損害保険 解説・用語集

火災保険の家財の保険金額(評価額)の目安は?

火災保険の保険料は、住宅以外に家財の価格(評価額)の設定によって保険料が上下する。家にあるもの全ての物の価格を算出するのは気が遠くなるようなな作業のため、概ねの目安をベースに設定することになる。損保各社によって推奨する額は異なるが、おおよその額は下記程度が目安といえる。

火災保険の家財の評価額の目安(30・40・50歳の年齢別と独身か夫婦か子供ありか別)

まず、どの家族構成でも同様だが、年齢が上昇するにつれて家財の評価額は上昇する。年齢が10歳上昇すれば300万円ずつ増額される計算だ。これは、年齢を重ねる毎に、自動車を大型自動車に買い替えたり、高額な貴金属を購入したり、少し高額なベッド・電化製品を購入したりすることが予見されるためだろう。

ただ、年齢に応じて300万円増額するというのは、あくまで目安に過ぎない。終身雇用・年齢に応じて給料が増額されるという従来の日本の収入形態が崩れつつある今、保険金額は横ばいになる可能性もある。上図の額から200~300万円を差し引いた額でも、十分な保障が受けられる可能性も否定できない。また、家財の評価額が1番小額で済むのは独身世帯だが、これは保険会社によっては、300万円に据え置いているが、独身とはいえ物が増えていくことは予想されうため、概ねだが10歳で100万円程度は増えると見ておいた方がいいかもしれない。

もちろん、上図の額は保険会社が算出したもので、それほど家財の評価額は多額にはならないとも考えられる。そう考えるならテレビ・PC・冷蔵庫・洗濯機といった高額な家電製品と、ベッド・タンスといった大型の家具、契約時に明記物件にする必要がある30万円以上の物(貴金属・アクセサリーなど)だけでもザックリ計算してみるのも良いだろう。