アパート経営での入居募集や維持管理

蛍光灯からLED照明への変更は経費計上と経費節減が両立できる!?

不動産投資では計上できる主な経費が減価償却のみで、その他の経費は微々たるものでしかない。とはいえ無駄な経費は収益悪化となり元も子もない。その点、蛍光灯をLED照明に変えるのは、電気代の節約にもなり、間違いなく有用な経費となりえる。それでは、蛍光灯からLED照明への変更には如何なるメリット・デメリットがあるのか?

まずメリットだが、単純に電気代が節約できるのが最も大きい。特にマンションであれば常時点灯している照明も多いため、それをLED照明にすることで電気代が大きく節約できる。どれほどの節約になるかは、照明の数にもよるが蛍光灯からLED照明への変更で、1個あたり1年1000~2000円程度の節約になるといわれている。未だ蛍光灯より高いLED照明ではあるが1個あたりの価格差は数千円だ。あっとういう間に電気代だけで元がとれる計算だ。また、10年間は交換が必要ないため、数ヶ月~2.3年程度で交換が必要な蛍光灯と比較して導入コストは相対的に安いといえる。

さらに、アパート・マンションに内廊下があるなら、それをLEDにするだけでなく自動点灯と消灯するタイプにすれば、さらに電気代は節約できる。仮に昼間はオフで夜間だけ点灯するタイプにすれば電気代は半額になる。さらに人感知センサーがついている照明であれば、入居者が内廊下を移動している時だけ電気代が発生するため、革新的な電気代の節約になる。電気代は高止まりしており、今後も僅かに安くなる局面が一時的にあっても趨勢として電気代の上昇は続くと予想されるため、電気代の節約は経費節減に大きく寄与するだろう。

他方でデメリットしては、熱に弱い点が挙げられる。日常的な利用としては浴室などの温度が高くなる場所での使用は控えた方がいいわけだが、アパート・マンションに利用する場合でも付近に熱量がある設備が無いかは確認しておく必要があるだろう。

また、デメリットには導入コストが相応に必要という点が挙げられる。1個数千円とはいえ、それなりの数になれば必要になる資金も膨らむ。キャッシュフローに過度な悪影響を与えないように注意したい。また、現在でも点滅することなく点灯している蛍光灯を、わざわざLED照明に変えるのも気がかりだ。確かに今から即座に変更することで電気代の節約にはなる。とはいえ、使えるものを捨てるのが勿体無いという心情が働くのも確かだ。その点、如何に踏ん切りをつけるかが問題だろう。

以上がLED照明への変更についてのメリット・デメリットだが、あまり致命的なデメリットは無いため、経費節減を検討しているなら賢く活用したいところだ。何か不安があればネットや書籍での情報収集だけでなく、不動産相談会(不動産投資セミナー)などで同業者の意見を参考にするというのもアリだろう。