はなさく一時金を比較・評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- はなさく生命
- 名称:
- はなさく一時金
- 加入年齢:
- 0~85歳
- 保障期間:
- 終身
- 保障内容:
- 八大疾病
- 特徴:
- 特定8疾病に備えられる保険
はなさく一時金(特定疾病一時給付保険)は、はなさく生命が2019年10月から募集・販売している保険です。販売開始から付帯サービス等を度々拡充しており、直近の2026年2月には付帯サービスの拡充と共に「特定自費診療特約」も新設されました。
同社には健康告知が不安がある人向けに「かんたん告知 はなさく一時金」もありますが、そちらとは保障内容が異なるため注意が必要です。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の生活習慣病保険・八七大疾病保険と比較して評価していきます。
保障内容
この保険は八大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性膵炎・慢性腎不全)になると特定疾病一時給付金が受け取れます。3大疾病型にすると、がん・心疾患・脳血管疾患になった場合のみ給付金が受け取れます。給付金の額は30~50万円の範囲内で自分で決定し、三大疾病は年1回限定で何度でも条件に合致すれば受け取れます。残りの五大疾病は年1回限定で通算で5回まで給付金が受け取れます。
給付金を受け取れる条件は疾病によって異なり、がんは診断確定された時点(2回目以降は入院・通院した場合)で給付金が受け取れます。心疾患・脳血管疾患・肝硬変・慢性膵炎・高血圧性疾患・臓器移植は入院もしくは手術(肝硬変のみ通院も可)が条件となっています。慢性腎不全は人工透析を開始時、糖尿病は手術の他にインスリン治療が180日継続した場合が条件となっています。
この主契約とは別に、がん一時給付特約・抗がん剤ホルモン剤治療特約・先進医療特約・特定自費診療特約・保険料払込免除特約が任意で付けられます。がん一時給付特約を付けると、がんのみ従来の給付金が上乗せされて受け取れます。上乗せ金額は10~50万円の範囲内で、保険金を受け取れる条件は主契約と同じです。
抗がん剤ホルモン剤治療特約を付けると、がんで抗がん剤治療・ホルモン剤治療をした月ごとに給付金が受け取れます。給付金は1~10万円まで設定でき、月1回まで回数無制限で受け取れます。1月に抗がん剤治療を受けて2月にも抗がん剤治療を受ければ、給付金は2回受け取れます。
先進医療特約を付けると先進医療をした際の技術料が2000万円まで保障されます。特定自費診療特約も付けると、がんで自由診療・評価療養による治療をした場合に1億円を限度に費用が保障され、がん以外の病気で患者申出療養をした場合でも2000万円まで技術料が保障されます。
保険料払込免除特約を付けると、3大疾病型なら3大疾病で一時金を受け取ると、それ以後の保険料の支払いが免除されます。8大疾病型だと8大疾病で一時金を受け取ると、それ以後の保険料の支払いが免除されます。障害・介護型にすると身体障害1~4級か要介護1~5に認定されると、それ以後の保険料の支払いが免除されます。
保険料を比較
この保険の保険料は性別・年齢に加えて、特定疾病一時給付金の金額・保険料払込期間・特約の有無・特約の給付金額によって変動します。女性よりも男性の方が保険料が高く、加入時の年齢が高齢になるほど保険料は高くなります。保険料は加入時から一生涯変わりませんが、特定自費診療特約は5年更新の度に保険料が高くなります。給付金額を高くするほど保険料は高くなり、保険料払込期間を終身払いではなく65歳払込満了等にすると高くなります。
特約分の月額保険料は30歳男性だと、がん一時給付特約は給付金額により200~700円、抗がん剤ホルモン剤治療特約は給付金額により100~700円ほど高くなります。保険料払込免除特約は三大疾病型なら200円、八大疾病型なら400円ほど高くなります。特定自費診療特約も400円程度で、先進医療特約だと100円程度の上昇で済みます。
次に保険料が他社より高いのか安いのか、下図で他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と一覧表で比較しました。年齢は30歳・40歳・50歳に分け、基準保険金額を設定できる場合には50万円にして比較しました。
この保険の保険料は、最も安い第一生命の保険は特約に近い保険のため除外すると、第一ネオ生命に次いで保険料が安いです。第一ネオ生命は3年毎の健康診断の結果を提出した健康年齢によって保険料が決まるため、健康年齢を気にせずに済む保険の中では最安ともいえます。ただ、30歳なら保障内容が似ているなないろ生命よりも100円ほど安いですが、40歳の保険料だとに同額になり50歳だと逆転されます。
年齢によっては他社の方が安いともいえますが、保険料が他社よりも安めなのは間違いありません。保険料面以外でメリットがあるのか、続けてメリットについて記述していきます。
メリット
この保険のメリットは、まずは抗がん剤ホルモン剤治療特約・特定自費診療特約・保険料払込免除特約が付けられる点が挙げられます。抗がん剤ホルモン剤治療特約を付けると、抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた月には1~10万円の給付金が受け取れます。10万円まで設定しなくても8万円に設定すれば高額療養費制度で自己負担となる治療費を完全にカバーできます。
抗がん剤ホルモン剤治療特約で保障されるのは公的医療保険制度対象の薬剤のみですが、特定自費診療特約を付ければ全額自己負担となる自由診療・評価療養・患者申出療養の治療にも備えられます。未承認薬・適応外薬だと1ヶ月あたりの薬剤費が数百万円~数千万円に及ぶことがありますが、この保険なら5年間で1億円まで保障されます。他社には先進医療・患者申出療養のみ保障する保険が多いのですが、この保険なら自由診療までカバーできます。
