JALカード ClUB EST/ マイレージ獲得効率・貯め方比較
- オススメ度:
- 名称:
- JALカード ClUB EST
- 年会費:
- 5,400円+カード年会費
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント付与:
- -
- マイル付与:
- 100円 → 1マイル
- ボーナス:
- 継続時3,000マイル
JALカード ClUB ESTは年1回は搭乗して長期でマイルを貯めるなら!
JALカード ClUB ESTは、20代限定のサービスで、通常のJALカードの年会費とは別に5400円を支払うことで入会できる。JALカードに付帯しているサービスの他に、8つの特典が設けられている。20代限定のサービスのため、30歳を迎えた後の最初のカード有効期限月の末日で会員資格は消滅する点を忘れずにおきたい。以下、他のJAL系カードと特典・マイルで比較していく。
まず、抑えておきたいのはClubEstに加入するには20代でJALカードを保有することが条件である点だ。カードの種類は何でも良いため、特段の理由がない限りは無理に年会費が高いカードを選択する必要はない。ただでさえカードの年会費とは別に会員費が発生するため、年1回ではあるが無駄に金銭的な負担を負う必要はないだろう。
さて、Club Estへの入会によって得られる特典についてだが、サクララウンジ利用などもあるものの、その中でも1番大きいのは有効期限が48ヶ月から60ヶ月に延期される点だろう。これによってマイルが途中で消滅したり、本来の目的外で無駄にマイルを利用(もしくは商品券との交換など)する必要がなくなる可能性が高まる。逆にマイルが通常より2倍貯まる特典(200円で2マイル)は、他のJALカードでもショッピングマイルコースに加入すればいいため、大きな特典とは言い難い。
その他には、ビジネスクラスのチェックイン、搭乗ボーナスマイル、年1回のJALポイント5000円分を付与などがある。だが、年1回のJALポイントは継続ボーナスと考えれば、こちらも他のJALカードにあるためClubEstだけの特典・サービスではない。とはいえ、ただのJALカードでも10%の搭乗ボーナスがあるのに、そこから5%の上乗せがあると考えれば、相応に飛行機を利用する(年1回でも帰省で飛行機を使うなど)ようなら、マイルを貯めるには大きなアドバンテージになりそうだ。
次に、他社カードと年会費・移行費・マイルが貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間で50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、加盟店で10万を50万に追加で利用した場合、50万の利用に追加で東京・札幌間を1往復した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス +継続ボーナス
次年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率 } +継続ボーナス
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス比率)
1旅行を加味=次年度マイル +(東京札幌マイル + 東京札幌マイル×搭乗ボーナス) ※東京札幌は510マイル
上図では一番右のJALカード Club Estを他社カードと比較したが、マイル還元率は1%(100円で1マイル)と特にメリットはなく、JALでの買い物でも他カードと比較して突出しているわけではない。さらに入会後の初搭乗のボーナスマイル、継続ボーナスマイルは他の年会費が高額と比較してしまえば見劣りする感は否めない。ただ、JAL搭乗時に上乗せされるボーナス率は、ベースとなるJALカード次第で相当に上昇するポテンシャルを秘めている。年間利用額ごとの比較シミュレーションでも、特約店(JALグループ店)での買い物よりも、搭乗ボーナスが左右する年間利用プラス旅行の方が他カードの数字を逆転する可能性がありそうだ。
結論としては、JALマイルを効率的に貯めたいなら微妙なところだが、年1回以上(可能であれば2~3回)はJALを利用するなら検討する余地は一応ある。前述したように、特約店の買い物よりも搭乗ボーナスが5%上乗せされる点を如何に利用するかが保有の可否を決める焦点となるためだ。また、20代であれば今から長期間をかけて海外旅行をするためにマイルを貯め始める初期段階にあるといえ、さらに年間利用額が30~40代よりも少額なのは否めないだろう。その意味でマイルの有効期限が延長されているのも良い。飛行機に年1回以上は搭乗する、かつ長期でマイルを貯めていきたいなら保有してもいいかもしれない。