あんしん治療サポート保険を比較・評価

東京海上日動あんしん生命 あんしん治療サポート保険
オススメ度:
3
保険会社:
東京海上日動あんしん生命
名称:
あんしん治療サポート保険
加入年齢:
20~85歳
保障期間:
終身
保障内容:
八大疾病
特徴:
生活習慣病の通院・入院・手術に備えたい方に

あんしん治療サポート保険は、2023年8月から東京海上日動あんしん生命が募集・販売している保険です。この保険は、全ての八大疾病で入院ではなく通院の段階から給付金が受け取れる業界初の保険です。さらに早期治療支援特約を付けると、健康診断から180日以内に病院を受診すると給付金が受け取れます。

また、使わなかった保険料が戻ってくる「あんしん治療サポート保険R」もあります。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の生活習慣病保険・八大疾病保険と比較して評価していきます。

保障内容

この保険は八大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・大動脈瘤・肝疾患・腎疾患・膵炎・糖尿病の3大合併症)になると給付金が受け取れます。病気の保障範囲はⅠ~Ⅳ型で調整でき、Ⅰ型なら三大疾病のみ、Ⅱ型なら八大疾病・Ⅲ型なら心疾患と脳血管疾患のみ、Ⅳ型ならがん以外の七疾病になります。

あんしん治療サポート保険の保障内容(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

八大疾病になり入院・手術をした場合には特定疾病治療給付金が受け取れ、通院をした場合は特定疾病通院給付金が受け取れます。特定疾病治療給付金は30~50万円の範囲内で設定でき、年1回を限度に通算10回まで受け取れます。特定疾病通院給付金は特定疾病治療給付金の20%分か30%分かを自分で設定し、年1回を限度に通算10回まで受け取れます。

この主契約とは別に、早期治療支援特約・健康祝金特則・入院一時給付金特約・がん特定治療保障特約・先進医療特約・特定疾病保険料払込免除特約が任意で付けられます。早期治療支援特約を付けると健康診断で要精密検査・要治療になり180日以内に病院で受診すると、2万円の早期治療支援給付金が受け取れます。健康祝金特則を付けると、5年毎に主契約の給付金を受け取っていなければ健康祝金(特定疾病治療給付金の10%分)が受け取れます。

あんしん治療サポート保険の主契約・特約一覧(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

入院一時給付金特約を付けると、八大疾病で入院した時に加えて他の病気・ケガで入院した場合でも、5~10万円の入院一時給付金が受け取れます。がん特定治療保障特約を付けると、がんで自由診療・患者申出療養・評価療養をした場合の治療費が通算1億円まで保障されます。先進医療特約を付けると、先進医療をした際の技術料も2000万円まで保障されます。特定疾病保険料払込免除特約を付けると、三大疾病になった後の保険料の支払いが免除されます。

▲ページの一番上に戻る

保険料を比較

この保険の保険料は性別・年齢に加えて、健康割引保険料率・選択した型(Ⅰ~Ⅳ型)・給付金の額・通院割合・特約の有無と金額で変動します。保障内容が同じなら女性よりも男性の方が保険料が高く、加入時の年齢が高齢になるほど保険料は高くなります。さらに過去1年間の喫煙が無く、血圧(最大139以下・最小89以下)が正常の範囲内なら健康割引保険料率が適用され20%ほど保険料が安くなります。

あんしん治療サポート保険の保険料一覧表(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

また、保障する疾病の範囲が広い型を選択するほど保険料は高くなります。最も保障範囲が狭いⅠ型とⅡ型では月額保険料が500~1000円ほど差があります。給付金額を高く設定しても保険料は高くなり、通院時の給付金の割合(通院割合)を20%ではなく30%にすると月額保険料は倍近い金額になります。

特約分の月額保険料は40歳男性だと、先進医療特約は100円程度、早期治療支援特約・がん特定治療保障特約は500円ほど高くなります。それよりも入院一時給付金特約の保険料が高めで、40歳男性で約2000円、50歳になると3000円近く上昇します。

