なないろセブンを比較・評価

なないろ生命 なないろセブン
オススメ度:
2
保険会社:
なないろ生命
名称:
なないろセブン
加入年齢:
0~80歳
保障期間:
終身
保障内容:
七大疾病
特徴:
がんや生活習慣病に備える保険

なないろセブン(特定疾病一時金保険)は、なないろ生命が2021年10月から募集・販売している保険です。なないろ生命は朝日生命のグループ会社として2021年から営業開始しており、なないろセブンは営業開始と共に販売を継続しています。

また、なないろセブンは販売開始時から特約が新設される等の改定はありましたが、基本的な保障内容は変わっていません。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と比較して評価していきます。

保障内容

この保険は上皮内新生物を含むがんと診断されるか、他の六大疾病(急性心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全)で所定の状態になると特定疾病一時金が受け取れます。特定疾病一時金は30~500万円の範囲内で自分で決定し、がん以外の病気は給付金額を同額にするか50%・25%に減額するか選べます。また、給付金は1年に1回が限度ですが、回数無制限で受け取れます。

がん以外の六大疾病で一時金を受け取るための条件である「所定の状態」は病気毎に異なります。心筋梗塞・脳卒中は主に入院・手術が条件ですが、糖尿病は糖尿病性網膜症の手術か壊疽した箇所の切断術、慢性腎不全は永続的な人工透析か腎移植手術です。肝硬変・高血圧性疾患も、それぞれ条件が異なります。

なないろセブンの一時金の条件(出典:なないろセブン商品パンフレット2024年9月作成版)

また、この主契約とは別に4つの特約が用意されています。7大疾病初回一時金特約を付けると、7大疾病で所定の状態になった初回のみ一時金が上乗せされます。上乗せできる金額は470万円までで、従来の一時金額と合計500万円以下にする必要があります。つまり特定疾病一時金を300万円にすると、初回一時金特約で上乗せできるのは200万円までとなります。

がん治療特約を付けると、がん(上皮内がんを含む)で放射線治療・抗がん剤治療を受けた月にがん治療給付金が受け取れます。がん治療給付金は5~20万円まで設定でき、月1回まで合計2000万円まで受け取れます。先進医療患者申出療養特約を付けると、先進医療・患者申出療養をした際の技術料が2000万円まで保障されます。

なないろセブンの保障内容(出典:なないろセブン商品パンフレット2024年9月作成版)

その他に、7大疾病保険料払込免除特約も付けられます。この特約を付けると、7大疾病で所定の状態になると以後の保険料の支払いが免除されます。例えばがんと診断確定されれば、それ以後の保険料は無料となり、その後に糖尿病で所定の状態になれば一時金が受け取れます。

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保険料を比較

この保険の保険料は性別・年齢に加えて、特定疾病一時金の金額・特約の有無によって変動します。基本的に保障内容が同じなら女性よりも男性の方が保険料が高く、加入時の年齢が高齢になるほど保険料は高くなります。保険料は一生涯変わらないため、若いうちに加入した方が保険料は安いです。

なないろセブンの保険料一覧表(出典:なないろセブン商品パンフレット2024年9月作成版)

特約分の保険料では7大疾病初回一時金特約が最も高く、30歳男性で100万円を上乗せすると月額保険料は約1000円ほど上昇します。がん治療特約の保険料も高めで、30歳男性で月5万円なら月額保険料は400円ほどの上昇ですが、月20万円にすると1500円ほど上昇します。その他の7大疾病保険料払込免除特約は月額800円、先進医療患者申出療養特約は月額100円の上昇で済みます。

次に保険料が他社より高いのか安いのか、下図で他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と一覧表で比較しました。年齢は30歳・40歳・50歳に分け、基準保険金額を設定できる場合には50万円にして比較しました。

八大疾病保険・七大疾病保険・生活習慣病保険の30歳・40歳・50歳の保険料比較表(第一生命・第一ネオ生命・なないろ生命・日本生命・はなさく生命・メディケア生命・JA共済・東京海上日動あんしん生命)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険の保険料を他社と比較すると、他社よりも安めなのが分かります。とはいえ保障内容が似ているメディケア生命・はなさく生命とは大差はありません。さらに第一ネオ生命と比べた場合には保険料が高いともいえます。保険料は安めではあるものの最安値ではないため、保険料面で明確な優位性があるとは言い難いです。

メリット

この保険のメリットは、まずはがん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約・保険料払込免除特約が付けられる点が挙げられます。がん治療特約を付けると治療を受けた月毎に給付金が受け取れるため、治療が長期に及んでも毎月の治療費を心配する必要がありません。

がん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約の保障内容(出典:なないろセブン商品パンフレット2024年9月作成版)

がん先進医療患者申出療養特約を付けると、数百万円に及ぶ高額で全額自己負担となる先進医療・患者申出療養の治療費に備えられます。がん治療特約は同じく全額自己負担となる自由診療での抗がん剤治療だと給付金が2倍になります。そのため2つの特約を組み合わせれば先進医療・患者申出療養・自由診療の3つに備えられます。

