JMB KIPSカード(ゴールド)/ マイレージ獲得効率・貯め方比較
- オススメ度:
- 名称:
- JMB KIPSカード(ゴールド)
- 年会費:
- 10,500円
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- 105円 → 1ポイント
- マイル付与:
- 100円 → 0.5マイル
- ボーナス:
- -
JMB KIPSカード(ゴールド)はゴールドでなくノーマルで十分だった!
JMB KIPSカード(ゴールド)は近鉄グループとJALの提携カードだ。ブランドはVISAとマスターカードから選べる。KIPS PiTaPaとセットでも申し込め、PiTaPaで近鉄電車に乗車すればポイントが貯まる。ゴールドではないJMB KIPSカードも存在しているが、ゴールドにはノーマルに無いサービスが存在している。
さて、このカードで注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。
- ・近鉄グループの買い物 /近鉄に乗車でボーナスポイント
- ・近鉄グループで各種の割引特典が受けられる
- ・ゴールドカードだけの特典サービス
逆に注意すべき点は下記3点がある。
- ・海外旅行保険は自動付帯だが、国内旅行は利用付帯(航空券等のカード決済が必)
- ・KIPSポイントの有効期限は実質2年
- ・他社比較シミュレーションでは、他のJALカードよりもマイルの効率が悪い(後述)
まず、このカードの特徴として近鉄グループでの買い物は、100円につきポイントが1~5ポイント、近鉄電車に乗車すれば210円毎に1ポイントが獲得できる点が挙げられる。この点はノーマルカードと差異は無いが、近商ストアの100円で1ポイント、近鉄グループのホテルで100円で1ポイントはノーマルの倍の効率だ。さらに、グループ外で得られるポイントもノーマルの倍だ。近鉄グループで割引き特典もあり、例えば都ホテルや志摩スペイン村等で5-20%割引きになる。
さらに、ゴールドだけの特典として、海外旅行保険が付帯し、国内旅行も旅行代金をカードで支払いをすれば保険が付帯される。また、購入商品に不具合があった場合の補償も付き、空港ラウンジも利用できる。他のゴールドカードのみならず、ノーマルカードでも見受けられるサービスで、この点で特に魅力を感じることは無いだろう。また、KIPSポイントの有効期限は2年と有限のため注意したい。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルが貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、50万に加盟店で10万利用を追加利用した場合、50万の利用に追加で東京・札幌間を1往復した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス +継続ボーナス
次年度マイル=上記 - 入会ボーナス
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス比率)
1旅行を加味=次年度マイル +(東京札幌マイル + 東京札幌マイル×搭乗ボーナス) ※東京札幌は510マイル
上図の通り、「JMB KIPSカード(ゴールド)」を他社比較すると、ゴールドだけに年会費は1万円を超えるが、その割りにはボーナスが少ない。マイル換算率も、一旦、KIPSポイントを経由するため効率が悪い。さすがに近鉄グループでの買い物なら、JALカードを0.5%程度は上回る程度だ。また、ゴールドだが、ノーマルと同等のレートでPiTaPa利用分のマイルが貯まる点もイマイチだ。貯まるだけマシとも言えるが。。。
最終的なシミュレーションの数字では、同条件で利用してもJALカードの半分程度のマイルしか貯められないことになる。PiTaPaの利用で差を詰めるにも、210円で1Kipsポイント → 100円で0.25マイルとなるため、100万円の利用で2,500マイルしか獲得できず、他社を上回るのは不可能に近い。
結論としては、近鉄グループで買い物(数十万単位)するにしても、ノーマルで十分だろう。近鉄グループ専用のカードにしようにも、年会費の1万円が厄介で放置はできない。大人しくJALカードの何れかを選んだ方が賢明だろう。ノーマルカードなら、近鉄専用カードとして利用する手がある。PiTaPaを利用する人でもJALカードでは貯まらない分のマイルを貯められる。そのため、ゴールドでなくノーマルカードを検討した方がKIPSカードを有効利用できるだろう。