32v型液晶テレビ・ビエラ/ 型番:TH-L32X6 レビュー

- オススメ度:
- メーカー:
- パナソニック(VIERA)
- 型番:
- TH-L32X6
- サイズ:
- 32v型液晶テレビ
- 発売日:
- 2013/3/8
- 最安値:
- 37,880円 ※2013年6月現在
- コンセプト:
- お部屋ジャンプリンク居た王の無線LAN内蔵コンパクトモデル
32v型ビエラ(型番:TH-L32X6)は無線LAN内蔵を加味すれば!
このビエラX6シリーズは、高画質先進機能・ネットワーク対応・パーソナルの3つのカテゴリの中で、パーソナルに属する。パーソナルということで、単身者向けやサブテレビとしての用途を意識しているようで、価格を抑えながらも、無線LAN内蔵とコンパクトさが表立って謳われている。さて、このビエラで特徴的なのは ①無線LAN内蔵(お部屋ジャンプリンク) ②狭額縁パネル ③外付けHDDで録画可能の3点だ。注意したいのが、裏番組・2番組の同時録画が不可、一部のネット機能に未対応な点などだ。

まず無線LAN内蔵だが、これによりLANケーブルでテレビとルーターを繋ぐ必要がなく(場所を制限されず)、さらに無線LANルーターの子機を購入する必要もない。ビエラ側で接続の設定をするだけで、すぐにネットに接続できる。これでネット動画(アクトビラなど)を視聴できる他、パナソニックのBDレコーダーであるディーガがあれば、録画したテレビ番組をスマートフォンやポータブルテレビで視聴できる。これで入浴中でもテレビを楽しむことができる。浴室にワンセグの電波は届かないが、無線LANは届いているような人には便利といえそうだ。
また、狭額縁パネルと称して、ディスプレイを囲むフレーム(ベゼル)を狭くすることでテレビ全体のサイズを縮小している。ただ、後述のサイズ比較では、その効果は限定的と分かる。外付けHDDでの録画も可能だが、チューナーは1つしか搭載しておらず、録画中はチャンネルが固定され、裏番組の録画・2番組の同時録画はできない点に注意したい。
次に、本体価格・サイズ(幅・高さ・奥行き)・年間の電気代に加え、各種機能の対応状況を他社(ブラビア、ウー、レグザ、リアル、ビエラ)の2013年発売の32v型の液晶テレビと比較した。価格は2013年6月現在の価格を価格.com/比較.comなどを参考にした。また、年間電気代は1Kwhを24円、1日の視聴時間は4.5時間で計算した。ただし、リアルの32v型はHDD内蔵モデルのみで発売時期も2012年のため割愛した。

まず本体価格だが、2013年に発売されたシリーズ(モデル)の中では安価な部類に入る。さらに、年間で消費する電気代も、アクオスには及ばないものの相当に優秀といえる。もとから無線LANを利用しようと考えていた人にとっては、子機を新たに購入する必要が無い分だけお得でもあり、購入する上での予算面では上々の出来だろう。その一方で、サイズ面では狭額縁パネルを採用しているわりには幅が小サイズとはいえず、高さ・奥行きでも特筆すべき点は見られない。各種機能の対応状況でも、外付け録画・無線LAN内蔵は評価できるが、前述した通り録画機能には不足面があり、インターネットでは一部の機能が未対応(ツタヤTVなど)と、ある意味、価格に見合った機能の搭載状況となっている。
結論としては、予算は抑えてテレビを購入したい人で、無線LANを使ってテレビでネットを利用したような人にはオススメできそうだ。ただ、各機能の対応状況からも分かるように、相当に機能をシンプルにした構成のため、BDレコーダーなしでも十分に録画をしたい人や、テレビを買い換えるからには最新機能を期待しているような人にはオススメできない。やはり、サブテレビか単身者向けのテレビと考えるべき1台といえるだろう。