デルタ スカイマイル アメリカンエキスプレスカード/ マイレージ獲得効率・貯め方比較

デルタ スカイマイル アメリカンエキスプレスカード
オススメ度:
2
名称:
デルタ スカイマイル アメリカンエキスプレスカード
年会費:
12,600円
マイル移行費:
無料
ポイント付与:
-
マイル付与:
100円 → 1マイル
ボーナス:
入会時5,000マイル・継続時2,000マイル

デルタ スカイマイル アメックスは年会費を抑えて飛行マイルを貯めるなら!

デルタ スカイマイル アメックスは、デルタ航空とアメックスが提携して2011年11月から発行を開始したカードだ。年会費である12,600円は他のデルタのカードよりも安価な部類で、デルタJCBのテイクオフや一般カードに次ぐ安さで、比較的、手が出しやすいカードといえる。発行前からマイラーからの期待値が高かったカードでもあるが、そこまでの価値があるかどうかを、サービスと数字面で他カードと比較した。

さて、このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点が挙げられる。

  • ・デルタ航空の「シルバーメダリオン会員」の資格を得る
  • ・空港ラウンジ/ビジネス・ファーストクラスのチェックインカウンターの利用可
  • ・JAL・ANAに乗っても航空券の半券をデルタに送れば500マイル獲得
  • ・マイルの有効期限なし/マイルをスカイマークの航空券と交換可

逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点がある。

  • ・海外/国内旅行保険は利用付帯(カードで航空券を購入する必要あり)
  • ・Edy・PASMOのチャージではマイルが獲得できない
  • ・他社比較シミュレーションでは、マイル取得の効率は"中の上"といったところ(後述)
アメックス空港ラウンジ

まず、このカードの最大の特徴であるシルバーメダリオンだが、通常は1年に獲得する飛行マイルが25,000マイルを超えないと獲得できない。この上級会員の資格「シルバーメダリオン」が無条件で獲得できる点が、このデルタアメックスを保有する最大の理由になるだろう。

この資格を得ると、デルタに搭乗時に25%のボーナスマイルが得られる他、米国国内線での無償アップグレードや優先空席待ち、一般搭乗より先に優先的に搭乗などが可能になる。これは、他のデルタ提携カードでは受けられないサービスのため大きなメリットといえる。

また、ANA/JALカードと同様に、ビジネス・ファーストのチェックインカウンター・空港ラウンジが利用可能だ。アメックスのため、手荷物無料宅配やショッピング・プロテクション(買い物の損害補填)も付く。さらに特筆すべき点として、ANAやJALなどの日本国内線に搭乗した場合に、その航空券の半券コピーをデルタ航空に郵送すると500マイルを獲得できるキャンペーンを実施している。デルタ・アメックスの保持者はメダリオン会員になり、年間20,000マイルまで、このキャンペーンでマイルを獲得できる。後述するボーナスを見ても分かるようにマイルに関しては非常に寛容だ。さらにはANA/JALとは異なりマイルの有効期限が無期限、デルタだけでなくスカイマークの航空券でもマイルで交換できるのがありがたい。

一方で、海外/国内旅行時は、カードで航空券などを決済しなければ保険が付帯されない。ANA/JALカードであれば自動付帯が多いが、このカードも含めてプラチナ・ダイナース以外のデルタ提携カードは、基本的にカードで決済しなければ保険は付帯されないため注意したい。また、Suica/ICOCAのチャージではマイルが貯まるが、EdyやPASOMOなどのチャージでは、マイルが貯められないため注意したい。

次に、他社カードと年会費・移行費・マイルが貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円・100万円を使用した場合のマイルの貯まり方、50万の利用に追加で東京・NY間を1往復した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-初年度年会費)×マイル換算率} +入会ボーナス
次年度マイル={ (\500,000-年会費)×マイル換算率 } +継続ボーナス
1旅行を加味=次年度マイル +(東京NYマイル + 東京NYマイル×搭乗ボーナス) ※東京~NYは6,764マイル

