愛知銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 愛知銀行
- 創業:
- 明治43年(1910年)
- 本店:
- 愛知県名古屋市中区栄3-14-12
- 展開地域:
- 愛知(岐阜・三重の一部)
- 総資産:
- 3兆1,539億円(2018年現在)
- 自己資本比率:
- 11.6%
愛知銀行は諸々の改善が見受けられるが金利では・・・?
愛知銀行は2017年の愛知県内シェア(商工リサーチ調べ)は、三菱UFJの24%、名古屋銀行の10%に次ぐ8%のシェアを誇る。2018年にSBI証券と東海三県の地方銀行で初めて提携をした。愛知銀行のHPを通じてSBI証券の口座開設ができ、SBI証券を通じて資産運用が可能となった。以下、愛知銀行を愛知県内に店舗を持つ銀行と金利・手数料・店舗数などで比較した。
愛知銀行も他行と同じく日銀のマイナス金利によって苦しい状況にあるが、その中で外貨定期預金キャンペーンに注力しているようだ。1ヶ月と短期ではあるが米ドルの定期預金であれば特別金利で年10%が適用される。もちろん年10%が1ヶ月だけ適用されるため、実質は1%程度の金利になるが、見かけの数字は大きい。また、金利が高いとはいえドル円レートで1%といえば、1ドル100円なら1円以上の変動で損をする点には注意が必要だ。
また、外貨定期預金に注力しているとはいえ、日本円の定期預金のキャンペーンも随時実施している。「あいぎんセレクトプラン」では3ヶ月の特別金利に加え、キャッシュバックが受けられる。他行では見られない珍しいキャンペーンだ。1人毎月2回までキャッシュバックが可能なため、小銭稼ぎで2回に分けて利用するという手もある。
次に、下図で愛知内で展開する他の銀行と5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 愛知銀行 | 中京銀行 | 名古屋銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.01% | 0.01% 0.085% |
0.01% 0.04% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.01% | 0.01% 0.085% |
0.01% 0.04% |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.0~1.5% ※1年 |
1.0~2.0% ※3ヶ月 |
- | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.0% | ~3.0% | ~3.0% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 108円※ 216円※ |
無料 | 無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
216円※ 324円※ |
216円※ 324円※ |
216円※ 324円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料 | 無料~ 108円 |
無料 | 無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
96 | 46 | 104 | 920 | 18 | 54 | 543 |
コンビニ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り愛知銀行の定期預金の金利は、通常のものは他行と横並びでメリットは無い。むしろ同じ愛知県が地盤の中京銀行・名古屋銀行がインターネット支店であれば金利をアップさせているため、愛知銀行の方が定期預金では不利ともいえる。退職金で定期預金を組む場合には特別金利が適用されるが、みずほ銀行・三菱UFJ銀行の足元にも及ばない数字だ。さらに中京銀行が特別金利を1.0%にする期間は1年と愛知銀行よりも長く、見かけの数字は愛知銀行が勝っていても実質は中京銀行の方がお得となる。
住宅ローンは上限金利は他銀行と大差がないが、固定金利の期間次第で差がある。詳細は愛知県の住宅ローン金利の比較を参照して欲しいが、住宅ローンでも金利のメリットは薄い。一方で、手数料は他行と比較してメリットがありそうだ。かつては愛知銀行間の振込でも手数料を徴収していたが、今では無料となっている。さらに平成30年(2018年)からは愛知銀行のATMの出金・入金手数料が無料となったのは大きい。
結論としては、定期預金でのメリットは薄いが、普段使いの銀行としては少しは価値がありそうだ。名古屋銀行も同行のATMなら出金手数料が無料としているが、土日は8-21時までしか出入金できない。その点、愛知銀行は8時以前も21時以降も出入金ができる。土日の出金でコンビニで手数料をとられるのが嫌なら愛知銀行の方がベターといえるだろう。