テレビの選び方:製造メーカーでテレビを選ぶ方法

メーカーでTVを選ぶなら各社の特徴を踏まえるのが重要!?

TVメーカーでテレビを決めるポイントは下記の3点といえる。
①各メーカー(シャープ・ソニー・東芝・パナソニック・三菱)の特徴を把握
②周辺機器との連動はスムーズか?
③メーカーの打ち出すブランドイメージが好きかどうか?

まず各メーカーの特徴だが、シャープ(アクオス)は国内の販売シェアが1位のメーカーだ。業績悪化から台湾の鴻海精密工業に買収され、工場の閉鎖もあったが、今でもテレビの製造は継続している。独自の液晶パネルの開発には定評がある。8Kテレビに真っ先に着手し、色を鮮明にする「クアトロン技術」からリッチカラーテクノロジーに進化するなど画質(色)へのこだわりが強い。鮮明な色を求める人であれば、シャープがオススメだ。

アクオスの特徴(リッチカラーテクノロジー)及びソニーの特徴(android TV・アンドロイドTV・旧ブラビアネットチャンネル)

ソニー(ブラビア)は、販売シェアは4位だが、デザイン・機能は独自路線で魅力的だ。見た目とサイズを両立したデザインは、幅・高さ・奥行きが他社より最小サイズの場合が多い。また、ネット接続できるテレビを出した先駆けであり、今ではアンドロイドTVとして売り出しており、Youtube・ひかりTVの他に、ネットフリックス・hulu・amazon prime video・DAZN・AbemaTVといった新しく出てくる動画サービスに素早く対応し、今後も対応数が増えるだろう。さらに今ではグーグルアシスタントを内蔵し音声検索・ハンズフリーでの操作ができるまでに至っている。画質はテレビの処理能力の高さから高精細と滑らかさが最大のウリだ。デザイン・サイズ・web接続・スポーツ観戦にこだわるなら、ソニーがオススメだ。

東芝(レグザ)は、販売シェアは3位だが根強いファンを持つ。テレビ単体での外付けHDDによる録画機能をいち早く手がけるなど録画機能には定評がある。ほぼ全てのレグザで外付けHDDか内蔵HDDで録画可能で、画質を劣化して録画した場合に、前述の画質を補正する機能と相まって相乗効果を得られる。また、他社には無いゲームダレクト機能で、ゲームの画質向上、コントローラーとのタイムラグを減少させゲームを快適にする機能も好評だ。

レグザの特徴(レグザエンジンcevo)及びビエラの特徴(省エネ・エコ)

パナソニック(ビエラ)は、販売シェアが2位で特に長所は目立たないが、ヌケている機能が無いオールラウンダーなのがウリだ。最近では冷蔵庫などの白物家電を手がけているためIoTに積極的で、テレビもスマートフォンで外出先から操作できる。また、電気代が安い(エコ)ので、他社より本体が高めでも使用期間によってはお得な場合がある。機能比較するのが面倒であれば、ビエラを買っておくと大抵はこなせるのでオススメだ。

三菱(リアル)は販売シェアは5位で、リモコンでテレビ画面を左右に、自在に首フリできる(オートターン機能)が唯一無二の特徴だ。ただ、この機能のファンは多く、どこに座ってもテレビを正面から見れると評判が良い。最近ではBluetooth内蔵モデルが多く、ヘッドフォンでテレビを見るほかにスマートフォンの音楽をテレビで再生するといったスピーカー代わりの使い方もできるようになった。ただ、販売シェアからして後述する日立のWoooのようにならないかが危惧されるメーカーでもある。

最後に日立(Wooo)はネットダブルウィンドウ(WebとTVが同時に視聴できる機能)など、一部で他社よりも秀でた機能があったブランドだ。2012年に自社生産を終了し、ついに2018年には惜しまれながらも販売終了した。再び復活することがあるのかが今後の焦点だ。

次に周辺機器との連動だが、現在はほぼ全てのテレビがDLNA対応のため、BDレコーダーやPCとも連携は容易に可能だ。 ただし、TVと同じメーカーのレコーダーの方が互換性は良いのは間違いない。そう考えると、レコーダーを積極的に販売している「パナソニック」「シャープ」「ソニー」がオススメだ。レコーダーのシェアはパナが4割で、残りの2社は約2割を占めている。BDに規格競争で負けた「東芝」はシェアは低い。

テレビメーカー各社のプロモーションキャラクター・芸能人・タレント

最後に2019年時点の各社のブランドイメージ(広告展開)だが、アクオスは長らく「吉永小百合」を採用しシルバー層を意識していたが、吉永小百合は白物家電に移った。今はきゃりーぱみゅぱみゅがテレビのアクオスを担当している。ブラビアは数年前までは篠原涼子だったが、今では男女から共に好感度の高い「北川景子」を採用している。好感度の高い若い女性を採用する傾向にあるといえる。

レグザは数年前までは「福山雅治」を採用し30代~40代女性を中心に訴求していたが、今は有村架純を通じて若い男性、そして朝ドラを見ていた層を意識しているようだ。、ビエラは数年前から滝川クリステルから綾瀬はるかになり、20代後半~30代の男性・女性を意識していると思われる。

リアルは「菊池桃子」を数年前までは採用していたが、今は三菱電機の家電全般でオードリー若林・杏・戸田恵子が出ている。あらゆる年齢層に3人で対応するという考え方だろうか。Woooは「佐藤浩一」だったが、今では販売終了のためCMも終了している。上述のタレントが好きだから、特定のメーカーのテレビをひいきにする、という考え方もアリだ。

以上のように各メーカーの特徴を踏まえ比較して、自分に合ったメーカーを選ぶといいだろう。自分に合ったメーカーが分からない場合は、単純に「このメーカーが好き」という心情が沸けば、その基準で選んでも良いだろう。大切なのは後悔しないことで、購入後に他社CMやポスターを見て「こっちのメーカーにすれば良かった」と思わなければ、メーカー選びについては成功といえる。