次に保険料が他社より高いのか安いのか、下図で他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と一覧表で比較しました。年齢は30歳・40歳・50歳に分け、基準保険金額を設定できる場合には50万円にして比較しました。

八大疾病保険・七大疾病保険・生活習慣病保険の30歳・40歳・50歳の保険料比較表(第一生命・第一ネオ生命・なないろ生命・日本生命・はなさく生命・メディケア生命・JA共済・東京海上日動あんしん生命)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険の保険料は他社と比較すると高い部類に入ります。他社では通院しただけでは給付金が受け取れない疾病がある中で、この保険は通院しただけでも給付金が受け取れます。その分だけ保険料は高いと考えられます。ただ、50歳での契約なら他社も相当に保険料が上昇するため、はなさく生命・JA共済とは500円程度の差に縮まります。

メリット

この保険のメリットは、まずは保険に加入後から絶え間なく給付金が受け取れる点が挙げられます。健康祝金特則と早期治療支援特約を付ければ、健康を維持すれば5年毎に祝金が受け取れ、健康診断で要検査になって病院を受診すれば早期治療支援給付金が受け取れます。病院で何かしらの診察を受けても、主契約の給付金を受け取らなければ再び健康祝金が受け取れます。

あんしん治療サポート保険のトータルサポート(出典:東京海上日動あんしん生命プレスリリース「新商品「あんしん治療サポート保険」等発売のお知らせ」2023年7月24日)

病院を受診して八大疾病で通院することになれば特定疾病通院給付金が受け取れ、入院・手術となれば特定疾病治療給付金が受け取れます。このように病気になる前の健康な状態から、病気になって完治するまで給付金が受け取れます。もちろん治療後に健康を5年間維持すれば、再び健康祝金が受け取れるループに入ります。他社には健康な状態から完治するまで給付金が受け取れる保険はありません。

前述したように保険料は他社より高めですが、健康割引保険料率があるため多少は他社との差は縮まります。健康割引保険料率が適用されるには、過去1年に喫煙しておらず血圧が正常範囲内(最大139以下・最小89以下)だけです。他社では第一ネオ生命のように血圧以外にBMI・尿検査・血液検査(コレステロール・γ-GTP・血糖値等)まで割引条件にする保険がある中で、この保険の喫煙の有無と血圧だけというのは非常に緩い条件といえます。

健康割引保険料率と健康割引応援制度について(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

また、先進医療特約に加えてがん特定治療保障特約が付けられるのもメリットです。これらの特約を付ければ、全額自己負担で治療費が数百万円~数千万円となる先進医療・自由診療・評価療養・患者申出療養に1億円(先進医療は2000万円)まで備えられます。他社では第一ネオ生命のように先進医療・患者申出療養のみ保障する保険があります。

特定疾病保険料払込免除特約も他社では付けられないことがあります。そういった保険は三大疾病になった後でも、再発・他の病気に備えたいなら保険料を支払い続ける必要があります。三大疾病になり休職・退職(転職)となり収入減となる可能性を考慮すると、保険料払込免除特約は欠かせない存在です。

先進医療特約・がん特定治療保障特約・特定疾病保険料払込免除特約の保障内容(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

デメリット・注意点

この保険のデメリットは、まずは通院治療給付金は給付金額が20%か30%に減額される点が挙げられます。治療給付金を50万円に設定して通院割合を30%にしても、通院で受け取れるのは15万円に留まります。それも前述したように通院割合を30%にすると保険料が倍近くに膨らみます。

さらに他社では、メディケア生命なら肝硬変・慢性膵炎・慢性腎不全で入院か通院をすれば、満額の給付金が受け取れます。他の5疾病は診断確定か入院・手術が必要ですが、多くのケースで入院・手術が必要となります。そのため、この保険の通院保障は確かにメリットではありますが、他社と比較や保険料・給付金額から考えると完全なるメリットと言い難い面があります。

あんしん治療サポート保険の保障内容(出典:あんしん治療サポート保険 商品パンフレット2023年8月版)

