東北銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

オススメ度：

2

社名：

東北銀行

創業：

昭和２５年（1950）

本店：

岩手県盛岡市内丸３番１号

展開地域：

岩手県他

総資産：

７,８４４億円（2013年現在）

自己資本比率：

9.4%

東北銀行は金利のメリットは無いがセブンのATMが無条件無料が大きいか！

東北銀行は1950年に設立した戦後初の普通銀行で、総資産額の7,000億円超は、岩手県内に本店を置く銀行の中では、岩手銀行の２兆円超、北日本銀行の１兆円超には大きく劣るが、３番手の規模の銀行となる。近年の業績は、預金・貸出金は共に増加しており、利益こそ震災で特別損失を出したが微増傾向にあり、特に他の地銀と同様に投資信託や保険（特に保険）が堅調に預かり資産を増加させたようだ。

自己資本比率（自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない）は9.4％で、他の岩手県に本店を置く岩手銀行の13.2％には大きく劣るが、北日本銀行の9.4％と同等だ。全国の地銀の平均値は11％のため、全国でも平均以下の財務内容ということになる。

最近では、各種保険・個人向けローンの拡大等に注力しているようだ。特に震災復興に向けて、保証不要・金利優遇のローンを展開しており、アパートローンなどで条件を満たせば、条件がさらに有利になる商品もリリースしている。また、キキララをキャラクター採用しており、カレンダーの他、通帳やカードのデザインにも採用されている。

他行とのATM相互手数料無料化では、岩手銀行ほどは進んでおらず、みちのく銀行・七十七銀行であれば平日昼間であれば出金手数料が無料になる程度。その他、セブン銀行・イオン銀行・ゆうちょが利用可能だ。特にセブン銀行とイオン銀行は、無条件で平日昼間であれば出金手数料が無料になり他行では手数料が発生するため、お得といえる。ただし、ゆうちょは手数料が必要になるため注意したい。

さて下図では、岩手県内で展開する他の銀行と、2013年現在の５年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が２段の場合は上段は３万以下、下段は３万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月６回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14％と0.16％に上昇する

上図の通り、東北銀行の定期預金の金利は他行と同等の金利に見えるが、岩手銀行がネット専用定期預金で金利上乗せ、北日本銀行が子育て家庭向けの定期預金で金利上乗せになるため、他行よりも金利では劣る。また、退職金で定期預金を組む場合にも特別金利の設定がなく、他行より不利だ。一応、年金受給者向けの定期預金は存在するが、それでも他行よりも微妙な数字だ。ただ、住宅ローンの金利では最低金利が1.5％と上々の数字のため、住宅ローン検討中の人は東北銀行から攻めてみるのも良いだろう。もちろん、収入状況などによっては思ったほどの金利は得られない可能性はある。各種手数料では他行と同額だが、前述したセブンとイオンATMで出金無料になるメリットはある。

結論としては、東北銀行で定期預金を組むのは、他行に金利で劣るためオススメはできない。ただし、岩手銀行はインターネット支店での口座開設とインターネットでの申し込みが必要になり、北日本はターゲットが限定されている。その両者が気になる人は、東北銀行を利用しても一応は損はないが。。。むしろ定期預金よりも、セブン・イオン銀行で無条件で出金手数料が無料になる点に着目したい。自宅や勤務先、他県への出張が多い人には、全国にあるセブンイレブンのATMを無料で利用できるのは便利だろう。

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