第一生命 メディカルエール 終身型/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

第一生命 メディカルエール
オススメ度:
1
保険会社:
第一生命
名称:
メディカルエール 終身型
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
ランク外
特徴:
入院や所定の手術に備えることができる医療保険です!

第一生命 メディカルエール終身型は給付日数が長いのは良いが保険料が!?

メディカルエール(終身型)は国内生保大手の第一生命が販売する医療保険で、同じ名称で定期型(定期医療保険)も存在する。また、同じく医療保険には特定疾病保障定期保険のシールドUという保険もある。以下、メディカルエールの概要を記載し、他社と比較する。

第一生命 メディカルエールの仕組みと主な保障内容・保険料

保障内容以前に注意したいのが契約年齢で、50歳~80歳の間でなければ契約できない。50歳未満なら定期型にするしかない。さて主契約の保障内容だが、他社同様に入院・手術給付金が含まれる他、放射線治療給付金・移植ドナー給付金がある。放射線治療給付金は同治療を受けると一時金として10万円が受け取れるが、他社でも散見される。移植ドナー給付金は骨髄ドナーの採手術を受けると20万円が受け取れる。放射線治療給付金は60日に1回だが、移植ドナー給付金は契約期間中に1回に限定されている。主契約に含まれているため、カットして保険料を削ることもできず、もしもドナーになったなら忘れずに保険金請求をするしかない。

特約を見ていくと、入院一時金給付特約・生活習慣病特約・女性特定疾病特約がある。どれも他社でも付加できる特約だが、生活習慣病は給付日数を240日にできる点でメリットがある。ネット系生保では三大疾病は給付日数は無制限・生活習慣病(7大疾病)は120日にするケースが多いため一応はメリットがあるといえよう。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
オリックス
新CURE
アフラック
EVER
AIG
サイフ
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
住友生命
ドクター
第一生命
メディカル
エール
年齢 ~80歳 ~75歳 ~85歳 ~69歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳 ~80歳 50~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\3,000~
180日※
\10,000~
60~240日
通院日額
限度
\3,000~
30日
\5,000
無制限※
\2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
- -
手術給付
入院
10万 10万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万 2.5~20万 2.5~20万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万 2.5万 2.5万
通算日数 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日 1,095日
先進医療 2,000万※ 2,000万 2,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
三大疾病
- 七大疾病
無事故
ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
ガン
生活習慣
成人病
生活習慣
オリコン 4位 3位 6位 ランク外 7位 8位 ランク外 ランク外 ランク外
苦情率 0.78% 0.31% 0.82% 0.24% 0.82% 0.46% 0.24% 0.64% 0.26%
保険料
40歳
\2,740 \3,377 \2,470 \1,947 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328 \4,365 -
保険料
50歳
\3,786 \5,170 \3,683 \2,737 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603 \5,985 \9,885
保険料
60歳
\5,315 \7,842 \5,472 \3,947 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708 \8,325 \14,292
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・住友生命ドクターGO・第一生命ライフメディカル)

上図で1番右の第一生命「メディカルエール」だが、入院日額は10,000円としている(ネット上でもそうなっている)が実際には対面などであれば調整ができる可能性が高い。前述したように給付日数は最長240日まで伸ばせる。その一方で通院給付金は存在せず、手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金でも取り立てて目立った点はない。顧客満足度の面ではオリコンでランク外で比較できないが、苦情率は低めのようだ。もちろん住友生命のような旧態依然とした生命保険会社の主力は医療保険ではないが、それでも手続き・保険金支払いは悪くない可能性が高い。保険料は他社と比較して明らかに高額な部類に入り、他社の2~3倍近い額になっている。給付日額が10,000円で1入院あたりの給付日数が長い点を考えると止むを得ない気もするが、それでも3倍の保険料を支払う価値は無い。

結論としては、給付日数が長く長期入院に備えられる点は評価できる。そもそも短期入院+手術なら数十万円で済むため貯金で事足りるためだ。ただ、それにしても保険料が明らかに割高なためオススメはし難い。また、他社より秀でている特約があるわけでもないため、保障・保険料の両面から考えて他社の保険を検討した方がいいだろう。