損害保険 解説・用語集

地震保険の加入率・契約率は?

地震保険は火災保険とセットで加入するのが基本となっている。火災保険の加入率は50%以上とは言われているが、それに対して地震保険に加入しているのは、果たして何%程度なのだろうか。

地震保険の加入率(都道府県別)

上図は損害保険料率算出機構がまとめた地震保険の加入率だが、2012年末の集計では全国平均で27%に留まっている。やはり火災保険よりは加入率が低い。しかし、年々だが加入率は上昇しているのも確かだ。0.5~0.7%程度の上昇が平年並だが、東日本大震災のあった2011年には全国平均で2.3%も上昇している。まだまだ震災が記憶に新しい2011年から2012年でも加入率は平年の2倍の1%も上昇している。2007年まで振り返っても加入率が下落したことはないため、いずれは火災保険に追いつく可能性もある。

とはいえ、加入率が高まったからといって、他の保険のように安易に保険料が減額されることはないだろう。それは過去の保険料の推移も見ても明らかで、据え置きはあっても減額は皆無だ。そのため、特に加入率自体は無意味なのだが、自分が在住している都道府県を見て、もしも加入率が高いようなら地震を懸念している人が多いため、地震保険を加入するか否か迷っている人は付和雷同で加入するのも良いだろう。