損害保険 解説・用語集

火災事故の状況(出火原因編)

2012年版の総務省の消防白書によると、日本で年間で約5万件起きている火災事故(火事)のうち、火災の原因は失火が66%と大半を占め、放火・放火疑いが20%、残りが天災や原因不明が占めている。ただ、一口に失火と言っても、その幅は広く火元は様々だ。

出火原因の内訳

まず真っ先に浮かぶタバコの不始末による失火は放火に次いで高い。同じく高いのがコンロ(特にガスコンロ)で、料理中に揚げ物などで火を使ったのが原因と考えられる。次いで焚き火が続いている。放火を除いたタバコ・コンロ・焚き火だけで、失火の中の約30%にも至る。タバコを禁煙して、料理も火を極力使用せず、焚き火をしなければ、かなり火災が起きる確率は低下すると予想される。

とはいえ、タバコ・焚き火を別にしても、なかなか料理を減らすのは人によっては難しいだろう。そう考えると火災保険の必要性は出てくる。さらに、自分の行動に依存しない放火が、出火の原因ではトップの率という点も覚えておきたい。もちろん、火災保険は現在は住宅総合保険としての側面を持っており、火災以外でも風災・水災も補償の対象となっている。万が一を考えれば加入しておく必要性は疑いようがない。