投信・預金/資産運用 解説・用語集

上場投資信託(ETF)のメリットとデメリットと違い!?

上場投資信託とは、特定の指数に連動するように投資対象を組み入れているファンドのことを指す。略して上場投信と呼ばれる他、英名でETF(Exchange Traded Funds)とも呼ばれる。インデックス(指数)・ファンドと呼ばれるものの1種であり、もう1種は上場していないインデックス型投信と呼ばれるものがある。

個人投資家がETFを購入するには、通常の投信の購入とは異なり、株式と同様日本取引所(旧 東証・大証)に上場するものを購入することになる。証券会社を通じて購入できる他、一部の銀行は証券会社への取次ぎで購入できるが、ETFを取り扱っていない銀行も多いため注意が必要だ。

また、一般的な投信よりも手数料信託報酬が安く済むメリットがある他、株式取引と同様に、指定した額になれば購入できる「指値注文」、その時の価格で購入する「成行注文」が可能となるメリットがある。※投資信託は指値注文ができないのか?

現在、個人投資家にも馴染み深いであろう「日経平均(日経225)」「東証株価指数(TOPIX)」に連動するETFがある他、アメリカの主要な株価指数である「ダウ平均株価」「NASDAQ総合指数」に連動するETFを通じて海外へも投資できる。

さらに、2008年の投信法の改正により、商品(コモディティ)の価格に連動するETFも購入できるようになった。これにより、株式市場全体が不況の際に価格が上昇しやすい金の価格に連動するETF(SPDRゴールドシェア等)や、中東の政情不安などでも価格が上昇しやすい原油価格に連動するETF(WTI原油価格連動上場投信等)や、食料関連ETFなどでリスク分散・収益の獲得機会を増やせられる。