MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)/ みずほ投信投資顧問

みずほ投信投資顧問・MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)
オススメ度:
4
運用会社:
みずほ投信投資顧問
商品名:
MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)
地域/決算:
オセアニア / 年12回(毎月)
対象資産:
債券
基準価額:
7,607円(2012年7月6日付け)
手数料:
0%(申込手数料 ※フィデリティ証券) 1.31%(信託報酬)

MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)はなかなか優秀でオススメか!?

この投信は、オーストラリア国債、州政府債、事業債に豪ドル建てで投資し分配金を出している。投資対象の債券はトリプルAからシングルAまでの格付けの債券で、平均ではダブルAとなる。純資産額は1,800億円程度で、短期豪ドル債・ハイグーレドオセアニアとの差は大きいが、6~7番手の規模はある。分配金履歴を過去1年を振り返ると、毎月(年12回)70円を出している。2009年まで遡ると50円で、現在までの3年間は70円をキープしていることになる。

MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の基準価額(基準価格)及び純資産の推移チャート

まず基準価額だが、昨年から大きくは動いていないように見える。ただ、1年前の2011年7月と比較すると4%は下落しており損失が出たのは間違いない。分配再投資基準価額は、基準価額と連動せずに順調に上昇している。さすがに2011年後半は欧州債務問題でへこんだが、現在は反発している。

純資産額は2011年に一旦増加がストップしたが、2012年に入り再び増加している。みずほ銀行の投信人気ランキングでは、みずほの別型の豪ドル債が売れており、さらなる今後の伸びは難しいかもしれない。

MHAM 豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の国別上位構成銘柄

投資している構成銘柄の比率では、トリプルAとダブルAの他に、シングルAやトリプルBの債券も見受けられる。他社ではトリプルAとダブルAのみで構成されている投信もあり、その面では多少のリスクを取って利益を狙っているといえる。また、国債・地方債よりもリスクが高めの社債の比率が圧倒的に多いのも同様の狙いと考えられそうだ。

ただし、組み入れの上位銘柄は、他社とは大きく異なっていない。オーストラリア国債、クイーンズランド州・西オーストラリア州の地方債(州債)が名を連ねている。社債でも「オーストラリア・コモンウェルス銀行」も「オーストラリア・ニュージーランド銀行」も他社にも組み入れられている。両行ともオーストリアではシェアも大きく歴史も長い銀行だ。

オーストラリアの住宅ローン件数や家計貯蓄率

今後の豪州経済だが、回復基調に異論はないが、完全なる回復までには至っていない。特に2000年台に個人消費を引っ張ってきた住宅購入が伸び悩んでいる。豪州政府は金利引き下げ方針を打ち出しているが、それでも現在の金利水準は高く、欧州債務問題も相まって住宅市場はイマイチだ。家計の貯蓄率も高く個人消費が伸びていない。内需が回復してきた時こそ完全復活といえそうだ。

さらに経済を支える輸出に悪影響なのが為替で、特に2011年後半は世界的なリスクオフで、投機的な豪ドル売りポジションが大きかったが、現在は縮小している。このまま豪ドル安に動くのがベターだが、米国経済の失速もあり、なかなか対米ドルでは厳しそうだ。。。

次に、他社の豪ドル債の投資信託(純資産ランキングで上位)と、基準価額、手数料、信託報酬、利益額、分配利回り等を比較した。「分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額 = 利益額」

そして、基準価額の増減も加味して3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。
計算上での考え方は以下
「前年比で基準価額がマイナス5%で現在の基準価額が1万円とすると、1年後も2年後も5%ずつ減額した場合、3年分の分配金を足すと元金の100万円を超えているか否か?」
※増減率は1年前の基準価額から現在まで何%下落したか?を表す。一般的な騰落率とは異なる数値。

製品名 大和住銀
短期豪ドル債
大和投資信託
ハイグレード
オセアニア・ボンド
野村
豪ドル債オープン
UBS
オーストラリア債券
MHAM
豪ドル債券ファンド
基準価額 6,669円 7,220円 9,780円 9,044円 7,607円
増減率 -15.7% -6.2% -2.2%? -2.7% -4.9%
手数料 1.4% 1.3% 3.1% 2.1% 0%
信託報酬 0.94% 1.31% 0.66% 1.05% 1.31%
信託財産
留保額
0% 0% 0.5% 0.3% 0%
分配利回り 17.1% 10.3% 11.6% 9.6% 9.7%
3年分の
利益額
511,611円 309,730円 348,298円 286,943円 291,974円
100万で
3年運用
※基準価額増減考慮
1,096,695円 1,122,098円 1,247,740円? 1,183,505円 1,152,365円
最終予想
利回り
3.12% 3.91% 7.66%? 5.78% 4.84%
豪ドル債型投資信託の比較表(短期豪ドル債オープン・大和投資信託ハイグレードオセアニアボンド・野村豪ドル債オープン・UBSオーストラリア債券・MHAM 豪ドル債券ファンド)

上図の通り「MHAM 豪ドル債券ファンド」の分配利回りは、他社と比較すると高くはない。手数料こそ安いが信託報酬が高めなのも気がかりだ。さらに基準価額の下落幅はマイナス4%で、他社よりも特別に大きくもなく小さくもない。ただ、総合的にはUBSには劣るが悪くない数字で優秀な部類には入るといえそうだ。

上図には無いが、分配金再投資の基準価額の1年の騰落率でも、マイナス2%と健闘しており、UBSや三井住友などがマイナス1%という点では劣るが、短期豪ドル債などのマイナス5~6%よりも優秀だ。トップにはなれないが、この面でも優秀といえる。

最後に結論だが、なかなか優秀な数字のため検討しても良いだろう。特に、他社よりも社債への投資比率が高い点で、オーストラリアの企業(主に鉱業)の業績が、資源高などで伸びてくるようであれば、もしかするとパフォーマンスで逆転する可能性もある。また、手数料がフィデリティ証券などであれば手数料が無料となっているため、豪ドル債含め他の投信からの乗り換えでも手数料を気にせずに済むため、乗り換え先の投信としても悪くはないだろう。

現在保有中の人は、手数料などを考えれば乗り換えるほどの利益が見込めないため、とりあえず保有を続けていいだろう。分配金が減額されるか、基準価額の下落が激しくなるまで見守るのが賢明だろう。