JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ/ マイレージ獲得効率・貯め方比較
- オススメ度:
- 名称:
- JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
- 年会費:
- 32,550円
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- -
- マイル付与:
- 100円 → 1マイル
- ボーナス:
- 入会時5,000マイル・継続時5,000マイル
JAL アメックス・カード プラチナはJAL機内販売・航空券を決済するなら!
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナは、2013年にJALカードとしては初のアメックスブランドで発行されたカードで、その年会費からしてJALカードの中では最高ランクだ。JALアメックスカードは、このプラチナカード以外にも、ゴールド・ノーマルカードが存在するが、ゴールドはアドオンマイルで若干有利になるが、ノーマルは基本的にはVISA/Mater/JCBとほぼ同様の特典・サービスとなっている。以下、JAL系カードと特典・マイルで比較していく。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点が挙げられる。
- ・MUFGのプラチナサービスが付帯(アメックスのプラチナではない)
- ・JALの通販や機内販売ではアドオンマイル
- ・プライオリティパスの空港ラウンジを利用可
- ・ディスカウントマイル/海外航空便遅延お見舞金
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点がある。
- ・年会費はJALカードの中では最高額
- ・プライオリティパスは1年おきに更新の申込が必要
- ・他社比較シミュレーションでは、JALマイル取得の効率はトップに若干劣る(後述)
まず、このカードの買い物で得られるマイルだが、100円で1マイルと10マイルコースに加入した他のJALカードと同等でしかない。ただ、JALでの買い物(機内販売や航空券・通販など)は100円で2マイルになり、さらにアドオンマイルとして2マイルが追加される。JALでの買い物は100円で4マイル(還元率で4%)と非常にお得なマイルが獲得できる。しかし、他のJALカードでマイル獲得に関して有利なのは、この点のみで、継続ボーナスなどは他カードと同等でしかなく、年会費のわりにはマイル面では物足りない数字だ。
また、マイル以外ではMUFGニコスのプラチナのみの特典として、プライオリティパス社が提携する世界中にある空港ラウンジを利用できる。スコットランドのエディンバラやベネズエラのカラカスといった日本人には馴染みが薄い国・地域にも存在するため非常に心強い。電話1本で各種予約の代行をしてくれるプラチナデスク、ビジネスクラスの航空券が優待料金になるスーペリアエキスペリエンスが付帯している。他にはノーマル/ゴールドカードと共通になるが、海外/国内旅行保険、ゴルフ中に賠償責任が補償されるゴルファー保険。 飛行機が遅延した場合の「海外航空便遅延お見舞金」が付帯する。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルが貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、加盟店で10万を50万に追加で利用した場合、50万の利用に追加で東京・札幌間を1往復した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス +継続ボーナス
次年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率 } +継続ボーナス
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス比率)
1旅行を加味=次年度マイル +(東京札幌マイル + 東京札幌マイル×搭乗ボーナス) ※東京札幌は510マイル
上図では一番右のJAL アメリカンエキスプレスカード プラチナを他社カードと比較した。プラチナの名称が付いているだけあって、さすがに年会費は3万円超と高額だ。ただ、あくまでJALカードの中で高額というだけで、ANAのプラチナカードでは10万円に近い額のカードも存在しており、それと比較すれば、むしろ安価な感もある。
ただ、前述した通りマイル還元率では1%(100円で1マイル)と特にメリットはなく、JALでの買い物のみマイル獲得ではメリットがある。入会後の初搭乗のボーナスマイル、継続ボーナスマイル、JAL搭乗時に上乗せされるボーナス率もゴールドカードと何ら変わらない。そのため、年間利用額ごとの比較シミュレーションでも、加盟店(JALグループ店)での買い物で他カードよりも有利になる程度に留まる。これでは、年会費を上乗せした分を獲得できるマイルで補充しているとは言い難く、やはりマイル以外(アドオンマイル)以外でのプラチナサービスに価値を感じるかが焦点となる。
結論としては、JALマイルを効率的に貯めたい人でも微妙なところだ。年会費には見合うとはいえないたためだ。ただ、JALの航空券・機内販売等を相応に利用するなら検討の余地はあり、航空券を決済するなら、年間10万円以上の利用などは軽く超えられるため、マイル獲得面では悪くない。しかし、そうなると、JAL以外の旅行代理店などを利用することはできなくなる。そこがクリアできるなら、マイル獲得の効率でも悪くなさそうだ。そこがクリアできないようなら、プラチナ独自のメリットに目を向けることになるが、空港ラウンジやプラチナコンシェルジュに価値を見出せるか。。。そこは微妙な線と言わざるをえない。