長野銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度：
- 社名：
- 長野銀行
- 創業：
- 昭和２５年（1950年）
- 本店：
- 松本市渚2丁目9番38号
- 展開地域：
- 長野県他
- 総資産：
- １兆６５億円（2013年現在）
- 自己資本比率：
- 10.9%
長野銀行はJリーグの松本山雅FCの成績次第では金利は他行に勝る！
長野銀行は松本市に本店を構え、総資産でも長野県内でナンバー２の規模を誇る。過去から抱える不良債権の処理は進んでおり、自己資本比率（数値が高いほど借金・負債が少ない）も上昇している。最近では顧客囲い込みのキャンペーンも随時実施し、2010年からはＪリーグの松本山雅ＦＣのユニフォームスポンサーに名乗りを挙げるなど、一時期より経営環境は良好といえそうだ。
現在は多くのキャンペーンを実施しているが、住宅ローン・リフォームローン・教育ローン・マイカーローンなどの個人向けローンの金利引き下げが多く目に付く。資産運用、特に定期預金に関しても、スポンサーになっている松本山雅のオリジナルグッズがプレゼントされるだけでなく金利も上乗せされる定期預金、相続した資産を預け入れすると金利アップする定期預金、退職金なら特別金利が適用される定期預金がある。また、他行と同様に投資信託と組み合わせることで金利アップする定期預金もあるが、投資信託は元本保証ではないため、どの地域・セクターに投資する商品なのかを十分に検討する必要があるため注意したい。
また、他県の地銀のように他行とのATM相互無料化は実施されていないものの、ゆうちょ銀行・セブン銀行のATMが利用できる。特にセブン銀行は、平日昼間（8:45～18:00）であれば出金手数料が無料になる。。
さて下図では、長野県内で展開する他の銀行と、2013年現在の５年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が２段の場合は上段は３万以下、下段は３万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月６回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14％と0.16％に上昇する
| 銀行名 | 長野銀行 | 八十二銀行 | 長野信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定期預金金利 （300万未満） |
0.03% ※0.11% |
0.03% ※0.08% |
0.03% ※0.22% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
| 定期預金金利 （300万以上） |
0.04% ※0.12% |
0.04% ※0.09% |
0.04% | 0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
| 大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.06％ ※0.11% |
0.06％ | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
| 退職金 特別金利 |
0.36% ※1年 |
2.3% ※3ヶ月 |
0.36% ※1年 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5％ ※3ヶ月 |
1.4％ ※3ヶ月 |
| 住宅ローン 金利 |
1.3％～ | ～3.4% | ～3.2% | 3.5～3.8% | 1.9～3.5% | 3.7% | ～3.9% |
| 振込み手数料 （同銀行） |
無料 | 無料 | 無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
| 振込み手数料 （他銀行） |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
| 同行ATM 出金手数料 |
無料～ 105円 |
無料～ 105円 |
無料 | 無料 | 無料～ 210円 |
無料～ 105円 |
無料～ 105円 |
| 店舗ATM数 （県内） |
109 | 316 | 70 | 646 | 2 | 8 | 0 |
| コンビニ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、長野銀行の定期預金の金利は、店頭であれば長野県内の他行と同金利でメリットはない。ただし、前述した松本山雅ＦＣ応援定期預金であれば金利が0.08％上乗せされる。それを使えば金利は八十二銀行には勝るが、長野信金には劣るレベルまで上昇する。また、退職金で定期預金を組む場合は更に金利は上昇するのだが、その場合には逆に八十二銀行に劣る金利となる。八十二銀行の退職金の特別金利は、期間こそ３ヶ月に縮小されるが、1,000万預け入れなら５万７千円（税金は無視）の利益となるが、長野銀行は1,000万預け入れでは３万６千円の利益となる。1,000万円でなく2,000万円なら差は倍に膨らむことになり、これは無視はできない差といえよう。その他の数字に目を向けると、住宅ローン金利がキャンペーンで低く、上手く条件が当てはまれば他行より有利な融資を受けられる一方で、各種手数料は安価とはいえない。コンビニATMでの利用、長野県内にある自行の店舗ATM数にも不満が残る。
結論としては、松本山雅の応援定期なら金利面で有利なためオススメできる。また、住宅ローンを検討している人も、キャンペーン期間中に申し込めば他行より有利な金利を引き出せる可能性がある。実際に融資が得られるかは別にして、とりあえず申し込む価値はありそうだ。一方で、それ以外には取り立てて目立った数字もなく、他行にはない画期的な商品も存在しない。ワンポイントと考えていいだろう。
