損害保険 解説・用語集

普通傷害保険の意味と利用価値とは?

普通傷害保険とは、傷害保険の1つで最もベーシックな掛け捨ての傷害(ケガ)を補償する保険を意味する。

保険金支払いになる状況は非常に広く、国内外・業務中か否かを問わず、日常生活で偶発的な事故でケガをしたなら保険金は支払われる。偶発的な事故も交通事故だけでなく、火災時の火傷、スポーツ時のケガ、ガス爆発、釣りの最中のケガでも問題はない。O-157などの食中毒、地震・噴火・津波は補償外となるが、これも特約を付ければ保険金支払いの対象となる。

さらに、家族全員を被保険者(ケガをする対象)にして、1つの保険でケガの治療費がカバーされる家族傷害保険も存在する。自分だけなら大丈夫と思っても、家族全員と考えればケガをしない自信が揺らぐ人もいるだろう。ただし、業務中もカバーされるため、職業によっては保険料が上昇する点で注意が必要だ。主に農作業・採掘業者・建築作業者・自動車ドライバーなどは保険料が高くなる。これはケガをする可能性が高まるためだ。

そして、普通傷害保険の最大のメリットは、他の保険と重複していても保険金が支払われる点だ。基本、保険は補償内容が重複しているものは、保険会社同士で折半するなどして重複して支払われない。同じくケガを補償する医療保険も支払われない。しかし、傷害保険の場合は例外的(一部保険・超過保険、保険金調整の考え方が適用外)に保険金は支払われる。

その理由はさておき、これを利用しない手はない。基本は重複する内容の保険は削っていき、保険料を節約するのがセオリーだが、逆に傷害保険は保険内容を補完する意味で利用価値がある。例えば、自動車事故でメガネが割れて目にケガを負った場合、自動車保険の搭乗者傷害特約では概ね5~50万円が限度となる。目の場合は事故後に後遺傷害が発生する点も考えれば、傷害保険で補完しておくことができる。傷害保険も事故後の180日以内の後遺障害が条件ではあるが、十分に利用価値はある。もちろん、目のケガだからといってケースバイケースで保険金額は異なってくるが。

以上のように、他の保険を補完する意味で利用価値がある保険といえる。例えば、自動車の後部座席(チャイルドシート)に子供を乗せる間だけの期間限定の契約でも意味がある。また、積立傷害保険もあるため、掛け捨ての自動車保険の傷害関連の補償よりも利用価値はあろう。