投信・預金/資産運用 解説・用語集

大口定期預金のメリットと昨今の潮流とリスク!

大口定期預金とは、預け入れ金額が1,000万円以上を対象とした定期預金だ。通常、期間限定商品等を除き、定期預金の中では最も高金利が設定されている。預け入れ期間は1ヶ月~10年が多い。中途解約の場合には中途解約費までの日数に応じた金利が適用される。また、預け入れ額が1,000万円以下の定期預金はスーパー定期となる。

金利は、2013年現在では5年もので0.05~0.07%程度に設定している銀行が多い。これでも期間限定の商品よりも金利は低いことが多く、各銀行でシーズン毎に期間限定でリリースされている特別金利の定期預金や、ネット専用定期預金、退職金専用の定期預金、年金受給者の専用定期預金などを利用した方がお得だ。特に、他の期間限定の定期預金では上限金額を1000万円以下に設定されているものが多く利用できないケースが多い。

そのため退職金専用定期・年金専用定期・ネット専用定期を利用することになるが、各々条件があるため注意したい。例えば、退職金専用定期は退職金を受け取ってから6ヶ月以内に申し込む必要があるケースが多い。

個人投資家としては、大口定期預金でも1%未満の金利のため、投信とセットにされた特別金利の定期預金を申し込みがちだが、投信は元本保証ではないため注意が必要だ。特に、投信は10~20%の下落も十分にありうる。安易に定期預金の特別金利でカバーできるなどとは考えない方がいい。

投資信託は正しい商品選びとリスク管理で下落幅は小さくできるが、それでも元本保証ではないことには変わらない。安易に定期預金の金利に釣られて、セットで申し込むのは絶対に止めた方がいい。元本保証なら預金以外にも保険もあるし、投信でもリスク許容度を販売会社の担当者に言えば、悪意のある担当者でなければ適切な商品をピックアップしてくれるはずだ。