川崎信用金庫/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 川崎信用金庫
- 創業:
- 大正12年(1923年)
- 本店:
- 川崎市川崎区砂子2丁目11番地1
- 展開地域:
- 神奈川県
- 総資産:
- 1兆9,226億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 16.9%
川崎信用金庫の定期預金は年金受給者以外の人にはメリットが薄!
川崎信用金庫は、神奈川県川崎市に本社を置き、川崎市を中心に支店網を築いているが、横浜市にも幾つもの支店を構えている。ただし、閉鎖される出張所と新設される出張所があり、随時ATMも含めて統廃合が進んでいる。また、休止されるATMも存在しており利用の際には注意したい。
定期預金に関しては、他県を含めた地方銀行と同様に、年金受給者向けの定期預金が拡充されている。ただし、年金(国民年金・厚生年金・共済年金)を川崎信用金庫で受け取るのが条件となる。それ以外にも金利が上乗せされると共に、預金残高の数%分を川崎信金が川崎市・横浜市・大田区の緑化事業に寄付する、地元・地域に貢献できるタイプの定期預金(環境配慮型定期預金「緑樹」)も存在する。
また、横浜信用金庫が横浜マリノスの応援定期預金を展開している一方、川崎信用金庫は川崎フロンターレ応援定期預金を販売している。横信がマリノスの順位の高さと比例して金利が上昇するのに対して、フロンターレ応援定期は0.05%の金利上乗せされるだけだが。。。また、基本的に有人店舗は9~15時の営業だが、一部の店舗については18時までの営業、土曜日の営業もしているため、会社勤めの人には便利といえそうだ。
下図では、神奈川県内で展開する他の銀行と他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する。
銀行名 | 横浜銀行 | 神奈川銀行 | 横浜 信用金庫 |
川崎 信用金庫 |
ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京 UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.04% ※0.35% |
0.04% ※0.09% |
0.05% ※0.25% |
0.04% | 0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.05% ※0.35% |
0.05% ※0.10% |
0.05% ※0.25% |
0.05% | 0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.07% ※0.35% |
0.06% ※0.11% |
0.06% ※0.26% |
0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
1.7% ※3ヶ月 |
- | 0.56% | - | - | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~2.9% | - | 1.4%~ | 1.8%~ | 3.5~3.8% | 1.9~3.5% | 3.7% | ~3.9% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 105円※ 315円※ |
無料 | 105円 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
210円※ 420円※ |
420円※ 630円※ |
420円※ 630円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
513 | 34 | 82 | 97 | 765 | 215 | 185 | 178 |
コンビニ | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り川崎信用金庫の定期預金は、神奈川県内では他行と通常では同等の金利でしかない。それも他行がキャンペーン・ネット経由かインターネット口座を利用することで金利がアップすることを考慮すれば、明らかに金利は他行に劣る。もちろん、川崎信金でも金利アップする定期預金があるが、それは年金受給者専用の特別商品のため、普通の人は申し込めない。また、退職金で定期預金を組む場合も、他行のように特別金利が適用される定期預金は用意されていない。さらに、各種手数料においてもメリットは少なく、他行と同等か高額となっている。店舗数も信用金庫の中では多い方だが横浜銀行と比較すれば少なく、日常生活で利用するには利便性がイマイチだ。
結論としては、定期預金を組むのは金利面でオススメできそうにない。まだ年金受給者なら望みはあるが、普通の人は他行を選んで間違いないだろう。とはいえ川崎信金が設ける特徴的な商品(川崎フロンターレ応援定期預金など)などは、特殊な条件下で他行より有利になることもあるため狙う手はある。