オリコカードiD×QUICPay/ ETCカードで割引/節約・ポイント獲得の比較

オリコカードiD×QUICPay
オススメ度:
1
名称:
オリコカードiD×QUICPay
年会費:
1,312円※
ETC年会費:
無料
ポイント率:
0.5%
ETC/給油特典:
-
入会ボーナス:
最大10,000円分のポイント獲得

オリコカードiD×QUICPayは電子マネーヘビーユーザーでも厳しい!

オリコカードiD×QUICPayは、オリコが発行する電子マネーを2つ(iDとQuickPay)搭載するカードだ。2つの電子マネーは共に後払い方式を採用しており、Edy・Suica/ICOCAのような事前のチャージは不要となっている。iDはコンビニやイオンを中心に利用可能で、QuickPayはスーパー・ガソリンスタンドなどが中心のようだが、確固たる住み分けはされていない。そもそもICカードリーダーがある店なら両者が利用できる状態に近く、秀でたメリットとはいえない。さて、このカードは特別にETCカードに関してのサービスは存在しないが、他社サイトでオススメにしているのも散見されるため、今回はETCカードを発行した場合を他社カードと比較する。ネットショッピングで割引を比較は別ページを参照してほしい。

オリコカードiD×QUICPayのポイントサービス・特徴など

まずポイントだが、基本は1,000円で1ポイント(5円相当)で還元率では0.5%となる。この数字が、年間利用額が50万円以上で1.5倍(還元率0.75%)となり、100万円以上で2倍(還元率1%)となる。他社カードにもあるサービスで、特に珍しくもないサービスだ。

それよりも、2つの電子マネーを利用した際にもポイントが貯まる点が大きいといえそうだ。Edyなどは、現在はチャージした金額はポイント対象外となるのが普通で、楽天カード等の一部のカードでも利用した際に0.5%の還元率でバックされる程度だ。その点、このカードなら電子マネーでも最大1.0%の還元率まで持ち上げられる。コンビニや一部のショップなど、クレジットカードは使えないが、電子マネーは利用可能な店で威力を発揮する。重ねてになるが、ETC関連では目立った特典は存在していない。

次に、下図で他のETCカード発行でお得といわれているクレジットカードを、年会費・ETCカードの年会費と発行費・ポイント還元率などを比較した。さらに、年間50万円を利用した場合、50万円に加えて月1万円をSA/PAで利用した場合と、ガソリンを給油した場合のシミュレーション結果を比較した。いずれも年会費やETCカードの発行費と年会費を差し引いて計算した。

得するETCカードの比較表(ライフカード・JCBエイト・楽天カード・イオンE-NEXCO・イオン中日本・出光まいど・NEXCOプレミアム・リーダーズカード・オリコiD・JCBドライバー)

上図で"オリコカードiD×QUICPay"を比較したが、まず年会費の1,312円は年1回の利用で無料になるため公共料金の引き落としでも設定しておけば、さほど気にする必要は無く、実質は無料といっていいだろう。そよりもポイント還元率だが、基本の0.5%が他社比較すると明らかに低いことが分かる。年間50万円の条件をクリアしたとしても、0.75%に上昇させてもJCB EIT・楽天・リーダーズには劣る。同条件が設定されているライフカードと比較しても、ライフカードがポイント率の上昇とポイントボーナスが設定されていることを考えれば、数字面でのメリットは皆無に等しい。それ以外に、数字のメリットはなく、自社サイト(オリコモール)経由でのポイントアップもあるが、それは他社も実施しているサービスで、これでは他社との差を埋められない。数字面では非常に厳しい結果となった。

結論としては、特にオススメはしないカードだ。数字のメリットがなく、特にETCカードを発行するにも年会費が無料というだけでは、現在ではメリットとはいえまい。強いて挙げれば、電子マネーのヘビーユーザーなら他社より有利になる可能性は無くはない。それでも、年間50万円の全てを電子マネーで消化するような状況でなければ厳しい。ドライバー視点では、iDとQuickPayの両方を合算すれば、エネオス・シェル・ゼネラル/ESSO/Mobilで利用できるため、それを全て電子マネーで支払い、さらに年間利用額も50万円ではなく、100万円まで増額させれば、あるいは。。。ただ、そこまでの労力をかける価値があるかは疑問だが。