原状回復・リフォームの費用削減等のポイント

畳・クッションフロア・カーペット等の床のリフォームのポイント!

アパート経営などの不動産投資では、退去後の原状回復や入居率向上のためのリフォームは必要不可欠な作業だ。その中でも壁紙クロスよりも換えにくい床については、特に人気が高くないクッションフロア・カーペット・畳だと非常に悩ましいポイントといえる。それでは、これらの床のリフォームには如何なるポイントがあるのか?

まず、クッションフロアだが、不人気というほどではないがフローリングと比較すると安っぽさは否めない。いっそのことフローリングに替えてしまうのも手だが、クッションフロアには掃除がしやすかったり水・ソースなどに強いという特性もある。また、フローリングにすると他に山ほどある物件と同じになっただけで、特に有利になったとは言い難い。そこでフローリングに替える前に試したいのが、木目調以外のクッションフロアだ。

クッションフロアの種類(木目調以外の柄)

相応のセンスが問われるが、賃貸物件の床の大半が軒並み木目調となっている昨今、物件を探している人が内観写真を見た際に目に留まるのは間違いない。上手く壁紙クロスとのバランスがとれれば、ハイセンスな若い女性か男性を捕まえられるかもしれない。

次にカーペットだが、こちらはホコリが溜まりやすくダニも発生しやすいため、衛生面やアレルギーの関係で敬遠されがちだ。ただ、保湿・保温性に優れているのも事実で、比較的寒い地域によっては大きなメリットになりえる。ただ、そうでなければメリットを挙げるのに困る材質ともいえる。カーペットの場合も基本的な考え方はクッションフロアと同じで、フローリングに替える前に柄の自由度が高い点を活かす方法を試したいところだ。

最後に畳だが、現在では不人気の定番となっており、ファミリー層はまだしも若者には敬遠されがちだ。しかし、最近では洒落た畳もあり、市松敷きにした縁無し(ふちなし)畳やカラー畳などは若者にも受け入れられ始めている。

カラー畳・縁無し畳・デニム畳など

もちろん、畳だけ現代的なデザインにしても他とのバランスが悪くなるため見栄えが微妙になってしまう。そのため和室であれば、ふすま・障子も現代的にしたり、照明も行灯や提灯などにするなどの工夫も必要になってくる。窓に和風のすだれを付けたりするのも、現代的な和の雰囲気を醸しだす一助となるかもしれない。

以上が床のリフォームについてだが、冒頭でも記述したようにフローリングにするのは簡単だが、それでは他の物件と横一列に並んだだけでしかない。現在の床を替える前に、何かしらの手を加えてみる方が、今後の物件の独自性による入居者の確保にも繋がるだろう。そして、フローリングの人気が、いつまでも続くとも限らない点も忘れてはならない。流行のように回り回って畳に帰ってくる可能性もある。また、床・リフォームついて不安・疑問があれば、業者任せにするだけでなく、不動産会社の不動産相談会(不動産投資セミナー)などを利用して同業者の意見・経験談を得るのも1つの手だ。