32v型液晶テレビ・ビエラ/ 型番:TH-L32ET5 レビュー

- オススメ度:
- メーカー:
- パナソニック(ビエラ)
- 型番:
- TH-L32ET5
- サイズ:
- 32v型液晶テレビ
- 発売日:
- 2012/3/9
- 最安値:
- 59,800円 ※2012年5月現在
- コンセプト:
- 3Dも楽しめるネットワーク対応モデル
32v型ビエラ(型番:TH-L32ET5)は多少高額だが3Dにネット機能充実!
このテレビの機能で知っておきたいポイントは、①3D映像の視聴が可能、②ビエラコネクト、③外付けHDDの他に、SDカードでの外部録画が可能(裏番組の録画も可能)、④他社の32v型と比較した際の価格は高価格(後述) の4点だ。注意点としては、3Dメガネは1つ付属、外部録画は2番組同時録画は不可、2番組の2画面表示は制限があるという3点だ。

まず「3D映像」だが、付属している3Dメガネで視聴可能だ。電池不要のため便利ではあるが、付属しているのは1つだけのため注意したい。1,500円程度で販売されているため追加購入は可能だ。
「ビエラコネクト」はインターネットと接続することで、アプリや情報を得られる。以前のバージョンよりもコンテンツが拡充された。以前からのSkypeなどのビデオ通話、ひかりTV・ツタヤTV・YouTubeなどの動画サービスには日テレ・フジテレビオンデマンドなどの各テレビ局のサービスが追加された。さらに、ゲームのハード機が無くてもプレイできるゲームも新設された。ただし、ゲームの品揃えは貧弱で、これからの拡充を期待しなければならないレベルだ。また、外付けのHDDを購入することでTV番組の録画が可能だ。チューナーが2つあり裏番組の録画は可能だが、2番組の同時録画は不可能な点に注意したい。
上記以外にも、2Dを3Dに変換する機能、同じパナソニック製のレコーダー「ディーガ」との連携で映像を他の部屋のビエラに飛ばす機能、2画面表示が可能だ。2画面表示はデジタル放送2番組、外部入力(ディーガなど)とデジタル放送、デジタル放送とアクトビラの組み合わせが可能だ。外付けHDDで録画した番組とデジタル放送、アクトビラ以外のネット動画との組み合わせ等はサポートされていないため注意したい。
サイズは、幅76.4cm、高さ51.9cm、奥行き23.0cmだが、これを他社(ブラビア、ビエラ、レグザ、リアル、ウー)の32v型の液晶テレビと比較したのが下図だ。電気代は1Kwhを24円、1日の視聴時間は4.5時間で計算した。さらに価格(2012年5月/価格.com等参照)も比較した。ただし、三菱電機のリアルは32型春夏モデルを発売しなかったため、最新の32v型を比較対象とした。※32v型録再モデルは発売している

上図の通り、幅と高さはブラビアに次ぐ最小サイズとなっている。ただし、奥行きが足かせになってトータルの体積で考えると省スペースとはいえない。年間消費電力も安価とは言えず、同型のビエラは省電力を打ち出しているのだが、それと比較すると2倍近い電気代が発生する計算だ。3Dの搭載などで高機能を付加した結果と考えればやむをえないか。。。仮に10年間使用したとすると7,000円の差額となる。もちろん、1日にテレビを4.5時間以上は使用すれば差は広がる。1日に9時間はテレビを点けていれば差は14,000円となり無視できない金額となる。価格だが、ビエラの価格は、他社の32v型と比較すると最高額だ。3D映像の視聴可能(他社は全て3D不可)、インターネット機能の充実を考えれば当然の結果か。ただし、同額のブラビアと比較すると、ブラビアは3D映像の視聴が不可になっているため、3Dが視聴できる分だけビエラの方がお得といえそうだ。
結論としては、3D視聴・インターネットを兼ね備えてテレビが欲しければビエラで良いだろう。ただし、3Dテレビ販売は微妙な位置にあり、3Dコンテンツの拡充にも一服感があり、思ったほど普及してきていないことを考えれば、3Dに見切りをつけるのも手だ。これからテレビ業界は、3Dよりもインターネット機能の拡充(インターネットを通じたコンテンツ拡充)を模索しているように感じる。そう考えれば、3Dが搭載されていない他社のアクオス・ブラビアあたりもオススメできる。ブラビアは高額だが、アクオスなら3Dが無い点を加味すれば手ごろが価格といえる。
3Dが必要ならビエラ、ネット充実ならブラビアかアクオス、価格を最重視するならレグザを検討したい。ただし、レグザはネットや外部録画などの機能を割愛しているため、ただのテレビが欲しい人以外は購入時に注意が必要だ。