福井銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

オススメ度：

2

社名：

福井銀行

創業：

明治３２年（1899年）

本店：

福井県福井市順化1丁目1番1号

展開地域：

福井県他

総資産：

２兆６,６５２億円（2018年現在）

自己資本比率：

9.0%

福井銀行は投信なしで退職金で定期預金を組むなら！

福井銀行は明治３２年に設立されてから、一度も名称を変えていない珍しい銀行だ。その名に恥じず総資産は福井県でトップで、帝国データバンクの調べでは福井県内のシェアは45％を占めている。ただ、自己資本比率（自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない）は9.0％で年々下落している。全国の地方銀行の平均が11％のため、苦しい状況が窺い知れる。以下、福井銀行を福井県内に店舗を持つ他の銀行と金利・手数料・店舗数等で比較した。

まず定期預金だが、ネット支店「ジュラチック支店」専用の定期預金の他に、年金受給者向け定期預金、投信と組み合わせたバランスパックなどがある。ジュラチック支店の定期預金は5年までだと通常の定期預金と金利差は無く、期間を7-10年まで延ばすことで金利が0.015％から0.05％上乗せされるメリットが出てくる。また、金利だけみれば３ヶ月ものながらバランスパックが高金利だが、投信の損失で定期預金の利益が飛ぶ可能性がある。年金向けは１年限定だが0.05％になる。

ATM出金手数料は「FITネットATM」により北國銀行・富山第一銀行のATMでも出金が無料になる。さらにコンビニATMはジュラチック支店ならセブンイレブンが7時から23時までは手数料が無料になる。その他のコンビニATMは手数料が徴収される。

次に下図で福井県内で展開する他の銀行と、５年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が２段の場合は上段は３万以下、下段は３万以上の場合の金額を記載した。

上図の通り福井銀行の定期預金の金利は、店頭金利ではメガバンク+ゆうちょ銀行よりも高い。ただ、福井県内であれば福井信用金庫の方が高金利だ。通常の定期預金もさることながら、インターネット専用定期預金・投信とセットの定期預金でも福井信金の方が金利は高い。また、福邦銀行の子育て応援定期預金などが利用できるなら、そちらよりも金利は低くなる。かつて存在した「福井エレファンツ応援定期預金」なら、シーズンの成績によって金利が３～５倍に膨れ上がった。しかし、それも今では存在しないため定期預金では他行よりも有利な面が無い。

一方で、退職金で投信と組み合わせた定期預金なら福邦銀行・福井信金よりは金利は有利になる。投信と組み合わせなくても1.0％（３ヶ月）のため悪くない。しかし、投信と併せて運用したいなら、みずほ銀行の方が圧倒的に高い金利になる。また、住宅ローンは上限金利は似たようなもので、最終的には個々人の年収・頭金などを加味した審査次第だろう。とはいえ一応は固定３年であれば他行よりも有利になる可能性はある（福井県の住宅ローン金利比較を参照）

結論としては、福井銀行の定期預金だと退職金を投信なしで定期預金を組みたい人にはオススメできそうだ。それ以外となると、金利上乗せが無いわけではないが相対的に低い。その他を強いて挙げれば、10年の長期で定期預金を組みたい人はインターネット専用の「ジュラチック支店」の定期預金を利用する手はある。併せてセブン銀行ATMの出金無料を有効活用できるようだと、なお良いかもしれない。

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