みちのく銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

みちのく銀行ロゴ
オススメ度:
1
社名:
みちのく銀行
創業:
大正10年(1921)
本店:
青森市勝田一丁目3番1号
展開地域:
青森県他
総資産:
2兆1,237億円(2018年現在)
自己資本比率:
8.5%

みちのく銀行は金利上乗せ定期預金が消滅したのが痛い!?

みちのく銀行は1921年に設立した青森商業銀行を起点とし、総資産額の2兆円は青森県に本店を置く銀行の中では青森銀行に次ぐ規模だ。帝国データバンクの調べによると、みちのく銀行の青森県内のシェアは約30%で、こちらも青森銀行の40%に次いで大きい。以下、みちのく銀行を青森県内に店舗を持つ銀行と金利・手数料・店舗数などで比較した。

みちのく銀行の各種サービス・定期預金

まず定期預金についてだが、以前は金利上乗せ定期預金が存在した。しかし、今では日銀のマイナス金利の影響からか消滅し、懸賞金(宝くじ)付きの定期預金がシーズン毎に出るのみだ。みちのく銀行には女子カーリングの選手が所属しており、みちのく銀行カップも主催している。そのためカーリング応援定期預金を発売したこともあったが、こちらも今では存在していない。

他行との提携では、北海道銀行・東北銀行・庄内銀行・青い森信用金庫のATM手数料が無料になっている。コンビニATMは、昔はローソンATMだけが利用可能だったが、今ではセブン銀行にも対応している。それでも今でもファミマなどに設置されているE-NETでは利用ができず、青森銀行には一歩劣っている印象は拭えない。

次に下図で青森県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。

銀行名 青森銀行 みちのく銀行 青い森
信用金庫
ゆうちょ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行
定期預金金利
(300万未満)
0.01%
0.11%
0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
定期預金金利
(300万以上)
0.01%
0.11%
0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
大口預金金利
(1000万以上)
0.01%
0.11%
0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
退職金
特別金利
4.0%
※3ヶ月
-% -% - 6.0%
※3ヶ月
0.5%
※3ヶ月
1.9~5.5%
※3ヶ月
住宅ローン
金利
~3.4% ~4.2% ~3.5% ~3.3% ~2.8% ~3.3% ~3.3%
振込み手数料
(同銀行)
108円※
216円※
108円※
216円※
54円※
108円※
無料
月5回まで
108円※
216円※
105円 無料
振込み手数料
(他銀行)
324円※
540円※
324円※
540円※
324円※
540円※
216円※
432円※
216円※
432円※
216円※
432円※
216円※
324円※
同行ATM
出金手数料
無料~
108円
無料~
108円
無料~
108円
無料 無料~
216円
無料~
108円
無料~
108円
店舗ATM数
(県内)
338 309 144 361 1 1 0
コンビニ
青森県の定期預金の比較表(青森銀行・みちのく銀行・青い森信用金庫・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

上図の通り、みちのく銀行の定期預金の金利は基本は他行と横並びだ。しかし、青森銀行がネット限定(つないでネット)で定期預金を組むと定期預金の金利が上乗せされるため、青森銀行の方が断然お得だ。かつて存在した「みちのく上乗せ定期」という定期預金があれば状況は変わるのだが。。。退職金で定期預金を組む場合も同様で、みちのく銀行に出番は無い。この場合はみずほ銀行も候補になるが、青森県内に1店舗しかないため不便があるようなら、多少の金利差を捨てても青森銀行を選ぶという手はある。

住宅ローンは上限の金利は似通っているが、固定3年の金利だと他行よりも良い条件になる可能性がある(青森の住宅ローン金利の比較を参照)ため、条件次第では検討の余地がある。各種手数料では特にメリットは存在せず、むしろ他行への振込となると、3万円以上だと540円という破格の手数料を徴収される点には注意が必要だ。

結論としては、みちのく銀行は定期預金を組みたい人にとってはイマイチな銀行といえる。定期預金を組むなら青森銀行の一択といえるだろう。もしくは青森県内の支店の有無を問わないなら、インターネット銀行(住信SBI銀行・楽天銀行・ソニー銀行)を検討してもいい。青森県内での日常的な使い勝手でいえば問題ないかもしれないが、各種手数料が決して安いとはいえない点にも注意が必要だ。