さらに保険料払込免除特約もメリットです。この特約を付けられない八大疾病保険が他社にはあります。その場合、合併症で他の病気になるのに備えたい場合や、給付金を複数回受け取るためには、八大疾病になっても保険料を支払い続ける必要があります。その点、この保険は八大疾病のどれかになれば、以後の保険料は無料で八大疾病に備えられます。
また、地味に保険料払込期間で終身払いではなく、60歳・65歳・70歳・75歳払い込み完了が選択できるのも見逃せません。他社の保険では終身払い一択というパターンもあり、その場合には八大疾病にならなくても解約するまで保険料を支払い続ける必要があります。この保険で65歳払込完了にすれば、定年退職して収入減となった後には保険料を支払わずに済みます。
デメリット・注意点
この保険のデメリットは、まずは一時給付金の金額が最高50万円までという点が挙げられます。がん一時給付特約を付ければがんだけは100万円まで上乗せできますが、他の疾病は50万円までです。他社では第一ネオ生命なら100万円まで設定でき、日本生命なら1000万円に設定することも可能です。
保障面では、保険金を受け取るための条件が他社よりも若干厳しい点も見逃せません。慢性膵炎は手術、慢性腎不全は永続的な人工透析療法、糖尿病は180日以上のインスリン治療か手術、高血圧性疾患は手術が条件です。そのため症状が一定程度進行した段階で保険金が受け取れます。その点、第一ネオ生命なら保険金の条件は「日帰り入院を含む入院」とシンプルです。
さらに特定8疾病Ⅰ型にすると、心疾患・脳血管疾患のうち急性心筋梗塞と脳卒中以外の病気の保険金の条件が、20日以上の入院または手術と厳しくなります。急性心筋梗塞と脳卒中に至る前段階で病院に行くと、保険金が受け取れない可能性があります。その心配は特定8疾病Ⅲ型にすれば無くなりますが、月額保険料が数百円は高くなります。
また、三大疾病以外の一時金の受取回数は通算5回という点もデメリットです。前述したように保険金の条件が若干厳しめのため、条件に複数回合致するケースは少なく5回でも十分ともいえます。しかし、肝硬変は入院・通院が保険金の条件のため保険金を5回以上受け取れる可能性はあります。その点、なないろ生命なら、三大疾病以外の病気でも回数無制限で給付金が受け取れます。
ちなみに、用意されている特約を付けていくと保険料が簡単に膨らむ点に注意が必要です。シンプルに特定8疾病Ⅰ型にすれば30歳男性で月額保険料は1470円と安いです。それが特定8疾病Ⅲ型にして、先進医療特約・特定自費診療特約・抗がん剤特約・保険料払込免除特約を付けると月額保険料は3660円まで上昇します。さらに保険料を65歳払い込み完了にすると月額保険料は4525円まで膨らみます。
評判・苦情
はなさく生命の決算資料によると2025年度の個人向け保険の新契約数は28.1万件で、前年度の24.7万件から13%増でした。前年度も前々年度から20%増で、この保険を含む入院保障(疾病入院)の保険の保有契約件数も伸びていました。そのため契約数等から考えると評判は良さそうです。
さらに契約数でいうと保険代理店系のWEBサイト(コのほけん!・ほけんのコスパ等)では、ほけんのコスパの申し込み数・資料請求数ランキングで3位に入っていました。そのため人気は高めといえますが、なないろ生命・メディケア生命には人気面で一歩劣っています。
はなさく生命自体の評判については、調査会社のJ.D.パワーの「2025年 生命保険契約満足度調査(保険代理店部門)」という調査があります。このランキングではなさく生命は17社中で2位とトップ3に入っていました。この調査は手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも顧客の満足度は高いようです。
その一方で「2026年生命保険 オリコン顧客満足度ランキング」では、はなさく生命は28社中で14位まで順位を落としていました。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローで、項目別のランキングでは加入手続きで10位に入っていました。その他の項目はトップ10に入っていないため、ネットからの加入が容易なこと以外は、顧客の満足度は高くないと考えられます。
個別の口コミではポジティブな意見がある一方で、「どうやって保険料が決まったか説明が欲しい」「保険金を受け取れる病気が厳しい気がする」「アフターフォローが無く加入しているのを忘れそう」「キャンペーンの存在を知らず恩恵が受けられなかった」等の意見がありました。アフターフォローについては満足度が低いだけあって不満が多めのようです。
以上のデータから考えると、はなさく一時金の評判は悪くはなさそうです。新契約数や保険代理店経由での申込数・資料請求数が好調だからです。はなさく生命自体の評判についても、各種調査からすると少なくとも平均よりは上と考えれます。平均以上ではなく非常に満足している人もいるようで、アフターフォローが無いのも面倒な連絡が無く好都合と考えられているのかもしれません。
総合評価・おすすめか?
結論としては、はなさく一時金は悪くない保険です。デメリットもありますが、それよりは保障内容と保険料を考慮した総合的なバランスで秀でているからです。評判面でも大きな不安はないため、保険選びで迷ったなら第一に検討すべき保険といえるでしょう。
この保険以外で他社の保険も検討したい人で保険料の安さを重視するなら、なないろ生命・第一ネオ生命あたりを検討すると良いでしょう。八大疾病に手厚い保障を求めるならメディフィット生命・東京海上日動あんしん生命の保険も候補になります。