伊予銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 伊予銀行
- 創業:
- 明治11年(1878)
- 本店:
- 松山市南堀端町1番地
- 展開地域:
- 愛媛県他
- 総資産:
- 6兆8,224億円(2018年現在)
- 自己資本比率:
- 14.5%
伊予銀行の定期預金は微妙で金利が他行に一歩劣る!
伊予銀行は1878年に設立した第二十九国立銀行、第五十二国立銀行の二行を起点としており、総資産は愛媛県に本店を置く銀行の中ではトップの規模で、全国でも15位程度に位置する規模を誇る。愛媛県内のシェアが50%を超えて圧倒的なのに加え、四国の他県でも一定のシェアを獲得している。以下、伊予銀行を愛媛県内に店舗を持つ他の銀行と金利・手数料・店舗数等で比較した。
まず定期預金だが、他行と同じくインターネット支店で定期預金を組めば金利が0.1%上乗せされる。ただ、愛媛銀行と比較すると上げ幅は物足りない(後述)。これとは別に、いよぎんポイントサービスでゴールドステージになれば、それとは別に0.1%上乗せの定期預金がある。ただ、ゴールドステージは相当なハードルがあるため、人によっては難しいかもしれない。退職金専用定期預金もあるが、3ヶ月限定で金利1%に留まる。
また、他行とのATM相互無料では阿波・百十四・四国銀行・広島・JAバンクえひめと提携しており、平日昼間であれば出金無料となっている。コンビニATMはイーネット・ローソン・ファミリーマートで利用できるが、全て手数料が発生してしまう。しかし、前述のポイントステージがシルバーかゴールドになれば無料になる。最低でもシルバーになれればメリットは大きい。
次に下図で愛媛県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 愛媛銀行 | 伊予銀行 | 愛媛信用金庫 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.01% 0.1~1.2% |
0.01% 0.11% |
0.01% 0.06~1.0% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.01% 0.1~1.2% |
0.01% 0.11% |
0.01% 0.06~1.0% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.01% ※1.2% |
0.01% 0.11% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
1.0% ※3ヶ月 |
1.0% ※3ヶ月 |
1.0% ※3ヶ月 |
- | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.0% | 1.2%~ | ~3.9% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
324円※ 432円※ |
324円※ 432円※ |
324円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
255 | 332 | 150 | 395 | 3 | 6 | 0 |
コンビニ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り伊予銀行の定期預金は、インターネット支店専用の定期預金で金利が格段に上昇し、ゆうちょ+メガバンクよりも金利は高くなる。ただ、愛媛銀行のネット支店(四国八十八ヵ所支店)の金利には及ばない。退職金で定期預金を組むと愛媛県内の他行と同等の数字になるが、今度はみずほ銀行よりも低金利になり何ともいえない状況となっている。
住宅ローンの金利は自分の年収・頭金などで変動するが、どこもドングリの背比べ(愛媛県の住宅ローン金利の比較を参照)で個々人の審査次第ということになりそうだ。各種手数料も不気味なほどに横並びだが、伊予銀行はポイントによるステージ次第でコンビニATMの手数料が無料になる。その一方で愛媛銀行の八十八ヵ所支店は同行のATM出金手数料が終日無料&ローソン月4回無料だ。自分がシルバーステージの条件をクリアできるかが損得を決めそうだ。
結論としては、愛媛県内で定期預金を組むのは微妙なところだ。インターネット経由での申込みでもよければ間違いなく愛媛銀行の方が良いだろう。退職金で定期預金を組む場合には、愛媛県内の銀行では横並びのため伊予銀行を選択する手はあるのだが、みずほ銀行も検討してみたい。愛媛県内には松山支店と今治支店と1つの出張所が存在している。また、シルバーステージになれそうな人には、普段使いの銀行としては利用価値がありそうだ。