三井住友VISAデビュープラスカード/ 学生にオススメのマイレージ・ポイント獲得効率・貯め方比較
- オススメ度:
- 名称:
- 三井住友VISAデビュープラスカード
- 年会費:
- 無料※年1回の利用が必要
- マイル移行費:
- 無料
- ポイント:
- 1,000円 → 2ポイント
- キャッシュバック:
- 100円 → 0.6円
- ボーナス:
- 入会時に2,000円分
三井住友VISAデビュープラスカードは同社の中でも優秀なのだが一歩劣る?
三井住友VISAデビュープラスカードは三井住友VISAカードの一種で、学生以外でも保有できるが、年齢が18~25歳に限定されている。三井住友クラシック(学生)が18~29歳に限定されているが、それよりも年齢幅は狭い。もちろん学生を意識しており、ポイントが無条件で通常カードの2倍になり、三井住友カードのラインアップの中では抜群のポイント還元率といえる。また、25歳以降はプライムゴールドからゴールドへ自動切換えとなる。おそらく三井住友としては、切り替え時のゴールドで年会費を稼ぎたいのだろう。マイルへの交換も可能だが、交換レートが悪く航空系カードには明らかに劣る。そのため今回はポイントを貯めることを想定して、ANA/JAL/デルタの学生カード及び航空系以外の学生向けカードと比較する。
さて、このカードの注目すべきメリットは下記3点。
- ・ポイントが1,000円で2ポイント(他の三井住友カードの2倍)
- ・入会後の3ヶ月間はポイントが5倍
- ・26歳以降はプライムゴールドカードへ切り替え&ボーナス付与
逆に利用するにあたってデメリット/注意点は下記3点。
- ・Edy/Suica/ICOCAのチャージはポイント付与の対象外 /ポイント有効期限は2年と短い
- ・海外旅行傷害保険は利用付帯(カードで航空券等を購入する必要アリ
- ・他社比較では、ポイント取得の効率は中の上の低い部類に入る(後述)
通常の三井住友VISAカードは1,000円で1ポイント獲得だが、このカードは2倍の2ポイントを貯めることができる。利用額などを無視した無条件で2倍になるのは、三井住友カードの中では特別な存在で、25歳以下で保有するなら間違いなくポイント還元率は同社の中ではトップに位置する。
また、25歳以降はプライムゴールドからゴールドカードへ自動で切り替わる。ゴールドカードが欲しい人であれば問題ないだろうが、年会費が5,250円が必要になり、ポイントも1,000円1ポイントに減額されるたるため、不要と感じれば切り替えをしないという手もアリだ。
ただし、ポイント2倍の代償かもしれないが、海外/国内旅行保険はカードによる航空券の決済の有無を問わず、付帯されることはない。この点は、同社の三井住友クラシック(学生)とは異なる。さらに、他社の楽天カードアカデミーでも利用付帯、学生専用ライフカード・JAL/ANA学生カードでは自動付帯となっていることを考えれば、保険は他社よりも劣っていることは明らかだ。また、この点は他社と同様だが、Edy/Suica/ICOCAのチャージではポイントを貯められない。このカードにはiDが搭載されているため、電子マネーが利用したいなら、iDを利用するしかない。iDであればポイントは満額付与される。ちなみに、iDはEdy等と異なりチャージする必要はなく、利用した金額はカード請求額確定後の後払いになる。
次に、他社カードと年会費・ポイント(マイル)が貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円の利用の場合、加盟店で10万の買い物を50万に追加した場合のマイルを比較した。また、今回はJAL/ANA/デルタ系カードはマイルに交換するものとし、他カードはポイントをキャッシュバックや買い物時の割引きに充てることとした。なぜなら、ライフ・楽天などのポイント高還元のカードでも、ポイントをマイルに交換するには100円=1ポイント=0.5マイル程度の交換レートで、航空系カードよりも明らかに効率が悪いためだ。この「三井住友VISAデビュープラスカード」の50万円利用のシミュレーションは下記計算式。入会ボーナス2,000円分、入会後3ヶ月はポイントが5倍のボーナスを考慮した。
初年度ポイント=
(\350,000×ポイント換算率)+(\150,000×ポイント換算率×入会ボーナス率)+ 入会ボーナス
次年度ポイント=初年度ポイント - 入会ボーナス + 50万利用ボーナス
加盟店を加味=次年度ポイント +(\100,000×ポイント換算率×加盟店ボーナス率)
※下図のポイント/マイル換算は100円利用で得られるマイル、または実質のキャッシュバック・割引額
上図の通り「三井住友VISAクラシックカード(学生)」を他社のポイント系カードと比較すると、初年度こそ他社を圧倒する金額だが、次年度以降は一部のカードに劣る数字だ。上図の数字は貯めたポイントをドコモ・ビックカメラ・楽天などのポイントに変えた場合で、カード請求額からのキャッシュバックにすると次年度では3,000円強まで減少する。他社を超えるには、ポイントアップモールで買い物をする手が浮かぶが、他社にも同様にポイントアップするネットショップがあり、他社を出し抜くのは難しい。。。
一方で、ポイントではなくマイル系カードと比較しても、例えばANAカードなら1年で6,000マイル、3年間で18,000マイルになり東京~沖縄間、東京~韓国は往復できる。このカードの3年間では15,000円程度で、格安ツアーで行くにしても厳しい計算だ。
結論としては、三井住友VISAで学生カードを作るなら最強だが、他社カードには劣るため、基本的にはライフや楽天などの学生カードを選んで問題ない。もしも、将来的には三井住友ゴールドカードを保有したいの人は、支払いの延滞(引き落とし失敗)などが無いクレジットカードヒストリーを積んでいれば、多少はゴールドの審査が通りやすくなるかもしれない。ただし、普通に社会人として働いていれば、デビュープラスを経由しなくとも、審査は通る可能性は高いと思われるが。
一方で、マイルを貯めたいなら、ANA JCBカード(学生用)がオススメだ。もしも年1回でもJALを利用するなら、JALカードnaviがマイル数を多く獲得できるため注意が必要だ。ライフや楽天であれば、キャッシュバック・割引額が3年で2万~3万超になり、ピーチやジェットスターを利用すればANA/JAL航空券よりも価値はあるとも考えられる。現金か航空券かは個人の好みで考えていいだろう。