ニコス E-NEXCO passカード/ ETCカードで割引節約・ポイント獲得の比較
- オススメ度:
- 名称:
- ニコス E-NEXCO passカード
- 年会費:
- 1,837円
- ETC年会費:
- 1,050円※発行時のみ
- ポイント率:
- 0.5%
- ETC/給油特典:
- SA・PAでの買い物はポイント2倍
- 入会ボーナス:
- 1,050円分のポイント獲得
ニコス E-NEXCO passカードのロードサービスは魅了だが?
ニコス E-NEXCO passカードは、ニコスと東日本高速道路(NEXCO東日本)の提携カードだ。最近のカードにしては珍しく、ノーマルカードだが年会費1,837円が必要となる。しかし、24時間365日のロードサービスが付帯しており、故障時の緊急修理・レッカー移動が無料となっている。NEXCO東日本の同型のカードには「イオン E-NEXCO passカード」があるが、こちらは年会費が無料でロードサービスが付帯していないため純粋にロードサービスの年会費とも考えられる。
まずポイントプログラムだが、200円の利用で1ポイント(1円相当)を獲得でき、ポイント還元率は0.5%となる。もちろんETCカードを利用すれば、ダブルで貯まるが、これは他社も同様のためメリットとはいえない。それよりもサービスエリア・パーキングエリアでの利用はポイントが2倍(還元率1.0%)と、関東圏の各種施設(伊香保グリーン牧場・新江ノ島水族館・スパリゾートハワイアンズなど)の利用料金が優待割引される点の方がメリットといえる。さらに、年間30万円のカード決済で20%のボーナスが得られる。これは他社の50万円以上よりもハードルは低い。
そして、冒頭で述べたロードサービスの無料付帯がある。具体的には24時間365日の専用デスクでの電話応対、外出先でのバッテリー上がり・パンクなどの故障に際しての現場対応、10キロまでのレッカー移動など、これらが全て無料となっている。さらに、対象はマイカーではなく、カード保有者に適用されるため、他人の車を運転した場合も適用され利便性は高いといえる。
次に、下図で他のETCカード発行でお得といわれているクレジットカードを、年会費・ETCカードの年会費と発行費・ポイント還元率などを比較した。さらに、年間50万円を利用した場合、50万円に加えて月1万円をSA/PAで利用した場合と、ガソリンを給油した場合のシミュレーション結果を比較した。いずれも年会費やETCカードの発行費と年会費を差し引いて計算した。
上図で"ニコス E-NEXCO passカード"を比較したが、まずは他社カードが軒並み年会費を無料か、条件次第で無料にする特典が設けられている中では、条件なしで1,837円は痛いところだ。前述したロードサービスの年会費と考えるしかあるまい。その他の数字では、ベースのポイント還元率・年間利用額でのボーナスでは他社カードに劣る数字だ。シミュレーションでも他社に明らかに劣る。逆転するには、関東圏で優待割引が受けられる施設をどこまで利用できるかにかかるが、レジャー施設が中心のため、そうそう1年で何回も利用できるわけではないため、やはり他社カードを逆転するのは厳しそうだ。
結論としては、あまりオススメはできないカードといえる。ロードサービスに相応の魅力を感じるなら保有しても良いかもしれないが、ガソリン会社系のカードにはロードサービスが付帯しても年会費が無料のカードも存在している。それを考えれば、クレジットカードでロードサービスを賄おうと考えるなら、そちらを検討した方がお得といえる。やはり、このカードを特別に保有する意義は薄そうだ。ここは大人しく、ジャックスのリーダーズカード、JCB EITカード、ライフカードあたり、イオンユーザーならイオンE-NEXCOあたりを検討した方が無難だ。