日立キャピタル損保 リビングエール/ 所得補償保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

日立キャピタル損保 リビングエール
オススメ度:
4
保険会社:
日立キャピタル損保
名称:
リビングエール(個人向け長期就業不能所得補償保険)
月額保険金:
15万円~
填補期間:
60歳まで
無事故時:
なし
特徴:
就業不能による所得減から生活を守る保険!

日立キャピタル損保 リビングエールは長期の就業不能に備えるならオススメ!

日立キャピタル損保はアメリカの保険会社であるユナムグループの損害保険会社を、日立の金融部門を担う日立キャピタルが買収した経緯で設立している。2010年には長期就業不能所得補償保険という名称をリビングエールに変更して改めて販売している。以下、概要を記載し他社の所得補償保険と比較する。

まず補償内容だが、他社同様に病気・ケガによって就業不能になると保険金が受け取れる。リビングエールが従来の所得補償保険と異なるのは、保険料の仕組みにある。一般的な所得補償保険は職種別による保険料の差を設けている。これは職種によって事故に遭遇する可能性が異なるためで、特に危険物を扱う技術者や建設業従事者だと保険料が上がる。その仕組みがリビングエールには無いのは他社にない大きなメリットといえる。

日立キャピタル損保 リビングエールの保険料・保険金・補償内容など

さらに他社と大きく異なるのが、月額保険金を受け取る期間(てん補期間)が3~5年か60~65歳までと非常に長い点だ。他社の1年~2年に対して圧倒的に長く、これが保険名に長期が入っている所以といえる。このメリットは想像以上に大きく、例えば他社の所得補償保険に加入していれば、数ヶ月で回復する骨折等なら何の支障もないが、仮に脳梗塞で長期入院を余儀なくされた場合には、1年間だけの保険金などは雀の涙でしかない。その意味で、この保険の補償は非常に評価できる内容だ。

また、保険期間は3~5年で契約することになるため、1年ごとに年齢で保険料が上昇することもない。3~5年おきに保険の必要性を検討できる。ただ、60歳までという点を考えると50歳を超えたあたりからは、残りの10年での就業不能と10年分の保険料を天秤にかける必要があるだろう。

次に下図では各社の所得補償保険を、契約可能な年齢、設定できる保険金の月額に加え、死亡時の保険金の有無、保険金を受け取るてん補期間、契約開始からの免責期間、契約期間中に無事故だった場合の返戻金の有無などを比較した。保険料は職種級1級で30歳・40歳・50歳の場合で比較し、30歳モデルにおいて1万円あたりの保険料でも比較した。

名称 あいおい
ニッセイ
あいおい
エール
東京海上
トータル
損ジャ
日本興亜

日立
リビング
コープ
団体
JA共済
ささエール
大同火災 AIG損保
旧富士火災
契約年齢 15-79歳 15-79歳 15-69歳 15-69歳 15-63歳 16-69歳 15-75歳 募集停止
保険期間 1年更新 1年更新 1年更新 1年更新 3-5年更新 1年更新 50-80歳 1年更新 -
免責期間 7日 7日 7日 7日 60日 4日 7日 7日 -
保険金
月額
10万~ 10万~ 日額 10万~ 10万~ 15万~ 10万~ 15万~ -
填補期間 2年間 2年間 1年間 1年間 3-10年間
65歳まで
1年間 50-80歳 1年間 -
無事故時 - - - - - - 30% 20% -
死亡時 - - - - - 100万 - 50~100倍 -
保険料
30歳
1,280円 1,280円 2,440円 1,640円 2,110円 2,097円 4,738円 3,240円? -
保険料
40歳
2,140円 2,140円 3,810円 2,540円 3,400円 2,837円 4,895円 4,560円? -
保険料
50歳
3,080円 3,080円 5,270円 3,500円 4,560円 3,679円 5,495円 5,980円? -
保険料
1万あたり
128円 128円 116円 109円 211円 140円 474円 -
所得補償保険の比較表(あいおいニッセイ・東京海上トータル・損保ジャパン日本興亜・日立リビング・コープ団体保険・大同火災・JA共済)

上図で真ん中の日立キャピタル リビングエールだが、契約できる年齢幅こそ他社と似通っているが、それ以外は異なる点が多い。まず前述したように保険期間は3~5年で更新で他社よりも長い。この点は毎年の年齢上昇に伴って保険料が上がることはないが、解約までのハードルは高いといえる。また、免責期間が60日と他社よりも圧倒的に長い点も注意が必要だ。就業不能を見越しての契約を回避するためだが、突発的なことを考えれば少し不安がある。その反面、保険金の填補期間は3~5年と60・65歳までと他社よりも圧倒的に長く大きなメリットだ。

保険料は月額10万円の保険金の場合の数字で、他社では損ジャが15万、東京海上が21万円の数字を便宜上入れているため一律に保険料を比較できない。とはいえリビングエールの保険料が他社よりも高いのは明らかで、30歳モデルで1万円あたりの保険料を見ても他社の2倍近い金額だ。保険料面でのメリットは皆無といっても過言ではない。

結論としては、本当に長期の就業不能に備えたい人にオススメだ。特に体が資本の職業の人、フリーランスや個人事業主も検討に値する所得補償保険といえる。ただし、重ねてになるが免責期間が60日のため軽微なケガだと補償外(ないしは受け取れても少額に留まる)となる可能性がある。普通に考えれば60日の入院でも、その後に復帰できれば入院中の費用は挽回できる。しかし、手元資金に不安があるか、さらに万全を期したい人は、他の所得補償保険で免責期間の短い保険も必要だろう。さらに保険料負担は大きくなってしまうが、そこまでカバーすると不安は相当に払拭できるだろう。