名称 デルタ
アメックス
デルタ
アメックス
ゴールド
デルタ
SuMi TRUST
ゴールド
デルタ
SuMi TRUST
プラチナ
デルタ
ダイナース
デルタ
JCB
テイクオフ
デルタ
JCB
一般
デルタ
JCB
ゴールド
デザイン デルタ スカイマイル アメリカンエキスプレスカード デルタ スカイマイル SuMi TRUST VISA ゴールドカード デルタ スカイマイル SuMi TRUST VISA プラチナカード デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード デルタ スカイマイル JCBカード(テイクオフ) デルタ スカイマイル JCBカード(一般) デルタ スカイマイル JCBカード(ゴールド)
年会費 \12,600 \27,300 \18,900 \42,000 \28,000 \1,575 \10,500 \18,900
マイル
換算率
1% 1% 1.3% 1.5% 1.5% 0.5% 1% 1%
入会
ボーナス
5,000 8,000 6,000 10,000 6,000 4,000 5,000 10,000
入会搭乗
ボーナス
10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 2,000 2,000 2,000
継続
ボーナス
2,000 3,000 3,000 5,000 3,000 - - -
継続搭乗
ボーナス
1,000 1,000 1,000 - - 2,000 2,000 2,000
搭乗
ボーナス
25% 100% - - - - - -
Edy - - 100% 100% - - - -
Suica 100% 100% 100%- 100% - - - -
1年50万
初年度
9,874 12,727 12,500 16,618 13,080 6,500 9,948 14,895
1年50万
次年度
4,874 4,727 6,500 6,618 7,080 2,500 4,948 4,895
1年50万
初年度+旅行
18,298 26,195 19,234 23,352 19,814 13,234 11,712 11,659
1年50万
次年度+旅行
13,329 18,255 13,264 13,382 13,844 9,264 11,712 11,659
1年100万
次年度
14,874 17,727 15,754 19,118 17,580 4,992 9,895 9,811
1年100万
+旅行
23,329 29,255 25,764 28,882 27,344 14,764 19,712 19,659
デルタスカイマイル型クレジットカードの比較表(デルタアメックス・デルタアメックスゴールド・デルタシティVISAゴールド・プラチナ・デルタダイナース・デルタJCBテイクオフ・デルタJCB一般・デルタJCBゴールド)

少し分かりにくいが、上図の通りデルタアメックスは飛行機に乗らない場合、初年度こそ他社ゴールドカードには大きく劣るが、次年度以降は他社カードに大きくは劣らない。飛行機に乗る場合でも、初年度こそ他社ゴールドには劣るが、次年度以降は限りなく近い数字のマイルを獲得できる。

問題は年間100万円以上を使用した場合で、デルタ・アメックスはボーナスで3,000マイルが追加獲得できるが、それでもデルタ・シティやデルタ・ダイナースが100円で1.5マイル獲得できるため(2012年3月16日に1マイルから1.5マイルに変更された)、年間50万円を利用した時よりもマイル差が1,000マイル以上に開いてしまう。デルタJCBには完勝だが、他ゴールドにマイル数で上回るのは厳しそうだ。また、他ゴールドカードもSuica/ICOCAのチャージでマイルが貯まるため、電子マネーで差を縮めることもできない。シティならEdyでもマイルが貯まるため、マイル差は広がる一方だ。

結論としては、年会費を15,000円以下に絞りたい人、完全なる陸マイラーではなく、少なくとも2~3年に1回はデルタ航空を利用するのであればオススメだ。もしくは、単純にデルタの上級会員になりたい人であればオススメだ。数年に1回でもデルタを利用しない、または陸マイラーの場合には、デルタ・シティVISAを検討したい。もちろん、年会費は2万円近くに増額となるが、それを補って余りあるマイル数が得られる。さらにSuicaだけでなくEdyも利用している人であれば、なおさらデルタ・シティ・ゴールドの方が、効率的にマイルを貯められるはずだ。