テレビの選び方:部屋の広さとテレビのサイズの決め方

部屋に合うテレビサイズの要点まとめ!PC・タブレットで代替する手も!

液晶テレビを部屋の広さでサイズを決めるポイントは下記の3点だ。
①画面の高さの3倍の距離が最適な視聴位置(下表を参照)
②部屋の広さのみでTVサイズは決めない(あくまで目安にする)
③部屋が狭いなら地デジ対応パソコン・タブレットでテレビを視聴するスタイルも検討したい

まず「画面の高さの3倍の距離が最適位置」だが、テレビの液晶ディスプレイの高さ(※スタンドを含めたテレビの頂点からで、地面までの距離ではない)の3倍の距離を、テレビから離れた場所が視聴に最適な距離だ。例えば42v型のテレビ(画面の高さは52cm)であれば、160cm離れた距離が最適な位置となる。

もし、自分が現在保有しているテレビのサイズ(型)が不明な場合や、まだ引越し前か引越し直後で部屋のレイアウトが決まっていない場合には、新聞のサイズを参照する手がある。その場合には、新聞紙1枚にプラスで何cmかでテレビが何型かを調べることができる。例えば新聞紙1枚で32型とほぼ同じサイズで、プラス5センチで37型、プラス10センチで42型となる。これで自分のテレビを図るか、部屋のレイアウトの参考にすることができるだろう。

テレビからの最適な視聴距離

次に、視聴距離とTV画面サイズと部屋の間取りをまとめた図を見てほしい。基本的に22型は3畳、26型は4畳半、32型・37型は6畳、40型は8畳からとなる。テレビに近づくのは簡単なため部屋に対して小さいテレビを選ぶのは良いが、部屋に対して大きいテレビを選ぶのは目の酷使になるため止めておいた方がいい。

また、部屋の広さは固定された数値だが、家具の配置やレイアウトによってテレビまでの最適距離は変動する。そのため、あくまで目安に留めて欲しい。「6畳の部屋の場合」「8畳の部屋の場合」は別ページで詳細にシミュレートしたので参照してほしい。

部屋の広さに応じたテレビとの距離の目安表

また、部屋が狭い場合には「地デジ対応パソコン」も検討してみたい。デスクトップPCとTVを同室に置く場合には地デジ対応のPCを購入することで、部屋の無駄なスペースを削減することが可能だ。PCでテレビ番組を視聴する場合、画面(ブラウザ・ウィンドウ)の大きさは自在に調整することが可能のため、前述のような画面と視聴する距離を気にする必要はない。PCでwebサイトを見たり資料作成をしながら、別のウィンドウでTVを閲覧し、スマートフォンで友人・知人と連絡を取り合うということも可能だ。

ただし、PCは一般的にテレビよりも高価な点に注意が必要だ。多少の録画もするとしてHDDを1.5~2TB、メモリ8GBにすると10万程度は覚悟する必要がある。もちろん写真や動画はクラウドで保存すれば、スペックを落とすことも可能だが、PCを物理的なバックアップと考えると、ある程度のスペックは欲しいところだ。また、PCがフリーズ or クラッシュした際には、TV番組を録画していれば録画失敗する可能性があり、録画した番組が消える可能性もある。もちろんウィルスへ感染してしまえばPCでwebサイトを見るどころかテレビ番組さえ見れなくなる点も注意したい。

国内メーカー・テレビパソコンのラインナップ

また、地デジ対応のデスクトップ・ノートPCすら購入せずに、全てiPadなどのタブレットですます手も考えられる。ワンセグチューナを使えばタブレット・スマートフォンで地デジテレビを見ることが可能だ。BS・CSは難しいが、とりあえず地上波だけ見たい人なら検討しても良い方法だろう。タブレットならタブレット用スタンドを買っておけば相当に見やすいだろう。地上波以外でもnetflix・hulu・amazon prime video・DAZN・AbemaTV・dTVなどを駆使して番組を見ればいい。地上波の録画はチューナーによって不可能なこともあるが、そこは見逃し配信をしているアプリ(TVer・Paravi・Gyaoなど)で補えば良いだろう。

さらにスペースも予算も一段と下げる手としては、テレビもパソコンもタブレットも購入しないという手がある。前述のチューナーでスマホでテレビを見て、録画は見逃し配信と動画配信アプリでカバーすればいい。問題はLINEやメールを見る度に途切れることだが、古いスマホを手元に残しておいてWifi環境さえ整備しておけば連絡をとりながら動画を楽しめる。唯一、バッテリーの劣化が大きな問題だが、こればかりはバッテリー交換しかないだろう。

まとめとしては、第一にテレビのサイズは部屋の広さとレイアウトに左右される点が挙げられる。第二に1人暮らしで部屋を広く活用したい人は地デジ対応パソコンやタブレットをテレビ代わりにできるようになった点が挙げられる。そして第三に今ではテレビ番組を見るだけならスマホだけでも何とかなる点が挙げられる。財布とテレビの視聴頻度によるが、今はテレビがなくても何とかなる時代ということだ。テレビを購入すべき部屋とテレビサイズを考えている人は、テレビでゲームをしたい人などの一部を除いては、本当にテレビが必要なのかを改めて考えた方がいいかもしれない。