JALカード navi(学生専用)/ 学生にオススメのマイレージ・ポイント獲得効率・貯め方比較

JAL VISA・Mater・JCBカード
オススメ度:
3
名称:
JALカード navi(学生専用)
年会費:
無料(在学期間中のみ)
マイル移行費:
無料
ポイント:
-
マイル付与:
100円 → 1マイル
ボーナス:
入会時1,500マイル・毎年初回の搭乗時1,000マイル

JALカード naviはJALを年1回でも利用すればANAより有利になる!

JALカード navi(学生専用)はJALカードの1つで、発行ブランドはVISA/MasterCard/JCBから選ぶことができる。JALカードの学生専用のカードで在学中には年会費無料で、学生ならではの特典が多い。学生を卒業するとJAL普通カードに自動切換えとなり、卒業の際にはボーナスマイルが獲得できる。また、JAL以外にもANAとデルタにも学生向けカードは存在している。

さて、このカードの注目すべき付帯サービスは下記3点。

  • ・留学/ 語学検定などでボーナスマイル
  • ・アートかサカイで割引&ボーナスマイル
  • ・海外/国内旅行傷害保険は自動付帯(カードで航空券を購入する必要なし)

逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点。

  • ・継続ボーナスは搭乗しないと獲得できない ※ANAは搭乗の必要なし
  • ・Edy/Suica/ICOCA/PASMOのチャージではマイルが獲得できない
  • ・他社比較では、ほぼANAと同マイルだが、毎年の搭乗が必要な分だけマイル取得は不利(後述)
JALカードnavi(学生専用)のオリジナルの学生限定ボーナス

このカードは100円で1マイルが獲得できるが、本来であれば年会費2,100円でショッピングプレミアムに入会しなければ200円で1マイルだ。学生ということで無料なのは大きなメリットだ。また、空港が主にはなるがJALグループ加盟店での買い物はマイルが2倍、ネットショッピングでも倍増する。ANAやデルタとの比較は後述する。

このカードだけの独自の特典が4つある。特にグローイングアップマイルは、年1回でもショッピングをすれば50マイルが獲得でき、3000マイルを超えれば300マイルが獲得できる。JALに搭乗しなくともショッピングで利用してもOKで、なかなか飛行機に乗らない人でも容易にマイルが獲得できる。また、卒業してもJALカードを継続すれば卒業ボーナスも獲得できる。

その他にも利用できる人は限定されるが、TOEICなどで一定以上の成績を収めれば得られる語学検定ボーナスマイル、留学にJALを利用するだけで得られる留学ボーナスマイルもある。

さらに、ANAカードと同様に同社の飛行機に搭乗すればマイルが10%増で加算され、海外旅行保険や国内旅行保険がカードで航空券などを決済しなくても自動付帯される。航空会社系のカード以外では、携行品損害の保険が付帯されていないが、このカードには付帯されている。海外旅行の際に、空港のスーツケース受け取りなどでも破損・紛失しても保険があれば一応は安心できる。一方で、ANAカードとは異なり、毎年1回はJALに搭乗しなければ継続ボーナスの1,000マイルが獲得できない。ANAなら搭乗しなくても獲得できるため、この点はは不利だ。また、電子マネーのチャージではマイルが貯まらない点にも注意しておきたい。

次に、他社カードと年会費・マイル(ポイント)が貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円の利用の場合、加盟店で10万の買い物を50万に追加した場合のマイルを比較した。
また、今回はJAL/ANA/デルタ系カードはマイルに交換するものとし、他カードはポイントをキャッシュバックや買い物時の割引きに充てることとした。なぜなら、楽天・ライフなどのポイント高還元のカードでも、ポイントをマイルに交換するには100円=1ポイント=0.5マイル程度の交換レートで、航空系カードよりも明らかに効率が悪いためだ。詳細は楽天カード(マイル比較)ライフカード(マイル比較)などをご参照。この「JALカード navi」は下記の計算式で計算した。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス
次年度マイル=初年度マイル - 入会ボーナスマイル + 継続ボーナスマイル
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス率)
※下図のポイント/マイル換算は100円利用で得られるマイル、または実質のキャッシュバック・割引額

お得な学生専用カードの比較表(JALカードnavi・ANA JCBカード・デルタJCBテイクオフ・楽天アカデミー・学生専用ライフカード・JCB EXTAGE・三井住友Classic・三井住友デビュープラス・MUFGイニシャルカード・JACCSアクルクス)

上図の通り、JALカードnaviをANA/デルタの学生カードとマイル数で比較すると、ANAには及ばない数字だがデルタは上回る数字だ。特に初年度こそキャンペーンでANAに上回るが、次年度以降でマイル数は逆転される計算だ。この原因は、継続ボーナスがJALには存在していない点で、搭乗しなければ1,000マイルが獲得できない点が痛い。ただし、1年に1回でもJALを帰省などで利用するのであれば、1年間で1回目の搭乗にはボーナスが1,000マイル獲得できるため、ANAを超えることができる。

一方で、マイルではなくポイント系カードと比較すると、例えばライフカードなら1年で8,000円程度、3年間で24,000円程度が得られる。3年間のマイルなら約15,000マイルになり、繁忙期でない時期に東京~札幌や東京~ソウル間は往復できる。仮に夏休みの9月にパッケージツアーで東京~札幌を旅行すると19,000~30,000円程度、ソウルなら3万強を要する。チケットさえ取れればマイルの方が若干有利だ。

結論としては、単純にマイル数を重視して貯めるならANAの方がお得で、このJALカードはオススメできそうにない。ただし、年1回でもJALを利用すれば、JALの方がマイルが貯まるため注意したい。語学で3ヶ国語をマスターするようなら逆転の目はある。また、行き先を海外にすると、JALとANAでは提携している航空会社が異なり、遠回り or 行きにくい地域が出てくるため確認が必要だ。

一方でマイルに固執しなければ、ライフや楽天などでも良いだろう。年間2~3万のキャッシュバックや割引きを受けたと考えれば、国内旅行1回分は無料という計算になる。ただ、感覚的な問題になるが、マイルは貯まればタダで飛行機に乗れると感じるが、キャッシュバック・割引では、割引き額を口座に入れておかないと、タダで旅行に行っている感覚にはならないだろう。そういった気構えがあれば、キャッシュバック系を選んでも後悔は無いだろう。