投信・預金/資産運用 解説・用語集
デリバティブ投信はハイリスク・ハイリターン?
デリバティブ投信とは、先物取引・オプション取引を駆使し元手の資金の数倍の資金を動かして高い運用実績を狙う投信を意味する。デリバティブを日本語訳した「派生商品」から派生商品型投信とも呼ばれる。ブル・ベア型ファンドも、特定の指数に連動はするが先物を利用している点からデリバティブ投信に分類される。
通常、先物取引は元手となる資金の数倍の金額を動かし、数倍の収益を狙えるメリットがある一方で、逆に数倍の損失を被る可能性もある。そのため、元本割れは元より、元本を超える損失(100万円を投資したが200万円の損失が出た)を生み出すこともある。デリバティブ投信も、デリバティブを駆使する点で同様であり、潜在的には同じ可能性を秘めている。
しかし、日本においては金融商品取引業等に関する内閣府令によって一定の規制がかかっているため、元本を超えるような損失が発生する可能性は無いに等しい。ただ、私募投信のような規制の緩い投信においては、可能性はゼロとはいえない。
個人投資家としては、基本的に証券会社・銀行等で販売される投信では元本を超える損失が出ないため安心感はあるが、ファンドの見通し次第で大きな収益も損失も出るため、ハイリスク・ハイリターンの投信であると認識しておく必要がある。