きのくに信用金庫/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

きのくに信用金庫ロゴ
オススメ度:
1
社名:
きのくに信用金庫
創業:
明治44年(1911)
本店:
和歌山市本町二丁目38番地
展開地域:
和歌山県他
総資産:
1兆361億円(2013年現在)
自己資本比率:
18.2%

きのくに信用金庫は定期預金よりは住宅ローン金利に妙味あり?

きのくに信用金庫は創業からの歴史は長いが、現在の名称になったのは平成5年に和歌山県内の信用金庫が合併して誕生した銀行だ。2008年には湯浅信用金庫も合併し、紀陽銀行との差は大きいが、現在では和歌山県の信用金庫の中ではトップ規模を誇る。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は18.2%だ。全国の地銀の平均は11%のため全国でも平均以上の財務内容といえる。堅実すぎて積極的な融資をしていないとも考えられるが。。。

きのくに信用金庫の各種サービス・定期預金

最近では、他の地銀と同様に資産運用(定期預金・投資信託・保険販売)に注力しているようだ。ただし、退職金での定期預金の金利上乗せや、プレミアム定期預金などの商品はキャンペーン期間限定商品で、常に申し込み受付をしているわけでは無いため注意したい。

また、他行とのATMの相互無料化は、全国の信用金庫で平日昼間の出金手数料が無料になる「しんきんゼロネットワーク」以外には、コンビニでもセブン・ローソン等とも提携しているが、手数料が発生するため注意したい。

さて下図では、和歌山県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する

銀行名 紀陽銀行 きのくに
信用金庫
ゆうちょ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱東京UFJ銀行
定期預金金利
(300万未満)
0.03% 0.03% 0.06% 0.03%
※0.10%
0.03% 0.03%
定期預金金利
(300万以上)
0.04% 0.04% 0.06% 0.04%
※0.10%
0.04% 0.04%
大口預金金利
(1000万以上)
0.05% 0.05% 0.06% 0.05%
※0.10%
0.05% 0.06%
退職金
特別金利
1.4%
※3ヶ月
-% - 1.6%
※3ヶ月
1.5%
※3ヶ月
1.4%
※3ヶ月
住宅ローン
金利
1.7%~ 1.4%~ ~4.2% ~3.0% ~3.6% ~3.6%
振込み手数料
(同銀行)
105円※
315円※
105円※
315円※
無料※ 105円※
210円※
105円 無料
振込み手数料
(他銀行)
315円※
525円※
315円※
525円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
315円※
同行ATM
出金手数料
無料~
105円
無料 無料 無料~
210円
無料~
105円
無料~
105円
店舗ATM数
(県内)
213 31 307 3 3 4
コンビニ
和歌山県の定期預金の比較表(紀陽銀行・きのくに信金・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

上図の通り、きのくに信用金庫の定期預金の金利は、他行と同金利か以下となる。その差は小さいが、みずほ銀行はインターネットからの申し込みで、定期預金の金利が上乗せされる。それを考慮すると他行よりも金利は劣る。また、退職金で定期預金を組む場合、紀陽銀行のように特別金利が適用されて金利がアップすることはない。定期預金の金利面でのメリットは無いに等しいと言わざるをえない。その一方で住宅ローンに関しては、最低金利が1.4%と非常に低い設定で、もちろん自分の資産・収入状況によるが、有利な金利が得られるチャンスがある。また、各種手数料では、きのくに信金のATMであれば休日・時間外でも手数料が発生しないメリットがある。ただ、和歌山県内での店舗ATMが紀陽銀行・ゆうちょ銀行とは圧倒的な差があるのだが。。。

結論としては、きのくに信用金庫での定期預金は金利が低くオススメできそうにない。過去に存在していたキャンペーンが再び再開されるのを待つしかない。インターネット経由でもよければ、みずほ銀行・三井住友を検討したい。インターネット経由で申し込むとは言っても、いざ何かトラブルが発生すれば店舗まで行くことが可能だ。前述の通り、定期預金よりも住宅ローンの方がメリットが大きそうだ。