山梨信用金庫/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

山梨信用金庫ロゴ
オススメ度:
1
社名:
山梨信用金庫
創業:
大正15年(1926)
本店:
山梨県甲府市中央一丁目12番36号
展開地域:
山梨県他
総資産:
4,395億円(2012年現在)
自己資本比率:
7.6%

山梨信用金庫の定期預金の金利は他行より低いためローンのみ検討?

山梨信用金庫は1926年に設立した共立信用組合を起点としており、総資産額の約4,000億円は、山梨県で唯一の地銀である山梨中央銀行には大きく劣るが、甲府信用金庫と並び、山梨県内の信金では上位だ。近年の業績は、預金は富士山世界遺産登録応援定期預金などで微増したが、地元企業の資金需要低下のためか貸出金は減少傾向にある。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は7.6%で、他の山梨県に本店を置く山梨中央銀行の15.9%、甲府信用金庫の11.9%を大きく下回る。全国の地方銀行の自己資本比率の平均値は11%のため、全国でも平均以下の財務内容といえる。今後の動向には注目が必要か。。。

昨今では、貸出金の減少を受けてか、個人向けローンなどの拡大に注力しているように見える。自動車・教育ローンの金利引き下げにも積極的だ。定期預金に関しては、富士山応援定期も無くなり、独自性のある商品は、現在はリリースを抑えているようだ。

他行とのATMの相互手数料無料は進んでおらず、利用できるのは「しんきんゼロネットワーク」ぐらいだ。このネットワークで、全国の信用金庫のATMが平日昼間であれば手数料無料で利用できる。

さて下図では、山梨県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する

山梨県の定期預金の比較表(山梨中央銀行・甲府信金・山梨信金・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

上図の通り、山梨信用金庫の定期預金の金利は、ゆうちょ銀行を除けば基本は0.03%で横並びだが、他行がターゲットを絞った定期預金で金利上乗せ、インターネット専用の定期預金で金利上乗せをしているが、山梨信金には類似の金利上乗せが存在せず、その差が如実に出た金利差がある。また、他行のように退職金で組む定期預金には特別金利が適用されずメリットが無い。その他のローン・手数料を見ても、他行と比較して特に有利な数字が存在せず、数字面でのメリットが皆無となっている。

結論としては、山梨信用金庫で定期預金を組むのは、金利面でオススメできない。退職金で定期預金を組む場合も同様だ。また、前述したように各種の数字を見ても特筆すべき数字が見当たらない。使いどころが何ともいえない。強いて挙げれば、ローン関連で他行より有利な数字が出てくる可能性があるかもしれない、といったところか。。。