※0.25% |
- | 0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.05% | 0.05% | - | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
1.5% ※3ヶ月 |
0.22% ※1年 |
- | - | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.4% | ~3.4% | - | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
105円※ 210円※ |
無料 | 無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
315円※ 525円※ |
315円※ 525円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料 | 無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
242 | 33 | 38 | 321 | 7 | 15 | 20 |
コンビニ | ○ | △ | ? | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、南都銀行の定期預金の金利だが、※のキャンペーン金利は前述した吉野桜定期預金で、これを利用すれば、店頭で普通に申し込むよりも金利は有利になる。しかし、同じく奈良県に展開する奈良中央信金が春夏秋冬で実施しているキャンペーンで金利を最大0.25%上乗せする点を考慮すると、奈良県内では一歩取る金利となる。また、退職金で定期預金を組むと特別金利が適用されるが、それも他行の方が有利で微妙なとところだ。ただ、この点では期間こそ違えど、ほぼ奈良中央信金と同金利で運用できメリットはある。
一方、各種手数料は高額な部類だ。特に同銀行内の資金移動でも手数料が徴収されるのが痛い。また、ATM出金手数料も他行が年中無休で無料なのに対して、時間外手数料をキッチリとられる。奈良県内に存在する店舗やATM数は多く、郵便局に匹敵しそうな数だ。不便を感じることは少なそうだ。
結論としては、奈良県内で定期預金を組むには、奈良中央信金のキャンペーン期間中か否かにかかっているといえそうだ。上手くキャンペーン期間外であればメリットは出てきそうだが。。。また、店舗ATM数は県内で多いが、各種手数料が高めの設定になっており、入出金を頻繁に行うメインバンクとしての使い勝手はイマイチだろう。ゆうちょ銀行の方が有利だ。