OSAKA PiTaPa JCBカード/ 電車代・電子マネーのチャージ節約・ポイント獲得の比較

- オススメ度:
- 名称:
- OSAKA PiTaPa JCBカード
- 年会費:
- 無料 ※年1回も利用が無ければ1,575円が発生
- 別途年会費:
- 無し
- ポイント付与:
- 1,000円 → 50ポイント
- 変換率:
- 100円 → 0.5円キャッシュバック
- ボーナス:
- なし
OSAKA PiTaPa カードは提携カードが不要であれば純粋に割引額が優秀!
OSAKA PiTaPaカードは大阪メトロサービスが発行しており、ブランドはVISA/JCB/Mater Cardから選ぶことが可能だ。VISAとMaterCardは三井住友カードのサービスも合わせて受けられる。クレジットカード加盟店で利用することでポイントが貯まる他、大丸・タイムズ24・KICSで利用するとポイントが2倍貯められる。
また、他のICOCA/PiTaPaのクレジットカードと同様に、大阪メトロに乗車するだけでポイントが貯まりキャッシュバックされる。以下、ICOCAやPiTaPa一体化のカード及びオートチャージが可能なカードと、数字・サービス面で比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・電車代が10%割引「フリースタイル」
- ・定期より安くなるかもしれない割引きサービス「マイスタイル」
- ・買い物やメトロに乗車すればポイントが貯まる
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・OSAKA PiTaPaポイントの有効期限は最長2年
- ・ポイントの使い道は電車代節約が主で、他のポイントへの交換は難しい
- ・他社比較のシミュレーションでは、商品券に還元やキャッシュバックは悪くはない(後述)

まず「フリースタイル」という電車代の割引サービスがある。これは単純に、乗車回数や区間などに関係なく電車代が10%割引されるサービスだ。1,000円分の乗車をすれば請求額は900円になる。回数制限がなく10%割引きというのは、他社を圧倒する割引きといえる。
さらに、特定の区間を指定することで、定期券よりも安くなる場合がある「マイスタイル」というサービスがある。特定の区間を登録することで、上限金額(大抵は定期の金額)を超えて乗車した場合は上限金額が請求され、上限金額に満たない場合には利用した分だけ請求される。例えば定期を購入しても、ゴールデンウィークや年末年始や1週間程度の長期休暇があった場合には、年間で考えれば定期よりも電車代が安価になる。
また、冒頭で記述したように、クレジットカードを1000円分利用するたびにポイントが貯まる他、大阪の地下鉄・市バスに乗車すると0.5%~1%分のポイントが獲得できる。他社のように割引きのみ、ないしはポイントサービスのみというわけではない。さらに、駅のPiTaPaステーションでカードを専用端末にタッチすることで様々な店舗のクーポンを得られる他、「あんしんグーパス」では子供がPiTaPaで改札を通過すると両親にメールが届くサービスも展開している。小さい子供が電車を利用して通学している場合などには非常に便利なサービスといえる。
一方で、ポイントの有効期限は最長2年で無期限ではない。また、他のカードのように優待ポイントが得られる店舗が少ない点にも注意したい。また、ICOCA/PiTaPaの他カードとは異なり、提携店舗での割り引きを受けられるわけではなく、全てPiTaPaで利用した交通費が割引きされるだけという点も注意したい。
次に、他社カードと年会費・移行費・ICOCA/PiTaPaへの還元額(もしくは商品券など)の効率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額、年間100万分の利用をした場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
キャッシュバック=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス
上記に年会費を加味=(\500,000 × ポイント換算率)+ ボーナス - 年会費

上図の通り「OSAKA PiTaPaカード」は他社カードと比較すると、50万ボーナスや100万円ボーナスはないが、トップ群に入る優秀さだ。1000円で50ポイントが獲得できるが、500ポイントで50円分のキャッシュバックになるため、実質、100円で0.5円キャッシュバックと他カードと同様の数字になることには、念のためだが注意したい。
KIPS MUFJを上回るためには、KIPSも乗車する度にポイントは貯まるが、大阪市営地下鉄を年間で2万円も利用すれば逆転は可能だ。逆に、提携店舗などが少なく、大阪ステーションシティやビックカメラや近鉄グループの利用額が大きければ、簡単に逆転される可能性が高い。これらのカードは、優待店舗によっては10%のポイント還元、購入金額の5~10%割引も存在しているためだ。
結論としては、ICOCA/PiTaPaが提携している店舗で、まったく買い物をしない人で、大阪市営地下鉄を頻繁に利用する人であれば、かなりオススメできるカードだ。電車代の割引き額は、完全に他社を圧倒している割引のため、マイルを貯めるなどの別の目的がある場合の2枚目としても優秀といえる。
逆に、JR西日本グループでの買い物・予約サービスや、ビックカメラ・近鉄グループ・阪急阪神百貨店・タイガースファンなど、提携先での買い物額が大きい場合には、そちらを選んだ方がポイントを貯められる。それらの利用額が同程度だならば、ビックは通常会員カードは通常の会員カード、ペルソナも年会費無料のエメラルドにし、ATM手数料が無料のKIPS MUFGか大阪ステーションシティで優待になるJ-WESTにするという荒業でポイントを効率的に貯めると、よりお得になる。