また、特約では特定疾病保険料払込免除特約は三大疾病が条件で、他の疾病では保険料が免除されない点に注意が必要です。三大疾病以外の病気になっても、再発・他の病気に備えるなら保険料を支払い続ける必要があります。三大疾病でも上皮内新生物と診断確定された場合、心疾患・脳血管疾患で入院・手術ではなく通院した場合にも保険料は免除されません。他社ではなないろ生命なら七大疾病保険料払込免除特約があります。

特約でいえば、他社にある薬剤治療特約・抗がん剤治療特約といった特約が無いのもデメリットでしょう。この保険にはがん特定治療保障特約がありますが、この特約は自由診療・患者申出療養が保障対象で、公的医療保険制度が適用される抗がん剤は保障の対象外です。そのため公的医療保険が適用される抗がん剤治療を毎月投薬しても、給付金が毎月受け取れません。

ちなみに、この保険は対面申込のみという点も人によってはデメリットかもしれません。東京海上日動あんしん生命の保険の多くは通販・ネット申し込みが可能ですが、この保険は対面申し込みのみです。そのため同社の営業職員や保険代理店と対面するための時間調整や手間が発生します。

▲ページの一番上に戻る

評判・苦情

東京海上日動あんしん生命の決算資料によると、2025年度の個人向け保険の新契約数は26.8万件で、前年度の30.4万件から12%減でした。前年度も前々年度から減少しており、保有契約数も減少に転じました。この保険を含む入院保障(疾病入院)の保険の保有契約件数も減少しているため、契約数等から考えると評判は少し悪そうです。

さらに契約数でいうと、保険代理店系のWEBサイト(コのほけん!・ほけんのコスパ等)の申し込み数・資料請求数ランキングでもランキング外でした。ただし、ランキングは主にネット申し込み可能な保険で構成されているため、この保険のように対面申し込み限定の保険は除外された可能性があります。

七大・八大特定疾病保険人気ランキング(出典:ほけんのコスパ公式HP「七大・八大特定疾病保険人気ランキング」)

東京海上日動あんしん生命自体の評判については、調査会社のJ.D.パワーの「2025年 生命保険契約満足度調査(保険代理店部門)」という調査があります。このランキングで東京海上日動あんしん生命は17社中で6位でした。この調査は手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも平均以上の顧客満足度はあるようです。

JDパワー 2025年生命保険契約満足度調査 保険代理店部門(出典:JDパワー公式HP)

さらに「2026年生命保険 オリコン顧客満足度ランキング」では、東京海上日動あんしん生命は28社中で6位と上位に入っていました。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローで、項目別のランキングもあります。あんしん生命は商品内容4位、加入手続き6位、保険料7位、アフターフォロー8位と総じて高めでした。特に商品内容の順位が高く、他社と異なる個性的な商品が満足度を高めたと考えられます。

個別の口コミではポジティブな意見がある一方で、「保険料が高い気がする」「加入後に連絡が無くアフターフォローがない」「手続きが分かりにくかった」「保険料を下げるために保険を変えたら保険料が上がった」「若いうちに加入するメリットを説明してほしかった」等の意見がありました。アフターフォローについては満足度が低いだけあって止むを得ないところでしょうか。

以上のデータから考えると、あんしん治療サポート保険の評判は少し悪そうです。新契約数が伸びておらず各種ランキングにも顔を出していないからです。その一方で東京海上日動あんしん生命自体の評判については悪くなさそうです。各種調査からすると少なくとも平均以上の満足度と考えられます。ただ、人によっては加入後のアフターフォローの無さに不満を持つ可能性があります。

総合評価・おすすめか?

結論としては、あんしん治療サポート保険は悪くない保険です。デメリット・注意点もありますが、それよりは保障内容の手厚さが評価できるからです。保険料は安くはありませんが、健康な状態から通院するまでの段階でも給付金が受け取りたい人には向いている保険でしょう。

この保険以外で他社の保険も検討したい人で保険料の安さを重視するなら、第一ネオ生命・はなさく生命あたりを検討すると良いでしょう。七大疾病に手厚い保障を求めるならメディフィット生命の保険も候補になります。