32v型録画機能内蔵テレビ・ビエラ/ 型番:TH-L32RB3 レビュー

- オススメ度:
- メーカー:
- パナソニック(ビエラ)
- 型番:
- TH-L32RB3
- サイズ:
- 32インチ(BD内蔵・録画機能付きテレビ)
- 発売日:
- 2011/9/1
- 最安値:
- 89,800円(2012年1月現在)
- コンセプト:
- ブルーレイ&HDD内蔵オールインワンモデル
32v型ビエラ(型番:TH-L32RB3)は機能は大充実だが高価格なだけに?
このテレビを購入するにあたって知っておきたいのは
①ブルーレイの再生・保存、500GBのハードディスク内蔵で録画・再生
②2番組を同時に裏番組録画することが可能
③エコナビで電気代節約
④価格は他社よりも高額、BD内蔵モデルで比較しても高額(後述)の4点だ。
主な注意点としては、3Dは視聴不可、テレビ番組をブルーレイに直接録画するのは不可、2番組の2画面表示は制限がある、長時間モードで録画するとハイビジョン画質に劣化という3点だ。

まず「BDとHDD」だが、他社の32v型でブルーレイとHDDが内蔵されているのはビエラとリアルのみ。ビエラの場合にはディスプレイ下部にブルーレイのスロットがあり再生、HDDで録画した番組をブルーレイに移動して保存ができるが、TV番組をブルーレイに直接録画は不可能となっている。
また、長時間モードで350時間の録画が可能だが、画質が荒くなるため注意したい。また、長時間モードで録画した場合にはフルハイビジョン画質にはならずハイビジョン画質に劣化することも覚えておきたい。

「2番組の同時録画」が可能で、2番組の同時録画中でも、録画していない番組を視聴することができ、チャンネルが固定されることはない。この点は、他社TVであるレグザやWoooも同様だ。
「エコナビ」はビエラシリーズに搭載されている省電力・省エネ機能の総称だ。
「無信号自動電源OFF」では映像が無い状態で放置すると自動で電源が切れる。ただし、映像が無い状態で放置することは少ないだろうが。「番組連動おまかせエコ」は電子番組表でTV番組のジャンルを自動で識別して、適切な明るさにすることで省電力を実現している。様々な省電力機能が搭載された結果、他社TVと比較した場合でも電気代は最安となっているのは、さすがといえる(後述の図をご参照)
上記以外にも他社同様に、おすすめ番組を教えてくれる「注目番組録画」や、部屋の明るさで画質を自動調整する機能(オートモード)、DLNA機器と連動して録画した番組を別室で視聴することも可能だ。 ビエラだけのオリジナル機能である、動画やゲームをダウンロードできるビエラコネクト・マーケット、TV番組の映像を静止画で保存できる(画面メモ)等の標準機能は揃っている。 また、2番組を同時視聴することもできるが、制限があることに気をつけたい。地デジと地デジの2番組を同時視聴できるが、インターネットと地デジの同時視聴は不可、といった制限があるので注意が必要だ。
サイズは、幅76.9cm、高さ52.7cm、奥行き28.3cmだが、これに加えて価格(2012年1月/価格.com等参照)を他社(ブラビア、ビエラ、レグザ、リアル、ウー)の32型録再テレビと比較した。東芝レグザは外部録画モデルしか発売されていないため参考として入っている。また、ソニーのブラビアは2011年春以降はニューモデルをリリースしていないため、2011年3月モデルを比較対象とした。電気代は1Kwhを24円、1日の視聴時間は4.5時間で計算した。
製品名 | アクオス LC-32R5 |
ブラビア KDL-32EX42H |
ビエラ TH-L32RB3 |
ウー L32-XP08 |
レグザ 32B3 |
リアル LCD-32BHR500 |
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幅(cm) | 77.4cm | 75.5cm | 76.9cm | 77.8cm | 74.6cm | 76.2cm |
高さ(cm) | 52.9cm | 50.1cm | 52.7cm | 55.5cm | 51.1cm | 54.3cm |
奥行き(cm) | 22.5cm | 22.5cm | 28.3cm | 24.2cm | 18.8cm | 32.9cm |
総体積(cm3) | 92,125 | 85,107 | 114,689 | 104,493 | 71,666 | 136,129 |
年間の電気代 | 1,440円 | 2,016円 | 1,416円 | 1,896円 | 1,488円 | 2,208円 |
本体価格 | 57,980円 | 50,800円 | 89,800円 | 87,500円 | 35,800円 | 63,594円 |

上図の通り、サイズ面では特段のメリットは存在していない。奥行きのサイズが大きいのはディスプレイ下部に設置したブルーレイスロットのためだろう。アクオスもブルーレイを搭載しているが、ディスプレイの横に設置しているため奥行きは小さく収まっている。どちらも一長一短で、下部にあればテレビの前に物を置けず、横にあれば部屋の角に設置すれば取り出しにくくなる。
一方で、年間消費電力は最も省エネを実現しており、電気代は最安値となっている。ブラビア・リアルとは600円程度の差額がある。テレビを10年使うとすると6,000円程度の差額が発生する計算だ。価格だが、ビエラの価格は高額な部類。ブルーレイが視聴できるアクオス・リアルと比較すると、5千円~2万円程度の差額がある。ただし、アクオスはHDDは搭載されていない。それでもリアルと比較すると割高な感がある。
結論としては、BDとHDD内蔵で、他の機能も充実しているが、他社よりも高額になっている点をどう考えるかによる。基本的にリアルとは大きな差が無いため、リアルを購入してもデメリットは少ない。金額重視であればリアルの方がオススメだ。しかし、ビエラコネクトなど、他のパナソニック製品を所有・今後購入する予定があるのであれば、間違いなくビエラの方がオススメだ。また、インターネット機能(スカイプなど)についてはビエラの方が充実しているため、ビエラの方がオススメだ。また、安価なTVで録画は外付けHDDでも良ければレグザ、とにかく安価なHDD内蔵のテレビが欲しければブラビア(ただし2番組同時録画は無し)を検討することをオススメする。