これらの特約は第一ネオ生命でも付けられますが、なないろ生命なら保険料払込免除特約も付けられます。保険料の支払いが免除されるの条件は一時金を受け取る条件と同じのため、一時金を受け取れば以後の保険料の支払いは免除されて保障だけが残ります。他社の保険だと、病気になり一時金を受け取った後も他の病気に備えたいなら、保険料を支払い続ける必要があります。

さらに保障面では、一時金が受け取れる回数が無制限という点も見逃せません。他社には三大疾病のみ無制限で、他の病気は1回限りという保険があります。この保険なら条件に合致する度に一時金が受け取れます。例えば慢性腎不全になり永続的な人工透析を開始したが、ドナーが見つかって腎移植手術をすることになれば、人工透析開始時と腎移植手術で一時金を計2回受け取れます。

デメリット・注意点

この保険のデメリットは、まずは七大疾病が保障対象という点が挙げられます。他社の保険には慢性膵炎を含む八大疾病を保障する保険があります。この保険は病気1つ分だけ保障範囲が狭いといえます。日本での慢性膵炎の患者数は約6万人で10万人あたり44.5人です。他の七大疾病ほどではないにしても、あるに越したことはない保障といえます。

慢性膵炎の患者数・有病率と発病率(出典:日本消化器病学会「慢性膵炎ガイド2023」)

さらに七大疾病にしても保障される病気の範囲が若干狭いのもデメリットです。心疾患については急性心筋梗塞と拡張型心筋症の2つが対象で、他の心疾患は保障の対象外となっています。狭心症や心不全といった病気もあり、時には悪化する前に入院・手術となります。保険金が受け取れると思っていたら受け取れなかった、というケースがありそうです。

他の病気については、保険金を受け取るための条件が他社よりも厳しい点も見逃せません。例えば糖尿病でいえば糖尿病性網膜症か糖尿病性壊疽の手術のため、糖尿病の初期ではなく症状が一定程度進行した段階です。その点、第一ネオ生命なら保険金の条件は「日帰り入院を含む入院」とシンプルです。このあたり、この保険が販売開始してから大幅なリニューアルが実施されていないのが影響してそうです。

なないろセブンの一時金の条件(出典:なないろセブン商品パンフレット2024年9月作成版)

ちなみに、がん先進医療患者申出療養特約では自由診療は保障の対象外です。がん治療特約では自由診療で10~40万円が毎月受け取れますが、それでは不足する可能性もあります。一般的には月20~40万円で済むケースが多いものの100万円を超えるケースも無くはないからです。それを見越して給付金額を高めに設定するのも手ですが、そうすると特約分の保険料が相当に膨らんでしまいます。

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評判・苦情

なないろ生命の決算資料によると2025年度の個人向け保険の新契約数は30.4万件で、前年度の26.8万件から13%増でした。前年度も前々年度から7.8%増で、この保険を含む入院保障(疾病入院)の保険の保有契約件数も伸びていました。そのため契約数等から考えると評判は良さそうです。

さらに契約数でいうと保険代理店系のWEBサイト(コのほけん!・ほけんのコスパ等)では、ほけんのコスパの申し込み数・資料請求数ランキングで1位でした。そのため七大疾病・八大疾病保険の中では人気は高く、メディケア生命・はなさく生命よりも人気があるようです。

七大・八大特定疾病保険人気ランキング(出典:ほけんのコスパ公式HP「七大・八大特定疾病保険人気ランキング」)

なないろ生命自体の評判については、調査会社のJ.D.パワーの「2025年 生命保険契約満足度調査(ダイレクト部門)」という調査があります。このランキングで同社は8社中で7位と下位に沈んでいました。この調査は手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも顧客の満足度は低いようです。

JDパワー 2025年生命保険契約満足度調査 ダイレクト部門(出典:JDパワー公式HP)

「2026年医療保険 オリコン顧客満足度ランキング」でも、なないろ生命は28社中で21位と下位でした。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローで、項目別のランキングでは全ての項目で平均値を下回っていました。特にアフターフォローは平均値との乖離が大きく、契約後のフォローは乏しい可能性が高いです。

個別の口コミではポジティブな意見がある一方で、「Webで保険金請求できる事例が少なく電話が必要」「治療費より保険金の方が安かった」「保険金を受け取れるのが少し遅い」等の意見がありました。保険金請求についての不満が多めのようです。

以上のデータから考えると、なないろセブンの評判は良さそうです。新契約数や保険代理店経由での申込数・資料請求数が多く、多くの人から選ばれている保険と考えられます。その一方で、なないろ生命の評判については不安があります。各種調査からすると満足度は低く、アフターフォロー・手続き面でストレスを感じることが多いそうです。

総合評価・おすすめか?

結論としては、なないろセブンは微妙な保険です。メリットは確実にありますが、相応のデメリット・注意点もあるからです。保障内容もさることながら保険料も特別に安いわけではなく、何が他社よりも秀でているのか言い難いです。強いて挙げれば保険料払込免除特約でしょうか。。。

この保険以外で他社の保険も検討したい人で保険料の安さを重視するなら、第一ネオ生命・はなさく生命あたりを検討すると良いでしょう。八大疾病に手厚い保障を求めるならメディフィット生命・東京海上日動あんしん生命の保険も候補になります。