損害保険 解説・用語集
救援者費用とは?
救援者費用とは、国内・海外旅行中に自分がケガ・病気になり入院ないしは生死不明状態(遭難)の際に救援者(親族)が現地に赴くための費用、または自分の死後の遺体の処理費・搬送費が支払われる海外/国内旅行保険の補償の1つだ。典型的な例は、海外でインフルエンザ・盲腸に罹患して入院となった場合、海外でスキーをして大雪に見舞われて遭難した場合などが挙げられる。
ただし、ほぼ実費なしで救援者海外に渡航することになるため、実際に救援者費用が保険金として支払われるには細かい要件が設定されている。まず入院が3日以上を越えた場合などの入院日数、もちろん入院中に医師の診療を受けるのが大前提となる。また、旅行中に急激かつ突発的に発病した病気(歯科疾病・出産関連除く)・事故であることも必要だ。
特に覚えておきたいのは、旅行先の国への距離が大きく関係する点だ。例えばヨーロッパの場合、保険なしだと救援者が要する移動費は物理的に遠いことから高額になり、さらに死亡した場合の搬送費も高額になる。特に重度のケガとなった場合には、チャーター機で医師・看護士が付き添って帰国することもある。過去の事例では2~4千万円になったケースもある。距離が遠い点を考えれば最低でも数百万円、万全を期すなら、さらに上限額が大きいに越したことはない。
以上のように、あるに越したことは無い補償で、それも会社によっては本契約ありきだが数百円で付帯できる。相当に万が一といえるケースでなければ活躍しない保険だが、海外旅行保険は必要か?でも述べた通り、ケースによっては必要不可欠になりうる。海外旅行保険に加入するならケチる箇所ではないといえる。海外旅行保険が付帯しているクレジットカードでも、その中の保障内容に含まれているかは要確認だ。