北都銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 北都銀行
- 創業:
- 明治28年(1895)
- 本店:
- 秋田県秋田市中通三丁目1-41
- 展開地域:
- 秋田県他
- 総資産:
- 1兆3,463億円(2018年現在)
- 自己資本比率:
- 11.7%
北都銀行は退職金で定期預金を組むなら秋田県内では優秀か!?
北都銀行は2009年に経営環境の悪化から荘内銀行と経営統合し、フィデアホールディングスを発足し、その傘下となった。総資産額の1兆円超は、2兆円超の秋田銀行に劣るが県内ナンバー2の規模を誇る。帝国データバンクの県内シェアでは秋田銀行の50%と北都銀行の30%のため、2行で秋田県の80%のシェアを占めることになる。以前には秋田県外の東北6県に進出していたが、現在は店舗の統廃合が随時実施されている。
まず定期預金だが、通常は0.01%という超低金利になるが、北都銀行のマイバンクネットを通じて定期預金を組めば、金利は10倍の年0.1%に上昇する。ただ、預け入れ期間が1年と秋田銀行のネット限定定期預金よりも短いため、お得度では秋田銀行に軍配が上がる。
一方で退職金で定期預金を組む場合は、3ヶ月だけ特別金利が適用される他、1年もので0.4%の金利が付くプランが用意されている。当面は使い道が無いなら1年ものの方がお得だ。さらに秋田銀行と同様に投信と組み合わせなくても特別金利が適用されるのは大きい。ちなみにシーズン限定で、金利アップに加えて地元の特産物がプレゼントされる定期預金も出ることがある。
また、他行とのATMの相互手数料無料化は、同グループの荘内銀行とイオン銀行のATMが無料で利用できる。セブン・ファミマ・ローソンも利用が可能だが、手数料が発生する点に注意したい。
さて下図で秋田県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 秋田銀行 | 北都銀行 | 羽後 信用金庫 |
ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.01% (0.1%) |
0.01% (0.1%) |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.01% (0.1%) |
0.01% (0.1%) |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
1.0% ※3ヶ月 |
1.0% 0.4% |
- | - | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~2.6% | ~2.7% | ~2.8% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 108円※ 216円※ |
無料 | 無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
216円 | 410円※ 626円※ |
432円 | 216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
253 | 214 | 45 | 401 | 1 | 2 | 0 |
コンビニ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り北都銀行は、通常の定期預金の金利なら秋田銀行を除けば優秀といえる。その秋田銀行も退職金で適用される特別金利で比較すれば北都銀行の方が高い。ただ3ヶ月ものでは、みずほ銀行・三菱UFJ(秋田県内に支店は無いが)の方がお得だ。住宅ローンは似たような金利だが、固定金利3年だと他行よりも有利になる可能性(秋田の住宅ローン金利の比較を参照)がある。
その一方で、手数料面では他行よりも不利なのが見て取れる。秋田銀行が秋田銀行間の振込であれば手数料を無料にしたのに対して、北斗銀行は据え置き、さらに他行への振込もメガバンクと比較しても高額になっている。イオン銀行が手数料無料という点は評価できるが、それでも手数料面で他行よりも有利とは言い難い。
結論としては、退職金で定期預金を組むなら秋田県内では高金利のため検討の余地がある。特に投信と組み合わせなくてもよいため、投信の損失で定期預金の利益が飛ぶということも無い。その一方で手数料などを考えれば普段の使い勝手はイマイチのため、資産運用の専用の銀行として利用した方が賢明かもしれない。